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きみの友だち (新潮文庫) 文庫 – 2008/6/30

4.4 5つ星のうち4.4 1,127個の評価

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わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる――。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない……。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2008/6/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/6/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 436ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101349223
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101349220
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 1,127個の評価

著者について

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重松 清
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1963(昭和38)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。

出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年、『ビフォア・ラン』(ベストセラーズ、現在は幻冬舎文庫)でデビュー。

著書は他に、『ナイフ』(新潮文庫、坪田譲治文学賞)、『定年ゴジラ』(講談社文庫)、『エイジ』(新潮文庫、山本周五郎賞)、『ビタミンF』(新潮文庫、直木賞)、『隣人』(講談社、講談社文庫で改題『世紀末の隣人』)、『流星ワゴン』(講談社文庫)、『きよしこ』(新潮文庫)、『トワイライト』(文春文庫)、『疾走』(角川文庫)、『その日のまえに』(文春文庫)、『カシオペアの丘で』(講談社文庫)、『とんび』(角川書店)、『十字架』(講談社、吉川英治文学賞)など多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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非常に良いではないです。
2 星
非常に良いではないです。
中古の非常に良い商品をよくアマゾンで買いますが、中身は大きな折れが1ページありこれなら新品を買えば良かったと思いました。残念です。小説自体は楽しみですが。。。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした

上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月3日に日本でレビュー済み
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とても正直な思いがつづられた、すばらしい小説でした。
学校が好きな子、学校が苦手な子、さまざまな背景を持つ子どもたち、そして大人に読んでほしい、読み継いでほしいと感じます。
これから先も自分のペースで歩いて行こう、と思える本でした。
2023年10月11日に日本でレビュー済み
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色々な話が入っている。少しずつ繋がっている。
2020年6月15日に日本でレビュー済み
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昨日はわくわくしながら眠りにつきました。
私は就寝前に本を読むのですが、昨日この本を読み終え、じんわりしながら読書灯を消し、ああ早くこの気持ちを書きとどめておきたい、どう書こうかな、どう表現すれば自分のこの興奮を表せるかな、と考えながら眠りについたのでした。
もともとは読書嫌いの子供達に読ませる目的で購入しましたが、本当に素敵な作品でした。

さて、この作品の素敵なところは何といっても作者の目線の優しさ。各章が一人の人物にフォーカスしていますが、どの人物にも弱みがあります。自分の負けや弱さを認められないとか、友達に囲まれていないと気が気ではないとか。大人でもそういう人はいるけれど、こうした心の弱さみたいなものは思春期では顕著で、しかも、周囲を傷つけながら露見することが多々あります。しかし、筆者はこうした人物を丁寧に、そして優しく描写しています。その筆者の優しさを作中では恵美ちゃんが担っています。
因みに私の一番のお気に入りは佐藤君。先輩風を吹かす、先輩という肩書をとると何も残らない人。よくいますね。周りから見たらイタいだけなのは本人だってわかっているんですよね。わかっていてもそれしかない本人。きっと本人が一番つらいはずです。

そして友達について。表題にもなっている通り、作品を通底する友達とは何かというテーマ。読了後、今もって私にもわかりません。ただ友達の定義について考えてみることは大事かもしれません。
私事で恐縮ですが、学生時代に家出をしたり、40過ぎて家族で移住したり、割と人間関係については平気で断ち切ってきました(因みにこの前Facebookやめました)。それでも残る人間関係があります。ただ大なり小なり認めてくれているのでまだ連絡先が残っているのかなあ。そういう人たちを友達と言っていいのかもしれません。よくわからないけど。
重要なことは、いつも一緒に居なければ友達ではない、価値観や考えが同じじゃないと友達ではない、という事ではないのでしょう。その関係は恵美と由香、そしてブンとモトに象徴されていると思います。

因みに、語り部について。読めば気づきますが、先ずもってこの作品は違和感から始まる。この作品の語り口についてどうにも解せない感覚を持つと思います。作品を語る人が誰だか分からないのです。話を読み進めるうちにいつしか慣れてしまい気にしなくなるこの語り部。実は超重要人物であるのですが、この”語り部”の正体は最終章で明かされます!そんな構成も、私は好きです。
・・・
まとめますと、この作品は小中高と多感な時代の登場人物を描く甘酸っぱい青春小説です。読み方によっては恵美という超心の強い女の子が最後に幸せになるっていう単純な強者の話にも読めます。でも私は、”人間は弱さの塊だ”という作者の考えを(勝手に)くみ取りました。子どもも大人もすんなり読めて、考えるテーマを与えてくれる良書です。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プレゼントしました。面白かった〜と好評でした。
中学受験を考えているお子さんにもお勧めです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
くちぶえ番長から重松さんが好きになり、就寝前の読み聞かせ用に購入しましたが、何箇所か少し性的な表現があったので、小学生中学年の読み聞かせには向きませんでした。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい話でした。本の半分ぐらいからウルウルが止まらず、もう……いい作品でした^ ^
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わかる、なんとなくだけど理解出来る。そんな内容でした。
友達っていいものですねと素直に思える小説でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
優しい子は天国に行くときに、
『もこもこ雲』を空に残す…..
優しい子供は要領が悪いから、
あまりみんなと仲良くできない。
『もこもこ雲』は強い陽差しをさえぎって、
(自分と似ている子に)頑張れ、という。
…….あんたはずっと見守っていきなよ。

 優しい由香ちゃんが、いなくなった。
ここにポカリと穴が開いた。
....ねぇ、友だちって何...?

 小学校の卒業式の日、
由香ちゃんは、言った。
「中学に入ってからも、一緒にいていい?」
つづけて言った。
「わたし、途中でいなくなっちゃうかもしれないけど、
一緒にいてくれる?」

 いつ消えるか、わからない余命。
不治の病を抱えた期限付きの友だちだった。

由香ちゃんとずっと友達だった理由、
「結局ね、気が合う合わないじゃなくて
松葉づえの私とぐずな由香は歩く速度がおなじだった、ってことだと思うの」

同じ速さで歩いて
同じ空気を吸って
同じものを見ていた。

友だちって何….わからないよ。
ただ、いなくなっても寄り添えるのが、
友だちなのかなぁ…と語りかけてくれる。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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