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熱球 (新潮文庫) 文庫 – 2007/11/28
重松 清
(著)
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甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。でも、決勝戦前夜の悲劇が僕と仲間たちの夢を断ち切った。二十年後、三十八歳になった僕は一人娘を連れて故郷に帰ってきた。仲間と再会した。忘れようとしていた悲劇と向き合った。懐かしいグラウンドでは、後輩たちが、あの頃の僕らと同じように白球を追っていた。僕も、もう一度、マウンドに立てるだろうか――。おとなの再出発を描く長編。
- 本の長さ350ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/11/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101349215
- ISBN-13978-4101349213
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【新潮文庫】重松清 作品 | 教えてほしいんです。私たちは、生きてなくちゃいけないんですか?僕はその問いに答えられなかった──。教師と生徒と死の物語。 | ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。私たちは、そんな世界に生を受けた──。五つの家族は、いじめとのたたかいを開始する。 | 日常のささやかな出来事を通して蘇る、忘れかけていた大切な感情。家族、恋人、友人──、ある町の12の風景を描いた、珠玉の短編集。 | もう一度、がんばってみるか──。人生の”中途半端”な時期に差し掛かった人たちへ贈るエール。心に効くビタミンです。 | 14歳、中学生──ぼくは「少年A」とどこまで「同じ」で「違う」んだろう。揺れる思いを抱き成長する少年エイジのリアルな日常。 | 伝わるよ、きっと──。少年はしゃべることが苦手で、悔しかった。大切なことを言えなかったすべての人に捧げる珠玉の少年小説。 |
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お父さんにも14歳だった頃はある──心を閉ざした息子に語りかける表題作他、傷つきながら家族のためにもがく父親を描く全六篇。 | 大切な人を失う悲しみ、生きることの過酷さ。それでも僕らは立ち止まらない。それぞれの「卒業」を経験する、四つの家族の物語。 | くちぶえを吹くと涙が止まる。大好きな番長はそう教えてくれたんだ──。懐かしい子ども時代が蘇る、さわやかでほろ苦い友情物語。 | 二十年前、もしも僕らが甲子園出場を果たせていたなら──。失われた青春と、残り半分の人生への希望を描く、大人たちへの応援歌。 | 僕らはいつも探してる、「友だち」のほんとうの意味──。優等生にひねた奴、弱虫や八方美人。それぞれの物語が織りなす連作長編。 | 阪神大震災、オウム事件、少年犯罪……不安だらけのあの頃、それでも大切なものは見失わなかった。世紀末を生きた三人を描く長編。 |
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友だちとの時間、実らなかった恋、故郷との別れ──いつでも俺たちの心には、あのメロディーが響いてた。名曲たちが彩る青春小説。 | 二股はなぜいけない?がんばることに意味はある?シゲマツさんも一緒に困って真剣に答えた、おとなも必読の新しい人生相談。 | 非常勤の村内先生はうまく話せない。でも先生には、授業よりも大事な仕事がある──孤独な心に寄り添い、小さな希望をくれる物語。 | 大人になったからこそわかる、あのとき先生が教えてくれたこと──。時を経て心を通わせる教師と教え子の、ほろ苦い六つの物語。 | 努力家なのにいつも補欠の智。監督でもある父は息子を卒業試合に出すべきか迷う。著者自身が選ぶ、少年を描いた六つの傑作短編。 | ある出来事をきっかけに登校できなくなったまゆみ。そのとき母は──。著者自らが選ぶ、少女の心を繊細に切り取る六つの傑作短編。 |
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/11/28)
- 発売日 : 2007/11/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 350ページ
- ISBN-10 : 4101349215
- ISBN-13 : 978-4101349213
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 306,771位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963(昭和38)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年、『ビフォア・ラン』(ベストセラーズ、現在は幻冬舎文庫)でデビュー。
