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いまひとたびの (新潮文庫) 文庫 – 1997/7/30
志水 辰夫
(著)
ドライブに連れてって。赤いオープンカーで――交通事故で夫を亡くして以来、車椅子の生活を送ってきた叔母の願いは意外なものだった。やがて男は叔母の秘められた思いと、ある覚悟に気づくが……(「いまひとたびの」)。大切な人と共有した「特別な一日」の風景と時間。それは死を意識したとき、更に輝きを増す。人生の光芒を切ないほど鮮やかに描きあげて絶賛された傑作短編集。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1997/7/30
- ISBN-104101345120
- ISBN-13978-4101345123
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1997/7/30)
- 発売日 : 1997/7/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4101345120
- ISBN-13 : 978-4101345123
- Amazon 売れ筋ランキング: - 988,781位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作者の「花ならアザミ」をリアル本で、購入して、読まずに、本棚に置いたままだったのですが、「今ひとたびの」を少し読んで、改めて読もうとして、本棚で発見して、又どこかに、置いたまま(家のどこかに、あるのは確かw)まだ発見出来てないので、どうしても、読みたくなって、Kindleで、サンプルを読んで、又、有りそうな場所を探して、まだ発見出来ず、Kindleで、電子版買っちゃおうかなー?!wと思っているバカな私が笑える!wでも意地になって、リアル本まだ探すつもりです!。早く発見したいです!w。
2023年10月7日に日本でレビュー済み
図書館の予約している本を待つ間の
積ん読本の整理
相当前に友人が置いていった本を
先に読んでいた母の本棚から探し出して読了
母は読んだ 本が気に入ると
私がまだ読んでいないのに
自分の本棚に納めてしまうので
うっかりすると
忘れてしまう
読みながら参りました
もしかして私が今読むためにあったのか
ちょうど同じ世代の人の心境の
今のこと
昔のことを
季節の景色や花の描写も交えて
実に上手い文章で
ぐぐぐ〜っと心に迫ってきました。
そして解説は北上次郎
書いた当時は30年前で
まだこの短編集の
一つのテ-マになっている死からは
ほど遠い若々しい解説で
その彼も今や向こうの人だと思うと
余計に切ない
積ん読本の整理
相当前に友人が置いていった本を
先に読んでいた母の本棚から探し出して読了
母は読んだ 本が気に入ると
私がまだ読んでいないのに
自分の本棚に納めてしまうので
うっかりすると
忘れてしまう
読みながら参りました
もしかして私が今読むためにあったのか
ちょうど同じ世代の人の心境の
今のこと
昔のことを
季節の景色や花の描写も交えて
実に上手い文章で
ぐぐぐ〜っと心に迫ってきました。
そして解説は北上次郎
書いた当時は30年前で
まだこの短編集の
一つのテ-マになっている死からは
ほど遠い若々しい解説で
その彼も今や向こうの人だと思うと
余計に切ない
2022年9月8日に日本でレビュー済み
私は71歳の男です。
志水辰夫さんは、1936年生まれの方でご存命です。
以前( 2002年頃 )数冊本を読んだようです。
布団の中で読める本はないかなぁと思って志水辰夫著『いまひとたびの』を読み始めました。
短編集だし丁度いいかなぁと思って読み始めました。
以前数冊読んだ志水辰夫氏の記憶では、『 50歳代初めの自分には重たい 』と思っていました。しかしそのうちもう一度読んでみたいとは考えておりました。
精神安定剤と睡眠導入剤を服用して眠気が襲うまでと毎日ちまちま読んでいました。
思った以上に感覚的に合うのを感じました。
志水辰夫さんが1990年代の後半に書かれたと思われる作品が今の自分にフィットするのです。
書かれたのが60歳過ぎで( あろうと思う )、その頃の定年や寿命から感じておられたであろう風景が今の自分に合うのです。
どの小説の中の風景だったかは定かではありませんが、『 北海道の厳冬期の凍てつく平原、その中に独り住む老いさらばえた男 』って感覚が20年前の自分には受け入れられませんでした。もっとも、その小説が何であってどの描写かまでは記憶にありません。
今回手にした『いまひとたびの』中の10編の短編のうちまだ4編しか読んでいません。その中にでてくる各々異なる主人公が何かしら今の自分と同じものを持っている感じがするのです。その寂寥感がたまりません、20年前感じていた違和感はきっと自分が歩む道だと思っての違和感なのでしょう。今はそれが共感に変わっています、そして20年前の違和感は“ 無明 ”のような感じだったのだとわかるのです。
“ 無明 ”・・・無知とは違い将来の闇がわかっていながらのそれから抜け出ることのできない人間の業のような感覚、それを20年前の自分は違和感として感じていたのだと思います。
20年前に読んでいた『きのうの空』、それに対して“面白い本だった”と日記に書いている自分がいます。次には『きのうの空』を読んでみようと考えています。
寝床の本から素面の自分が“ 志水辰夫 ”さんに対峙したいと今は考えています。
志水辰夫さんは、1936年生まれの方でご存命です。
以前( 2002年頃 )数冊本を読んだようです。
布団の中で読める本はないかなぁと思って志水辰夫著『いまひとたびの』を読み始めました。
短編集だし丁度いいかなぁと思って読み始めました。
以前数冊読んだ志水辰夫氏の記憶では、『 50歳代初めの自分には重たい 』と思っていました。しかしそのうちもう一度読んでみたいとは考えておりました。
