有名作家によるアンソロジー第3弾。今まで知らなかった作家とめぐり合う
良いチャンスとして、今回も手に取りました。
前作より引き続き登場の近藤史恵「ゴールよりももっと遠く」、米澤穂信
「満願」、佐藤友哉「555のコッペン」はどれも中途半端な終わり方。消化
不良感が残りました。
一方、今回初参戦は、湊かなえとさだまさし。前者の方は、本屋大賞作家
として既に有名なので、読んだこともありました。後者の方が驚き。もち
ろん、歌手としては知っていますが、ここまでたくさん(解説にリストア
ップされている著書が19作)の小説を書いていたとは。そして、面白いとは。
本書の「片恋」は、男性作家しか書けないセンチメンタルな作品なんですが、
せつないし、物語としてもとても面白かったです。
全体としては、3勝3敗1引き分け。さだまさしの再発見が収穫な本でした。
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Story Seller〈3〉 (新潮文庫) 文庫 – 2011/1/28
新潮社ストーリーセラー編集部
(編集)
大好評アンソロジー第3弾のお届けです。前々作、前作に登場した超豪華執筆陣に加え、新たに湊かなえさん、さだまさしさんが登場。オール読みきり、読み応え抜群の作品を収録します。エッセイあり、ミステリあり、笑える話や、ホロリとさせる恋愛小説あり。あらゆる世代の方々にご満足いただける読書体験をお約束します。本とともに過ごす、至福の時間をお楽しみください。
- 本の長さ536ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-10410136673X
- ISBN-13978-4101366739
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/1/28)
- 発売日 : 2011/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 536ページ
- ISBN-10 : 410136673X
- ISBN-13 : 978-4101366739
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 511,294位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月30日に日本でレビュー済み
ストーリーセラー3作目。
それぞれの著者が短編小説を書き、それらをまとめて掲載した作品。
ジャンルは人それぞれで、前作の続き物を書く人もいれば、新作を書く人もいる。エッセイを書く人もいる。
それぞれジャンルは違えど、どれも素晴らしい作品であった。読後の爽快感が違う。
3作読んできて気付いたが、やはりこの本は万人受けするように、それぞれの著者は「自分のクセ」を少し優しくしている。
言い換えれば「小難しい部分は抜きにして、自分の作品を体験してもらいたい」という気持ちが良く見えるのである。
個人的には、今まで読んだことがない著者や知らなかった著者の作品を読んでもらいたい。
今まで知らなかった世界を広げてもらうような読書をしてもらいたいと感じました。
そういう意味で、今回さだまさしさんがストーリーセラーに初参加している。歌手としての活躍は知っていたが、著者としても活躍しているとは知らなかった。
まぁどうせ2足のわらじでしょうもない作品書いているのだろうな…と心の中で大変失礼なことを思っていたのだが、実際読んでみて衝撃を受けた。
まさかここまで素晴らしい作品を書いていたとは思ってもいなかったので、本当に自分を恥じた。
他の著者の作品もやはり素晴らしい作品揃いで、正直鳥肌ものであった。
シリーズとしてはこれで一応完結とのことらしいが、本当に残念。もっと続けてもらいたいと心から思える作品。星5つ。いや星7つくらいあげても良いと思う。。
それぞれの著者が短編小説を書き、それらをまとめて掲載した作品。
ジャンルは人それぞれで、前作の続き物を書く人もいれば、新作を書く人もいる。エッセイを書く人もいる。
それぞれジャンルは違えど、どれも素晴らしい作品であった。読後の爽快感が違う。
3作読んできて気付いたが、やはりこの本は万人受けするように、それぞれの著者は「自分のクセ」を少し優しくしている。
