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ナイフ (新潮文庫) 文庫 – 2000/6/28
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- ISBN-104101349134
- ISBN-13978-4101349138
- 出版社新潮社
- 発売日2000/6/28
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ403ページ
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【新潮文庫】重松清 作品 | ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。私たちは、そんな世界に生を受けた──。五つの家族は、いじめとのたたかいを開始する。〈坪田譲治文学賞受賞〉 | 日常のささやかな出来事を通して蘇る、忘れかけていた大切な感情。家族、恋人、友人──、ある町の12の風景を描いた、珠玉の短編集。 | もう一度、がんばってみるか──。人生の”中途半端”な時期に差し掛かった人たちへ贈るエール。心に効くビタミンです。〈直木賞受賞〉 | 伝わるよ、きっと──。少年はしゃべることが苦手で、悔しかった。大切なことを言えなかったすべての人に捧げる珠玉の少年小説。 | 大切な人を失う悲しみ、生きることの過酷さ。それでも僕らは立ち止まらない。それぞれの「卒業」を経験する、四つの家族の物語。 | くちぶえを吹くと涙が止まる。大好きな番長はそう教えてくれたんだ──。懐かしい子ども時代が蘇る、さわやかでほろ苦い友情物語。 |
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僕らはいつも探してる、「友だち」のほんとうの意味──。優等生にひねた奴、弱虫や八方美人。それぞれの物語が織りなす連作長編。 | 非常勤の村内先生はうまく話せない。でも先生には、授業よりも大事な仕事がある──孤独な心に寄り添い、小さな希望をくれる物語。 | 大人になったからこそわかる、あのとき先生が教えてくれたこと──。時を経て心を通わせる教師と教え子の、ほろ苦い六つの物語。 | 六年生のユウキは不思議な守り「星のかけら」を探しにいった夜、ある女の子に出会う。命について考え、成長していく少年の物語。 | 兄を亡くしたノブと、母と二人暮らしのハム子は六年生。きょうだいのいない彼らは同盟を結ぶが。切なさに涙にじむ”あの頃”の物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/6/28)
- 発売日 : 2000/6/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 403ページ
- ISBN-10 : 4101349134
- ISBN-13 : 978-4101349138
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 129,954位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1963(昭和38)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年、『ビフォア・ラン』(ベストセラーズ、現在は幻冬舎文庫)でデビュー。
著書は他に、『ナイフ』(新潮文庫、坪田譲治文学賞)、『定年ゴジラ』(講談社文庫)、『エイジ』(新潮文庫、山本周五郎賞)、『ビタミンF』(新潮文庫、直木賞)、『隣人』(講談社、講談社文庫で改題『世紀末の隣人』)、『流星ワゴン』(講談社文庫)、『きよしこ』(新潮文庫)、『トワイライト』(文春文庫)、『疾走』(角川文庫)、『その日のまえに』(文春文庫)、『カシオペアの丘で』(講談社文庫)、『とんび』(角川書店)、『十字架』(講談社、吉川英治文学賞)など多数。
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上位レビュー、対象国: 日本
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■ナイフ
一人息子の真司くんのいじめについて、真司くんの父親の視点から見た話です。
真司くんは中学2年生でサッカー部に所属してる男の子で、身長153cmと小柄なこともあっていじめを受けています。
クライマックスのシーンでは、後輩の1年生にボコボコにされて川に落とされてしまうのですが、川から上がるシーンを父親は目撃します。
ちょっと説明が難しいのですが、たむろしている不良どもが偶然真司くんのいじめの話をしていて、駆け出して川というか土手に往ったという経緯ですね。なので偶然発見したわけではありません。
その時の真司君の様子を引用します。
~引用ここから~
真司は向こう岸のコンクリートの斜面を這い上がっているところだった。紺色のブレザーの上着は夜の闇に溶けていたが、同じ色のズボンを穿いているはずの下半身は、白いパンツしか着けていなかった。
(中略)
パンツから伸びる両脚は、葉を落とした木の枝のように細く頼りなげだった。
(中略)
真司は自転車に乗って、土手沿いの道を遠ざかっていく。下半身はパンツのまま、ペダルを漕ぐたびに軋んだ音が聞こえる。
~引用ここまで~
結局この話の主人公であるお父さんと真司くんは、いじめについて語り合うことはありませんでしたが、お父さんが「学校についていってやる」と言って勿論真司くんがそれを拒否する場面はあります。
以下は感想ですが、まず中学2年生にもなってパンツが白ブリーフなのが素晴らしすぎますね。「パンツから伸びる両脚は、葉を落とした木の枝のように細く頼りなげだった。」とありますが、真司くんは筋肉質なタイプではなく、細くて素早い子なのでしょうか?