精神安定剤と睡眠導入剤を服用して眠気が襲うまでと毎日ちまちま読んでいました。
思った以上に感覚的に合うのを感じました。
志水辰夫さんが1990年代の後半に書かれたと思われる作品が今の自分にフィットするのです。
書かれたのが60歳過ぎで( あろうと思う )、その頃の定年や寿命から感じておられたであろう風景が今の自分に合うのです。
どの小説の中の風景だったかは定かではありませんが、『 北海道の厳冬期の凍てつく平原、その中に独り住む老いさらばえた男 』って感覚が20年前の自分には受け入れられませんでした。もっとも、その小説が何であってどの描写かまでは記憶にありません。
今回手にした『いまひとたびの』中の10編の短編のうちまだ4編しか読んでいません。その中にでてくる各々異なる主人公が何かしら今の自分と同じものを持っている感じがするのです。その寂寥感がたまりません、20年前感じていた違和感はきっと自分が歩む道だと思っての違和感なのでしょう。今はそれが共感に変わっています、そして20年前の違和感は“ 無明 ”のような感じだったのだとわかるのです。
“ 無明 ”・・・無知とは違い将来の闇がわかっていながらのそれから抜け出ることのできない人間の業のような感覚、それを20年前の自分は違和感として感じていたのだと思います。
20年前に読んでいた『きのうの空』、それに対して“面白い本だった”と日記に書いている自分がいます。次には『きのうの空』を読んでみようと考えています。
寝床の本から素面の自分が“ 志水辰夫 ”さんに対峙したいと今は考えています。
2015年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
注文後すぐに届きました。
保存状況もよく、使用感もほとんどなくてよかったです。
保存状況もよく、使用感もほとんどなくてよかったです。
2016年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古本で偶然手に入れた志水辰夫作品が面白かったので、購入してみました。男のロマンというのか、古臭いけどストレートで主人公が魅力的でした。
2009年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友人に薦められ、一晩で読破しました。
志水さんの本は初めてでしたが、死を迎えつつある人間そして
その周りの人達の心情、葛藤、思いを独特の文脈で表現しています。
季節の花、木、緑を効果的に文面に取り込みまるで自身が主人公が
如くの内容でした。
好き嫌いはあるかもしれませんが、寂しくなった時、つらいことが
あったとき等、一人でサイドスタンドの明かり1つの部屋で飲み物
片手にじっくりと浸りながら読まれることをおすすめします。
志水さんの本は初めてでしたが、死を迎えつつある人間そして
その周りの人達の心情、葛藤、思いを独特の文脈で表現しています。
季節の花、木、緑を効果的に文面に取り込みまるで自身が主人公が
如くの内容でした。
好き嫌いはあるかもしれませんが、寂しくなった時、つらいことが
あったとき等、一人でサイドスタンドの明かり1つの部屋で飲み物
片手にじっくりと浸りながら読まれることをおすすめします。
2012年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
志水さんの作品が好きで購入しました。安価で良品が購入でき満足しています。
2020年8月4日に日本でレビュー済み
作者は父母と同世代。昭和を生きた男ですね。田舎の独特の空気感を都会との対比で書くのがうまい。
「この国では故郷という言葉が死にかけていた。繁栄に対する寂寥、盛に対する衰というものがあるだけ」
(P203)とか、あるいは「やはりこのめまぐるしいテンポは、人間本来の動きをはみ出しているような
気がしてならない。認識なり思考なりの方が引きずられてしまうのだ」(P18)とか。田舎を田舎として
書くのではなく、様々な角度から眺め相対化することによって紡ぎ出される空気感は作者ならではだ。
都会との単純な比較ではなく、こうした地に足の着いた田舎の描写に「家」を絡ませることにより一種独特な
世界が展開されていく。反面、都会や同僚(サラリーマン)を軸にした話は「田舎」を軸にした作品に比べる
といまひとつだったように感じる。
二十数年前、日本じゅうにコンビニエンスストアが林立し始め田舎が変貌したことを、ツーリング仲間と大変
憂えたような記憶があるが、今回これを読んで田舎はこうした「夾雑物が込み」になった世界なのだなと今更
ながら感じた。ディスカバージャパンではあるまいし、適当に利便性の効いてる田舎なんてもうないのだ。
あるのは「都会が矮小化された田舎」と「限界集落もしくはそれに近い田舎」だけである。
「この国では故郷という言葉が死にかけていた。繁栄に対する寂寥、盛に対する衰というものがあるだけ」
(P203)とか、あるいは「やはりこのめまぐるしいテンポは、人間本来の動きをはみ出しているような
気がしてならない。認識なり思考なりの方が引きずられてしまうのだ」(P18)とか。田舎を田舎として
書くのではなく、様々な角度から眺め相対化することによって紡ぎ出される空気感は作者ならではだ。
都会との単純な比較ではなく、こうした地に足の着いた田舎の描写に「家」を絡ませることにより一種独特な
世界が展開されていく。反面、都会や同僚(サラリーマン)を軸にした話は「田舎」を軸にした作品に比べる
といまひとつだったように感じる。
二十数年前、日本じゅうにコンビニエンスストアが林立し始め田舎が変貌したことを、ツーリング仲間と大変
憂えたような記憶があるが、今回これを読んで田舎はこうした「夾雑物が込み」になった世界なのだなと今更
ながら感じた。ディスカバージャパンではあるまいし、適当に利便性の効いてる田舎なんてもうないのだ。
あるのは「都会が矮小化された田舎」と「限界集落もしくはそれに近い田舎」だけである。