言い換えれば「小難しい部分は抜きにして、自分の作品を体験してもらいたい」という気持ちが良く見えるのである。
個人的には、今まで読んだことがない著者や知らなかった著者の作品を読んでもらいたい。
今まで知らなかった世界を広げてもらうような読書をしてもらいたいと感じました。
そういう意味で、今回さだまさしさんがストーリーセラーに初参加している。歌手としての活躍は知っていたが、著者としても活躍しているとは知らなかった。
まぁどうせ2足のわらじでしょうもない作品書いているのだろうな…と心の中で大変失礼なことを思っていたのだが、実際読んでみて衝撃を受けた。
まさかここまで素晴らしい作品を書いていたとは思ってもいなかったので、本当に自分を恥じた。
他の著者の作品もやはり素晴らしい作品揃いで、正直鳥肌ものであった。
シリーズとしてはこれで一応完結とのことらしいが、本当に残念。もっと続けてもらいたいと心から思える作品。星5つ。いや星7つくらいあげても良いと思う。。
2016年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『非常に良い』とのことでしたが、中のページが明らかに濡れて乾いたようなヨレが大きくありました。
残念です。
残念です。
2015年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
続けて読んだ方がいいとは思いますが、これだけでも読みがいはあると思います。
2023年10月13日に日本でレビュー済み
そのために参加作家のグレードが下がっている印象しか受けないので、シリーズ自体が地に落ちた印象。
2011年2月1日に日本でレビュー済み
新潮社の<読み応えは長篇並、読みやすさは短篇並>をキャッチフレーズにした、アンソロジー。本書は、執筆陣が『2』の伊坂幸太郎と本多孝好に替わって、湊かなえとさだまさしが加わり、ボリュームも増したその第3弾。
『男派と女派 ポーカー・フェース』沢木耕太郎:自身の初めての体験を語る、年の割りに(失礼)若々しく瑞々しいエッセイ。「男派」「女派」をもっと掘り下げて言及してもよかったのでは。
『ゴールよりももっと遠く』近藤史恵:著者お得意の『サクリファイス』のスピンオフ。自転車ロードレースの“エース”としてのプライドがのぞく。
『楽園』湊かなえ:阪神・淡路大震災のあと“身代わり”として育った‘わたし’が南国の楽園トンガで自分を取り戻す。
『作家的一週間』有川浩:パロディーに徹した、笑える“脱力系”一週間日記。
『満願』米澤穂信:若手弁護士‘私’こと藤井が弁護した殺人事件の被告人は、苦学生だった頃の下宿先の奥さんだった。‘私’が振り返る当時の思い出。ミステリーとしての謎も併せ持ったノスタルジックな秀作。
『555のコッペン』佐藤友哉:東京駅で殺人の容疑者にされた‘オレ’こと、謎の過去を持つ若者・土江田(とえだ)と、女子高生探偵の赤井が『1』『2』に続いて登場。今回は、前2作のような本格パズラーの趣向ではなく、なんとなく浮遊感のある不思議な展開で、土江田の正体の一端がわずかながら明らかに・・・。
『片恋』さだまさし:‘ワタシ’ことTVの下請け制作会社のスタッフ、石橋南に朝早くからかかってきた警察からの電話。それは全く見知らぬ男の交通事故死の報せだった。やがて思いもよらない事態に巻き込まれる南。最後はホロリとしてしまう純愛ストーリー。
『1』『2』に引き続き、いずれ劣らぬ名品揃いで、またまた楽しい読書時間を過ごすことができたが、本書でこのシリーズが打ち止めとは実に惜しい気がする。
『男派と女派 ポーカー・フェース』沢木耕太郎:自身の初めての体験を語る、年の割りに(失礼)若々しく瑞々しいエッセイ。「男派」「女派」をもっと掘り下げて言及してもよかったのでは。
『ゴールよりももっと遠く』近藤史恵:著者お得意の『サクリファイス』のスピンオフ。自転車ロードレースの“エース”としてのプライドがのぞく。
『楽園』湊かなえ:阪神・淡路大震災のあと“身代わり”として育った‘わたし’が南国の楽園トンガで自分を取り戻す。
『作家的一週間』有川浩:パロディーに徹した、笑える“脱力系”一週間日記。
『満願』米澤穂信:若手弁護士‘私’こと藤井が弁護した殺人事件の被告人は、苦学生だった頃の下宿先の奥さんだった。‘私’が振り返る当時の思い出。ミステリーとしての謎も併せ持ったノスタルジックな秀作。