これは僕の予想なんですが、真司くんがいじめられたきっかけって「チビの癖に先輩風吹かせている真司くん」(サッカー部の副主将)が着替える時に白ブリーフを見られてしまい、しかもおしっこをチビったシミがあったとかで、「中学2年にもなってションベンちびったガキ用ブリーフ穿いてるチビキャプテンが威張ってる」ことが許せずにいじめを行ったのではないでしょうか?
いじめのクライマックスのシーンでは、後輩の1年生達によって真司くんはボコボコにされたそうですが、実はそれってボコボコにさせるのはおもらしをさせるのが目的で、真司くんはボコボコに痛めつけられておしっこを漏らし、それで制服のズボンを川に投げ入れられたとかじゃないでしょうか?「テメェのおもらしズボン(川で)洗濯してろよ」っていう後輩たちのセリフがありそうですよね。
ズボンや鞄を探しながら、おもらし白ブリーフも川で洗えて真司くん的にもそれは良かったのかなと…。もっとも、お父さんが土手の反対側に辿り着いたところで、闇夜の中では真司君のお子ちゃま白ブリーフがたとえおもらしでまっ黄っ黄になっていたとしても見えないでしょうけど…。
というかそもそも、「真司くんがガキ用の白ブリーフを穿いていた」というのは土手の反対側から見たお父さんの視点なわけで、本当に白ブリーフだったのかという疑問が残りますよね。もしかしたら、中学1年生のいじめっ子達が用意した、「メリーズパンツ ビッグより大きいサイズ」や「ムーニーマンのスーパービッグ」など、真司君の体格でも十分に穿けそうな子供用の紙おむつを穿いていた可能性もあると思っています。
それにしても、いくら真司君が小柄な男の子とはいえ、一応身長は153cmあるわけですから、ガキ用白ブリーフ一丁で自転車漕いでて職質されないのかなぁ~と思いました。あと、人とすれ違ったかどうかも気になりますね。「小学生の坊やがおしっこ漏らしたパンツ穿いてパンツ一丁で自転車乗ってる」と思われて、まぁ子供だしと思われて通報されなかったのかもしれませんが、すれ違った通行人がいたらギョッとしたでしょうね。
1点だけ残念な点があるとすれば、「真司は1週間ずっと下痢をしている」ではなくて「おねしょの再発」にしてほしかったです。もっとも、今でもおねしょを定期的にしているから「再発のしようがない」のかもしれませんけどね…。
小柄な中学生ショタに萌える人におすすめです。
■キャッチボール日和
きわめて気が弱いいじめられっ子の大輔くんについて、大輔くんの幼馴染の女の子の視点から書いた物語です。
また、大輔くんには理解のない脳筋叔父もいて、この叔父ともソリが合わずにいろいろと大変な思いをするのですが、結局大輔くんは登校拒否を続けた挙句に転向します。
大輔くんが登校拒否になった決め手のイジメは「公開オ○ニー」つまり、ズボンとパンツを脱がして無理矢理オ○ン○ンを靴で踏みつけて刺激を与えて(所謂「電気アンマ」というヤツですね)射○させるという、まぁなんというか「教科書にでも載りそうな典型的なイジメ」でした。なんでこんな下らないことをするんでしょうね…?だって中学生なら精通してても何もおかしくないですし、精通してる男の子のオ○ン○ンに刺激を与えたら射○するのなんて当たり前じゃないですか?
