最初の方は状況がよく分からず、ボケーと読み進めていたが、まだ70ページの段階で「え?え?」となり、すでに何度もそれまでのページを読み返す。伏線との繋がりに思わず鳥肌がたってしまった。
だいたいこの手の小説は、書きやすいのか刑事が主役で刑事目線なのだが、テロリスト目線の小説は初めてかもしれない。
下巻に入って急に加速するが、それまでのリアル体験(Googleマップを見ながら、その路地を走っている姿が想像できる)が少し雑になってしまうのがちょっと残念だった。
しかし、隅から隅まで余すところなく連携していく伏線とその回収が驚きの連続。最後の最後にはほぼすべての謎が解けるのだが、個人的に唯一腹落ちしていないのは「ボートの名前」。ネタバレになるので詳述しないが、他の読者の方で理由がわかった方がおられたらお教えいただきたい。
なおこの本は、見城社長が紹介されていたので出会えました。見城社長にも感謝です。
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リヴィエラを撃て(上) (新潮文庫) 文庫 – 1997/6/30
高村 薫
(著)
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購入オプションとあわせ買い
1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった――。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ《リヴィエラ》とは何者なのか? その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる! 空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。
- 本の長さ485ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1997/6/30
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-10410134714X
- ISBN-13978-4101347141
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巨大ビール会社を標的とした空前絶後の犯罪計画。合田雄一郎警部補の眼前に広がる、深い霧。伝説の長篇、改訂を経て文庫化!〈毎日出版文化賞受賞〉 | マークス──。運命の名を得た男が開いた扉の先に、血塗られた道が続いていた。合田雄一郎警部補の眼前に立ち塞がる、黒一色の山。〈直木賞受賞〉 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1997/6/30)
- 発売日 : 1997/6/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 485ページ
- ISBN-10 : 410134714X
- ISBN-13 : 978-4101347141
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 90,477位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953(昭和28)年、大阪市生れ。
1990(平成2)年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1993年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。同年『マークスの山』で直木賞を受賞する。1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年『新リア王』で親鸞賞を受賞。2010年『太陽を曳く馬』で読売文学賞を受賞する。他の著作に『神の火』『照柿』『晴子情歌』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月28日に日本でレビュー済み
複雑に絡み合った人物関係、荒涼としたアイルランドや靄のかかったイギリスの描写、緊迫する狙撃シーン、圧巻のピアノ協奏曲など、すばらしい点はたくさんあるのですが、どうしても気になる点が残り、読後感はいまいちでした。
ジャックがイアンの見た人物が田中であるかどうか疑義を示す場面があるのですが、この伏線は回収されないままに終わります。
ケリー・マッカン、ジャック・モーガンはそれぞれ父親と因縁のある現状です。
これはおそらく手島もそうであり、手島修三の父、手島博士について何度も記述があります。
田中壮一郎と手島修三はイニシャルが同じです。