『555のコッペン』佐藤友哉:東京駅で殺人の容疑者にされた‘オレ’こと、謎の過去を持つ若者・土江田(とえだ)と、女子高生探偵の赤井が『1』『2』に続いて登場。今回は、前2作のような本格パズラーの趣向ではなく、なんとなく浮遊感のある不思議な展開で、土江田の正体の一端がわずかながら明らかに・・・。
『片恋』さだまさし:‘ワタシ’ことTVの下請け制作会社のスタッフ、石橋南に朝早くからかかってきた警察からの電話。それは全く見知らぬ男の交通事故死の報せだった。やがて思いもよらない事態に巻き込まれる南。最後はホロリとしてしまう純愛ストーリー。
『1』『2』に引き続き、いずれ劣らぬ名品揃いで、またまた楽しい読書時間を過ごすことができたが、本書でこのシリーズが打ち止めとは実に惜しい気がする。
2011年6月26日に日本でレビュー済み
2010年4月に刊行された小説新潮5月号の文庫化。有川浩などおなじみの執筆陣の作品も良かったが、初めて読んださだまさしの作品にはビックリ。なかなかいいアンソロジーでした。
収録されている作品は、次のとおり。
・沢木耕太郎 「男派と女派 ポーカー・フェイス」
・近藤史恵 「ゴールよりももっと遠く」
・湊かなえ 「楽園」
・有川浩 「作家的一週間」
・米澤穂信 「満願」
・佐藤友哉 「555のコッペン」
・さだまさし 「片恋」
さだまさしの「片恋」は、意表を突くラブストーリー。最後のシーン、よかったなぁ。こんな小説が書けるなんてちょっとビックリ。彼の小説を読んでみたくなった。
有川浩の「陰部」の話も笑えた。実際にあったネタを元にしたのかは分からないけど、いかにもありそうな話。
近藤史恵のロードレースものも相変わらずいいし、佐藤友哉も良かったが、広いものは湊かなえの「楽園」。読ませる話を書く。
この「Story Seller」を読んで、今まで、読んだことがない作家の小説を読むことができたのは幸せだった。本当に、まだまだ面白い小説を書く人はいっぱいいるんだなぁ、読まず嫌いを反省した。
収録されている作品は、次のとおり。
・沢木耕太郎 「男派と女派 ポーカー・フェイス」
・近藤史恵 「ゴールよりももっと遠く」
・湊かなえ 「楽園」
・有川浩 「作家的一週間」
・米澤穂信 「満願」
・佐藤友哉 「555のコッペン」
・さだまさし 「片恋」
さだまさしの「片恋」は、意表を突くラブストーリー。最後のシーン、よかったなぁ。こんな小説が書けるなんてちょっとビックリ。彼の小説を読んでみたくなった。
有川浩の「陰部」の話も笑えた。実際にあったネタを元にしたのかは分からないけど、いかにもありそうな話。
近藤史恵のロードレースものも相変わらずいいし、佐藤友哉も良かったが、広いものは湊かなえの「楽園」。読ませる話を書く。
この「Story Seller」を読んで、今まで、読んだことがない作家の小説を読むことができたのは幸せだった。本当に、まだまだ面白い小説を書く人はいっぱいいるんだなぁ、読まず嫌いを反省した。
2011年4月22日に日本でレビュー済み
沢木耕太郎「男派と女派 ポーカー・フェイス」、近藤史恵「ゴールよりももっと遠く」、湊かなえ「楽園」、有川浩「作家的一週間」、米澤穂信「満願」、佐藤友哉「555のコッペン」、さだまさし「片恋」を収録している。
沢木耕太郎は、旅エッセイから男と女、どちらからより多く影響を受けたかという話に展開していく。近藤史恵は自転車レースが人生の全てというような男たちの物語。湊かなえは震災で双子の姉妹を失った片割れが、二十歳を目前にして生き直す物語。
有川浩は、作家の一週間の生活の様子、特に新聞社との担当との淫猥な表現についてのギリギリを探るやりとりや、短編のネタを拾う様子などを描いている。
これまでの2冊に比べると、段々とインパクトが弱くなっているかなあという印象を受けた。
沢木耕太郎は、旅エッセイから男と女、どちらからより多く影響を受けたかという話に展開していく。近藤史恵は自転車レースが人生の全てというような男たちの物語。湊かなえは震災で双子の姉妹を失った片割れが、二十歳を目前にして生き直す物語。
有川浩は、作家の一週間の生活の様子、特に新聞社との担当との淫猥な表現についてのギリギリを探るやりとりや、短編のネタを拾う様子などを描いている。
これまでの2冊に比べると、段々とインパクトが弱くなっているかなあという印象を受けた。