より辱めて屈辱を与えたいのなら、そんなワンパターンなイジメではなく、例えば「大量に飲み物を飲ませた上で大輔くんをガキの下着1枚(ガキ用ブリーフorガキ用ボクサーブリーフorガキ用トランクス)だけの状態にした上で、トイレに行かせずにお漏らしさせてパンツが濡れていく様子をみんなで見る」とか、もっと辱めたいのであれば「子供用の紙おむつ(ムーニーマンなどのスーパービッグサイズの紙おむつであれば、中学3年生の大輔くんでも穿けると思います。)を穿かせた上でおむつの中におしっこを漏らさせ、おむつが膨らんでいく様子を撮影する」とかもっと酷い方法はいくらでもあるのに…と思いました。
個人的には、いじめのストレスで大輔くんがおねしょを再発しなかったのが残念です。せっかく主人公の女の子とは違っておねしょの治りが遅かったのですから、中学3年生にもなっておねしょが再発し、「ムーニーマンのスーパービッグ」を穿く毎日を過ごしてほしかったですね。
■エビスくん
小学6年生のヒロシくんという気の弱い男の子が、転校生でガキ大将の「エビスくん」からイジメられるシーンを、ヒロシくん自身の視点から書いた話です。
この話は、「ナイフ」や「キャッチボール日和」とは、以下のような点が異なります。
・なんといっても小学生なので、おしっこに関連するネタがたくさん出てくること(詳細は後述します。)
・転校生の「エビスくん」がクラスの男子みんなから嫌われており、ヒロシくんはエビスくんからはいじめられているものの、クラスの他のみんなとは普通に仲が良いこと(ハブられているわけではないこと)
さて、小学生といえばおしっこ、小学生といえばおもらしということで、転校生のエビスくんに目を付けられたヒロシくんは以下のようないじめを受けます。
~引用ここから~
休憩時間も逃げられない。エビスくんはぼく(ヒロシくん)がトイレに行くときにもついてきて、用足しの真っ最中にズボンを不意に持ち上げて、パンツにおしっこがかかると、隣の女子トイレにまで聞こえるような大声で「きったねぇ、ひろし、しょんべん漏らしてやんの」と言う。
~引用ここまで~
実際にこれを耳にした女子は、「ヒロシくんってあの半ズボンの中におしっこちびって濡れたパンツ穿いてるんだ。かわいそ~」とか汚いとか思った子もいるかもしれませんね。しかもこれはイジメの一例なので、何度かやられている可能性はあります。つまり、エビスくんのせいではあるのですが、「いつもパンツにおしっこちびってるヒロシくん」という風に、クラスの女子のイメージは形作られていったのでしょうね…。「ヒロシくんのそばを通りかかるとおしっこの臭いがする気がする」など思われていた可能性はあります。
いじめのストレスのせいで、ヒロシくんは「夜中に何度もおしっこに起きる。トイレにたってもほとんど出ないのに、布団に戻るとすぐにおちんちんの根元がむずがゆくなってしまう」とあるのですが、ここはやはり「何度もトイレに起きる」ではなくて、「ほぼ毎日おねしょをするようになった」の方が良いですね。
ヒロシくんの妹は身体が弱く入院していて、ヒロシくんの母親も忙しいので、毎日ヒロシくんがおねしょをしているとなればおねしょ対策のために薬局で「ムーニーマン スーパービッグ」を買ってくるでしょうし、小学6年生つまり小学校最後の年になって寝る前におむつを穿かなきゃいけないヒロシくんは本当にかわいらしいと思います。
(閑話休題)
そしてなんと素晴らしいことに、エビスくんの素晴らしいハメ技によって、実際にヒロシくんは教室の中でおしっこをちびります。
ここはメインとなるイジメのシーンであり、とても文章が長いので、流れだけを引用する形にしたいと思います。