著書は他に、『ナイフ』(新潮文庫、坪田譲治文学賞)、『定年ゴジラ』(講談社文庫)、『エイジ』(新潮文庫、山本周五郎賞)、『ビタミンF』(新潮文庫、直木賞)、『隣人』(講談社、講談社文庫で改題『世紀末の隣人』)、『流星ワゴン』(講談社文庫)、『きよしこ』(新潮文庫)、『トワイライト』(文春文庫)、『疾走』(角川文庫)、『その日のまえに』(文春文庫)、『カシオペアの丘で』(講談社文庫)、『とんび』(角川書店)、『十字架』(講談社、吉川英治文学賞)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月14日に日本でレビュー済み
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弟に頼まれての購入で、探しても見つからず、Amazonさんで発見で即、購入で弟も喜んでます。
2014年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野球好きにはおもしろかったです。通勤時に普通に楽しめました。
2022年10月3日に日本でレビュー済み
読ませる文章を書くのが、重松清のタッチであります。今回、私は土日の時間をつくって本書を読み始め、自然な形で最終頁に至りました。多分、リアリティある細かな描写に説得力があったのだと思ひます。そして、現代の風俗的な事象を巧みに取り込んでゐる事で社会性を獲得してゐるのでせう。
本書は、青春の蹉跌を回復し、中年期に差し掛かった人生を再生する物語でありました。高校野球の夢に生きた少年の挫折、その後の二十年の人生の中での挫折。それらを故郷と母校野球部の人間関係の中で見つめ直した一年だったわけです。その中で、主人公の意思が曖昧模糊の状態から徐々に整理され、新しい道が見えて来ます。
それから、主人公を明るく前向きにサポートし、ムードメーカーだった小学五年生の娘さんの存在は光ってゐました。更には、高校野球に繫がる世界が明るい希望を齎(もたら)してくれて居り、爽やかなピュアーさを本書に与へてくれてゐます。故郷でどのやうに生きるかといふモチーフが弱い等一部不満を感じましたが、中々よく出来た作品ではなかったのではないでせうか。
本書は、青春の蹉跌を回復し、中年期に差し掛かった人生を再生する物語でありました。高校野球の夢に生きた少年の挫折、その後の二十年の人生の中での挫折。それらを故郷と母校野球部の人間関係の中で見つめ直した一年だったわけです。その中で、主人公の意思が曖昧模糊の状態から徐々に整理され、新しい道が見えて来ます。
それから、主人公を明るく前向きにサポートし、ムードメーカーだった小学五年生の娘さんの存在は光ってゐました。更には、高校野球に繫がる世界が明るい希望を齎(もたら)してくれて居り、爽やかなピュアーさを本書に与へてくれてゐます。故郷でどのやうに生きるかといふモチーフが弱い等一部不満を感じましたが、中々よく出来た作品ではなかったのではないでせうか。
2016年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小6の息子が夢中になって読んでいました。野球好きの子におすすめ。
2019年8月31日に日本でレビュー済み
中年男性の人生再生作品です(^-^*)/
主人公は高校球児時代に、予選を奇跡的に勝ち進むものの、決勝戦前夜の悲劇が深いトラウマとなり、地元が嫌になって都内へ進学&就職し、一時的に地元に戻ってきた状態ですが、
トラウマの描き方・田舎の地元の嫌な一面の描き方・避けていた同級生との再会からの再スタート・娘の虐めや娘との関わり方・少年への野球コーチ等、
人生のマイナス面からの脱却&再スタートの描き方がとても素晴らしい名作でした!
また、『(大人になってから人生面や仕事面で)逃げた経験がない人間はいない』
という下りは深く頷けましたし、
重松さんの虐めに対するメッセージとも繋がるなぁと感じました。
野球要素も上手く組み込まれており、面白さを増す見事な彩りとなっていました。
重松さんの野球要素作品だと、『どんまい』が名作でしたが、今作品も負けず劣らずの素晴らしさであり、
『人生、何歳になっても、心懸け次第で再生出来る。再スタート出来る』というメッセージを感じましたし、僕自身もその通りと深く同意する人生を送ってきたので、より楽しめました。
加えて、今作品はバス旅行の車内で読書しましたが、窓から見える見知らぬ町が作中の舞台と重なって、より新鮮な気持ちで楽しめました!
人生再生作品として、是非オススメです(^-^*)/
主人公は高校球児時代に、予選を奇跡的に勝ち進むものの、決勝戦前夜の悲劇が深いトラウマとなり、地元が嫌になって都内へ進学&就職し、一時的に地元に戻ってきた状態ですが、
トラウマの描き方・田舎の地元の嫌な一面の描き方・避けていた同級生との再会からの再スタート・娘の虐めや娘との関わり方・少年への野球コーチ等、
人生のマイナス面からの脱却&再スタートの描き方がとても素晴らしい名作でした!
また、『(大人になってから人生面や仕事面で)逃げた経験がない人間はいない』
という下りは深く頷けましたし、
重松さんの虐めに対するメッセージとも繋がるなぁと感じました。
野球要素も上手く組み込まれており、面白さを増す見事な彩りとなっていました。
重松さんの野球要素作品だと、『どんまい』が名作でしたが、今作品も負けず劣らずの素晴らしさであり、
『人生、何歳になっても、心懸け次第で再生出来る。再スタート出来る』というメッセージを感じましたし、僕自身もその通りと深く同意する人生を送ってきたので、より楽しめました。
加えて、今作品はバス旅行の車内で読書しましたが、窓から見える見知らぬ町が作中の舞台と重なって、より新鮮な気持ちで楽しめました!