息子の名前に父親の名前から一字取るのは日本では珍しくないため、手島博士の名前が「修」で始まったとしてもおかしくはありません。また「無駄に」と言っていいほど、何度も手島博士への言及があります。これだけの作品を書ける人がなんの意図もなく書いたはずはないので、手島博士こそがリヴィエラと間違えられた人物その人ではないかと思いました。
ですが、結局そこには触れられないまま。
非常に尻切れの印象です。
レビューに「ミステリーではない」とあり、確かにそうなんですが、ジャックが抱いた疑問をわたしも持ったまま読了してしまい、がっかりしました。
スピンオフや別作品で言及があるのかとも思ったんですが、軽く検索してもそのような話はなく……高村薫自体は初めて手に取り、他の話も読んでみたいと感じただけに残念です。
イアン・パトリック・モーガンが見た人物について、他作品などで知るチャンスがあれば、ぜひ手に取ってみたいです。
もしご存じの方はご教示いただければ幸いです。
ジャックがイアンの見た人物が田中であるかどうか疑義を示す場面があるのですが、この伏線は回収されないままに終わります。
ケリー・マッカン、ジャック・モーガンはそれぞれ父親と因縁のある現状です。
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田中壮一郎と手島修三はイニシャルが同じです。
息子の名前に父親の名前から一字取るのは日本では珍しくないため、手島博士の名前が「修」で始まったとしてもおかしくはありません。また「無駄に」と言っていいほど、何度も手島博士への言及があります。これだけの作品を書ける人がなんの意図もなく書いたはずはないので、手島博士こそがリヴィエラと間違えられた人物その人ではないかと思いました。
ですが、結局そこには触れられないまま。
非常に尻切れの印象です。
レビューに「ミステリーではない」とあり、確かにそうなんですが、ジャックが抱いた疑問をわたしも持ったまま読了してしまい、がっかりしました。
スピンオフや別作品で言及があるのかとも思ったんですが、軽く検索してもそのような話はなく……高村薫自体は初めて手に取り、他の話も読んでみたいと感じただけに残念です。
イアン・パトリック・モーガンが見た人物について、他作品などで知るチャンスがあれば、ぜひ手に取ってみたいです。
もしご存じの方はご教示いただければ幸いです。
2020年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何年前だろう、私がこの本を読んだのは。最近、面白いと思える架空(やや現実)の小説に巡り合わず、それならばともう一度読み始めた本書です。9割以上忘れている自分にも呆れましたが、その当時には恐らく感じられていなかったという自分の分も分かった感じで、忘れていても当然かも知れないと今は思い到っています。
それはこの本が出来た25年前から今までの間の体験と、そこで見聞きした事がこの本と少し似ているからでした。テロ事件が世界で数々起こっているのは周知の事実ですが、それ以上にロンドン、ベイカー・ストリートのバス爆破テロの調度1年後にロンドンにいる事になった私の事情が今この本をよりリアルにしています。英国の入国審査には2時間掛かるという物々しさでした。
そしてその理由も分かりそうな事案が数ヶ月後に起こります。ヒースロー空港爆破テロです。伝えられる所では決行のほぼ1日前に首謀者、援助者計28人が一斉逮捕という事で未然に防げた出来事でその瞬間に私がロンドンにいたという現実でした。多国籍で老若男女、ほぼ赤ん坊まで使った犯人達の策略の阻止は、前年のテロを防げなかった英国機関の面目躍如として報道されました。が、実際28人が一斉に捕まるというその僥倖は日本とは違う情報合戦の帰結だろうと思われ、007みたいな話はお話ではなく…。そんな体験が私にこの本を新しい本の様に読ませるのだと思います。
皆さんにも「前に読んだ本」を何十年ぶりかで読んでみる事は決して人生の時間の無駄使いではないかも知れないと推薦してみたいです。自分の変化もあぶり出しそうです。まずはこの高村作品から。
それはこの本が出来た25年前から今までの間の体験と、そこで見聞きした事がこの本と少し似ているからでした。テロ事件が世界で数々起こっているのは周知の事実ですが、それ以上にロンドン、ベイカー・ストリートのバス爆破テロの調度1年後にロンドンにいる事になった私の事情が今この本をよりリアルにしています。英国の入国審査には2時間掛かるという物々しさでした。
そしてその理由も分かりそうな事案が数ヶ月後に起こります。ヒースロー空港爆破テロです。伝えられる所では決行のほぼ1日前に首謀者、援助者計28人が一斉逮捕という事で未然に防げた出来事でその瞬間に私がロンドンにいたという現実でした。多国籍で老若男女、ほぼ赤ん坊まで使った犯人達の策略の阻止は、前年のテロを防げなかった英国機関の面目躍如として報道されました。が、実際28人が一斉に捕まるというその僥倖は日本とは違う情報合戦の帰結だろうと思われ、007みたいな話はお話ではなく…。そんな体験が私にこの本を新しい本の様に読ませるのだと思います。