①:トイレに行こうとするヒロシくんに対してエビスくんは「しょんべんか?クソか?」と聞く。→ヒロシくん当然答えず。個人的にここの問答は「(お前が穿いてるのは)パンツか?オムツか?」にしてほしかったです。
②:エビスくん、「しょんべん漏れそうならここからち○ぽ出して便所まで歩けよ」とヒロシくんに命令
③:ヒロシくん、ガチでお漏らし寸前なので、エビスくんにやめてくれるように懇願する。→エビスくん当然聞き入れず
④:ヒロシくん名案を思い付く。その名案とは「ぼくがち○ぽ出したら次はエビスくんがち○ぽを出すように約束させる」というもの→エビスくんはこれを了承する。
⑤:ヒロシくん、勇気を出してち○ぽを出す。おかしくなってヘラヘラと笑う。
⑥:エビスくん、まさかガチでヒロシくんがち○ぽを出すとは思わなかったのか、やりすぎたと思ったのか、「もういいよ、やめた。お○ん○んを早くパンツの中にしまえ」と言う。
⑦:ヒロシくん、エビスくんの言う通りにお○ん○んをパンツの中にしまう。
ここからのエビスくんのセリフが本当に策士で痺れるんですよね。それでは引用してみましょう。
~引用ここから~
「言っとくけど、おまえまだ歩いてないからな、約束なんて関係ないぞ」
~引用ここまで~
そうです。ヒロシくんとエビスくんとの交渉は不成立。それぞれが想定している交渉の条件が違いました。
・ヒロシくんの想定していた交渉:自分がち○ぽを出したら、エビスくんもち○ぽを出す
・エビスくんの想定していた交渉:ヒロシがち○ぽを出してトイレまで(あるいは数歩でも?)歩いたら、自分もち○ぽを出す。
ここでヒロシくんに歩かせないようにしたのが本当に策士ですよね…。
ヒロシくんには是非ショックで呆然となりながらおもらしをキメてほしかったのですが、実際はおしっこを少しちびるだけに留まります。
~引用ここから~
全身からいっぺんに力が抜けてしまい、下腹をあわてて引き締めたが遅かった。じゅっ、という音とも熱さとも感触ともつかないものがおちんちんの先に広がり、パンツの前の方が急に重くなった。ほんの少しだけ。幼稚園の年少組の時以来、だった。
~引用ここまで~
正直ウソこけよとしか思いませんでした。だって気の弱いヒロシくんの性格から考えても、小学生のうちに少なくとも10回以上はおしっこを漏らしている筈ですし、ちびったのが幼稚園の年少組の時以来というのは流石に盛りすぎです。
なんでおもらししなかったんでしょうね?むしろおしっこを全部教室の中で漏らしたら大問題にもなって先生を呼ばざるをえず、ヒロシくんがいじめられていた事実が発覚してエビスくんが怒られる展開になるかもしれないというのに…。
この後ヒロシくんがトイレに行けたかおもらしをしたかは書かれていませんが、きっとおもらしをしたのだと僕は信じております。
■総合的な感想
総合的な感想として、萌える順番としては「ヒロシくん→真司くん→大輔くん」ですかね。男の子が好きなショタコンの方にとてもおすすめな一冊となっております。いじめられている男の子達が誰一人としておねしょやおもらしをせず、おむつも穿かない点が少し不満ではありますが、ここまでいろいろと妄想を掻き立てられる描写をしてくださったので、星5つです。
受賞歴
第14回(1998年) 坪田譲治文学賞受賞
内容紹介
「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。
僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!
ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。
ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。
子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。
失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。
その闘いは、決して甘くはないけれど。
社会問題となった「いじめ」について描く。
『ワニとハブとひょうたん池で』『ナイフ』『キャッチボール日和』 『エビス君』『ビタースィート・ホーム』を収録。
『キャッチボール日和』には荒木大輔が登場。また当時のヤクルトと横浜の選手や監督も登場しているし、『ビタースィート・ホーム』はモンスターペアレントを題材にしている(Wikipediaより)。
どの作品も心残るものがあり個人的には『キャッチボール日和』 『エビス君』が良かったなと思うんだけど、
親や本人子ども、先生、近所・・
様々な視点から考えていくっていうのがいい。全部の立場から問題を考えていくと複雑になっていく。
学校の教材にしたいくらいだな。教科書にのらない?
子どもには親心を、親には子ども心を、
自分もかつて子どもだったじゃないか。
あの時何考えてた? いじめてた? いじめられてた? そんなの無かった?
時代に関係なくいじめってあるもの。
色々と思い出すなぁ。
でも結局は、戦わなければ生き残れない、どっかのライダーのセリフなんだな。
人間て、弱くも強くもある生き物。
自分はつい先週、鍛えよと思ってひらパーのメテオ(高所急降下)に3回ほど乗ってきたが、
問題を解決へ方向を決める頭や、実行に移す行動力。
何にせよ、自分には厳しく行こうぜ、と思う。何だこの感想(笑)。
重松さんの本を賞とったもので読み始めたのだが、
人に薦めたい本だなぁ確かに、と思いました。へけ。
現実でもそんな事件や話しはあるので、
自分は対処できるか考えさせられる
親が読んでも、子供が読んでもツライ本
スグに配送してくれたので、気持ちが冷めないうちには読めて嬉しい♡('˘`๑)
ることになる著者にとって初期の作品集である。本書は、1997年に単行本
が刊行された後、1999年に「大人と子どもが共有できる優れた作品」に与え
られる坪田譲治文学賞を受賞し、2000年に文庫化されたものである。
本書には、表題作の「ナイフ」に加え、「ワニとハブとひょうたん池で」
「キャッチボール日和」「エビスくん」「ビター・スィート・ホーム」の
5編が収録されている。
この5編の作品のうち、「ビター・スィート・ホーム」以外は、学校での
いじめをテーマに書かれている。そして、いずれの作品でも、小学生や中
学生の子どもを持つ家庭が舞台になっている。暮らしは特に豊かというわ
けではないが、明日の生活に逼迫するような貧しい暮らしでもなく、両親
も揃っていて生活は安定しており、大都市の郊外に子どもとともに住む、
という、これ以降の重松作品を象徴するかのような設定になっている。
また、いじめの描写は手加減がない。まるでドキュメンタリーを見ている
かのような凄惨な描写は、読む方を時に辛くさせてしまうが、それも、解説
で如月小春氏が述べているように、「子どものいじめ」という難しい問題
を扱う作家としての責任の取り方なのだろう。作品の中では、いじめを、
プロ野球投手の闘いと重ね合わせたり、父親の旧友の姿や父親自身の姿と
重ねあわせたりしながら表現している。
本書の作品の中でも、著者ご自身もあとがきで「ぼくのいっとう好きな作
品」と述べる「エビスくん」は特に秀逸である。著者が大学時代に出会った
「相棒」への思いを背景に綴られたこの作品では、主人公のクラスに転校し
てきたエビスくんが、出会い、主人公といびつなかたちでの「親友関係」を
持ち、先天性の病に苦しむ妹とかかわり、また転校して去っていく。少年た
ちの不器用で繊細な心のひだが巧みに表現されていて、胸が熱くなってしま
う作品だった。
多くのメッセージ性の濃い名作を世に出し続けていくことになる重松ワールド
の原点を見るような作品集である。