人生再生作品として、是非オススメです(^-^*)/
2014年3月27日に日本でレビュー済み
この小説も心に響くとても素敵なお話です。数多くの名作を世に送り続け
ていらっしゃる著者の力量と思いが、この300ページ強に詰まっています。
38歳で勤務先の東京の出版業者を退職し、山口県の故郷に、小学校に
通う一人娘・美奈子を連れて戻った主人公のヨージ(洋司)の一人称で語
られていきます。
ヨージは地元きっての名門高校の野球部でエースとして県大会決勝まで
進み、決勝戦は部員の「不祥事」により棄権敗退となってしまう。その後、
盛り上がった地元は一点。遠慮のない揶揄や視線を向けられるようにな
り、地元を嫌いになり、東京の大学に出てきた―こういう背景を持ったヨ
ージが地元に戻った世界がえがかれています。
そしてこの本を簡単にまとめてしまうならば、故郷に戻り、様々な葛藤や、
人の生き様、「地方」での生き方に改めて直面する中で、自分の生き方を
探っていく物語ということになると思います。
この物語の背景に、<東京での暮らし>と、人情に厚いが古い価値観が残
っている<地方での暮らし>という対立構造が組み込まれています。さら
に、夫婦間の問題、親との問題、子どものいじめ、世代間格差、昔の記憶
との向き合い方などもえがかれています。
このように多くのテーマがえがかれているお話なので、人によって様々な
読了感を得られる作品ではないでしょうか。そして、読了感が爽やかなの
も、高校野球をテーマにえがいたから、ということばかりではないと思います。
それほど現実は甘くなく、複雑で、でも悪いことばかりでもない。重松作品
からは、いつも温かさをもらえ、こちらがどんな心境の時に読んでも受け
入れてくれるような「度量の大きさ」も感じさせてくれます。温かく、素敵な
人間くさいお話です。
ていらっしゃる著者の力量と思いが、この300ページ強に詰まっています。
38歳で勤務先の東京の出版業者を退職し、山口県の故郷に、小学校に
通う一人娘・美奈子を連れて戻った主人公のヨージ(洋司)の一人称で語
られていきます。
ヨージは地元きっての名門高校の野球部でエースとして県大会決勝まで
進み、決勝戦は部員の「不祥事」により棄権敗退となってしまう。その後、
盛り上がった地元は一点。遠慮のない揶揄や視線を向けられるようにな
り、地元を嫌いになり、東京の大学に出てきた―こういう背景を持ったヨ
ージが地元に戻った世界がえがかれています。
そしてこの本を簡単にまとめてしまうならば、故郷に戻り、様々な葛藤や、
人の生き様、「地方」での生き方に改めて直面する中で、自分の生き方を
探っていく物語ということになると思います。
この物語の背景に、<東京での暮らし>と、人情に厚いが古い価値観が残
っている<地方での暮らし>という対立構造が組み込まれています。さら
に、夫婦間の問題、親との問題、子どものいじめ、世代間格差、昔の記憶
との向き合い方などもえがかれています。
このように多くのテーマがえがかれているお話なので、人によって様々な
読了感を得られる作品ではないでしょうか。そして、読了感が爽やかなの
も、高校野球をテーマにえがいたから、ということばかりではないと思います。
それほど現実は甘くなく、複雑で、でも悪いことばかりでもない。重松作品
からは、いつも温かさをもらえ、こちらがどんな心境の時に読んでも受け
入れてくれるような「度量の大きさ」も感じさせてくれます。温かく、素敵な
人間くさいお話です。
2020年1月6日に日本でレビュー済み
きらきらと輝くすばらしい思い出、記憶から消してしまいたい気持ちになるつらい思い出。青春時代の思い出というのはプラスとマイナスの感情をともなう記憶が絡み合って存在するものなのかもしれません。
「負けること」を赦されなかったために、中年になっても引きずる元野球部員の気持ちが心に流れ込んできて何とも言えない読後感を味わいました。
爽快感はないけれど、すばらしい青春小説です。
「負けること」を赦されなかったために、中年になっても引きずる元野球部員の気持ちが心に流れ込んできて何とも言えない読後感を味わいました。
爽快感はないけれど、すばらしい青春小説です。
2006年12月28日に日本でレビュー済み
この主人公は、ほぼ私と同じ年。子供も同年代。
はじめは、野球好きな自分の息子に何かいい小説はないかな?と思って、選んだ。息子が面白かったと言うので、私も読んでみた。
田舎の公立の普通科の高校で野球少年だった主人公、その年はとても強く後もう一歩で甲子園、というところで
ある事件がその夢を打ち砕く。
故郷を捨てて東京に就職しエリートの妻とかわいい娘と暮らしていた彼が仕事を辞めて故郷へ帰った。一人暮らししていた父、同居を望んでいたのに他界してしまった母。
世話好き、おせっかいな親戚一同…
娘はアメリカに留学する妻について行かず父とともに来て、田舎の小学校に転校するが、なじめないばかりかいじめの対象に…
都会と田舎の、考え方・生活の違い。これが私には、大きな共感だった。
いつまでも昔のことを忘れなくて、他人のことをあれこれ詮索して、
地元で就職・家を継いで親と一緒に住んで面倒を見るのが当たり前。
ここに描かれてる主人公の故郷は、今私が住んでるところとまったく同じ。
気持ちよりも見かけ、世間体、義理の付き合い、見栄の張り合い。
でも一番大切なものって??
主人公は最後にちゃんと見つけた。
最後はとても納得の行く終わり方で、穏やかな感動。
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でも一番大切なものって??
主人公は最後にちゃんと見つけた。
最後はとても納得の行く終わり方で、穏やかな感動。