皆さんにも「前に読んだ本」を何十年ぶりかで読んでみる事は決して人生の時間の無駄使いではないかも知れないと推薦してみたいです。自分の変化もあぶり出しそうです。まずはこの高村作品から。
2016年1月19日に日本でレビュー済み
過去から連綿と絡み合う複雑な物語を歴史絵巻のように
紐解いてゆきます。
そして、幾多の死線を潜り抜けてきた人物が、冒頭にあまり
にもあっさりと殺されてしまう、救いようのない事実に愕然と
します。
極めて硬質な文章、登場人物の大半が外国人、様々な組織
が入り乱れる緻密なプロット、かなり読み難い作品ですが、
読破した時のカタルシスは格別です。
紐解いてゆきます。
そして、幾多の死線を潜り抜けてきた人物が、冒頭にあまり
にもあっさりと殺されてしまう、救いようのない事実に愕然と
します。
極めて硬質な文章、登場人物の大半が外国人、様々な組織
が入り乱れる緻密なプロット、かなり読み難い作品ですが、
読破した時のカタルシスは格別です。
2011年5月29日に日本でレビュー済み
高村薫女史の作品は有名で知っていましたが、なかなかチャンスがなかったのですが、今回「リヴィエ
ラを撃て」の上巻を読み終わりました。最近、山崎豊子がマイブームなのですが、高村薫も山崎豊子と同
じで筆致が非常に男性的で力強く、論理的なのが印象的でした。
さらに、高村薫の場合、舞台と主人公が外国だからなのか翻訳小説のような錯覚に陥ります。ストーリー
を読み込むのに難があり若干読みにくく、ジャック、シンクレア、伝書鳩、ケリーなどの主要人物以外の部
分は斜め読みになってしまいました。
イギリスとアイルランド問題については、もっと知りたいと思いました。もし山崎豊子が同じテーマで
書いた場合、この辺の裏事情をストーリー上で解説をしてくれるので、分かりやすくなったと思います。
高村薫の場合、背景は所与のもの、自分で調べた上で登場人物の物語を味わう必要があります。基本的に
第三者の目線で書かれており、もっと主人公たちの動機や内面的な葛藤、歴史的な背景を知ることができ
たら、より楽しめたと思います。
ラを撃て」の上巻を読み終わりました。最近、山崎豊子がマイブームなのですが、高村薫も山崎豊子と同
じで筆致が非常に男性的で力強く、論理的なのが印象的でした。
さらに、高村薫の場合、舞台と主人公が外国だからなのか翻訳小説のような錯覚に陥ります。ストーリー
を読み込むのに難があり若干読みにくく、ジャック、シンクレア、伝書鳩、ケリーなどの主要人物以外の部
分は斜め読みになってしまいました。
イギリスとアイルランド問題については、もっと知りたいと思いました。もし山崎豊子が同じテーマで
書いた場合、この辺の裏事情をストーリー上で解説をしてくれるので、分かりやすくなったと思います。
高村薫の場合、背景は所与のもの、自分で調べた上で登場人物の物語を味わう必要があります。基本的に
第三者の目線で書かれており、もっと主人公たちの動機や内面的な葛藤、歴史的な背景を知ることができ
たら、より楽しめたと思います。
2012年12月27日に日本でレビュー済み
壮大なドラマが、くりひろげられる。著者の小説は、読むほうも、話しの中に、感情移入するのに、体力と、すこし時間がかかる、しかしそれを、さしひいても、読む価値が、高村薫の作品には、充実感と、面白さがある。
2019年4月1日に日本でレビュー済み
スケールの壮大なスパイ小説。
ストーリーは風呂敷を広げすぎた感じが否めませんが、
硬筆な描写、豊かなキャラクター造形、感情移入したくなる主人公等々、私は好きな小説です。
特に、ジャックは大好きです。
発刊当時、日本女性でここまでのスパイ小説が書ける作家が出てきたんだなぁという感慨がありました。
高村さんは、職業作家になる前に小説舞台のひとつベルファストの地へ行ったことがあると聞きました。
乾いた文章と魅力的な人物造形、高村作品の原点がここにあると、個人的に思っています。
ストーリーは風呂敷を広げすぎた感じが否めませんが、
硬筆な描写、豊かなキャラクター造形、感情移入したくなる主人公等々、私は好きな小説です。
特に、ジャックは大好きです。
発刊当時、日本女性でここまでのスパイ小説が書ける作家が出てきたんだなぁという感慨がありました。
高村さんは、職業作家になる前に小説舞台のひとつベルファストの地へ行ったことがあると聞きました。
乾いた文章と魅力的な人物造形、高村作品の原点がここにあると、個人的に思っています。
2015年8月21日に日本でレビュー済み
重苦しく、カタルシスがまったくない物語。
ひたすら犬死する主要人物たち。
取材量のすごさは伝わってくるが、自分の心は
受け付けないなぁ、この話は。
げっそりと読了。
ひたすら犬死する主要人物たち。
取材量のすごさは伝わってくるが、自分の心は
受け付けないなぁ、この話は。
げっそりと読了。