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模倣犯3 (新潮文庫) 文庫 – 2005/11/26
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- 本の長さ476ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/11/26
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101369267
- ISBN-13978-4101369266
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/11/26)
- 発売日 : 2005/11/26
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 476ページ
- ISBN-10 : 4101369267
- ISBN-13 : 978-4101369266
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 74,740位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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とりわけこの三巻は事件の本質を描く重要な巻ですが、特に栗橋浩美という人間の惨めさが繰り返し暴かれています。
ノイローゼの末赤ん坊の「弘美」を殺しておきながら、次に産まれた子供に「浩美」と名付け、自分の罪を否定し、その子に心理的虐待を与える栗橋寿美子。その寿美子との結婚を悔い、浩美の存在そのものを否定するような言動を繰り返す父親。繰り返し現れる少女の幻覚に怯えながら生きる地獄のような人生の中で彼の人格そのものが狂っていく。
愛情のかけらもなく破綻した家庭で、虐げられながら育った浩美。その事で彼に対する同情は涌かないにせよ、そんな家庭にありながらも、弱い人間を庇ってまっすぐに生きようとした幼い頃の浩美の姿を高井和明が語った時、浩美という人物の本当の悲しさを読む側が知る事になります。
高井和明はかつての浩美を覚えているたった一人の人間。まるで「雪の女王」でガラスの破片が目に入ったために変わってしまった少年を取り戻そうとする少女のように、最後まで浩美を信じ、最後の最後で浩美はやっと生きる勇気を取り戻す。生き延びれば前に進めたこの二人に残酷な運命を与えるあたりに、宮部みゆきの怖さを感じました。
和明は 他に類を見ないほどの善良な人間である。 しかも おそらくこの世で唯一の栗橋の理解者でもある。
そんな彼が事件の犯人に仕立て上げられて行く。 作品自体はすばらしいので 星4つを付けたが 個人的に好きな作品かと問われれば否である。 もう読むのをやめようかとも思ったが 最後はきっと カズの無実が証明され ピースに天罰が下ると信じて あと2巻 読んでみることにした。
群馬山中で転落炎上した車。
死亡した二人の若い男が犯人なのか?
<本書帯より>
2巻の続きで、時間軸でいうと、1巻と2,3巻がほぼ並行しています。
事故で転落した車から出てきた他殺体。
連続女性誘拐犯が初めて殺した男性。
いったい彼は何者なのか、そしてなぜ彼は殺されなければならなかったのか。
多くの女性が犠牲になった事件。
犯人に捕らわれ、殺される恐怖を、犯人側の視点から描いていく。
そしてすれ違う友情から悲しみの底へと転落していった車に乗る二人の死体。
この二人が真犯人なのか。
新たな動きを見せる事件の予兆が、意外な犠牲者を呼ぶ。
高井和明は、友人である栗橋浩美が事件に関係しているということに気づき、彼を救おうと考える。
その一方で、これまで女性ばかりをターゲットにしてきた二人の狂った若者達は、今度は男性をターゲットすることに決めた。
「もう二十人近く殺しているんです」と言われた時の木村の気持ちを考えるとゾッとするばかりである。しかし、残念なことに二十人近い女性の殺人に関する詳細がこの後で描かれているわけではない。「山荘」の庭の土の下の物言わぬ亡骸たちは、そのままなのである。殺人のドロドロした部分は、ここで終了となる。
最後は犯人に仕立てられた高井和明が呼び出されることになって、第1巻の巻末の状況へと陥ることとなる。
ここまでくるとそれほど面白いとは思えなくても、先が気になって読まずにはいられない。ただ、読み終わってからすごく良かったかと聞かれると・・・
日常から足を踏み外していく人々、そして対照的に描かれる変わらない日常風景。
その対比が素晴らしい。すさまじい描写力だと思います。
そしてその緊張感が最後まで揺るがないのがまた凄い。
悪というものを切々と語るのがこの3巻です。
まともな神経では読めないほど「悪」一色です。
幼馴染の声が携帯から聞こえてくるだけで「いまいましい」と感じる。
思い出のエピソードを聞きだして、被害者とその家族を不幸に陥れる。
著者の精神は正常なんだろうかとさえ疑います。それほど真に迫る描写力です。
文句なしに★5つです。
作品内容と関係ないことですが、単行本の表紙はこの作品の内容に相応しくありません。
文庫本のほうが雰囲気がマッチしてて個人的に好きです。
読んでいて痛い感覚、そして、哀しみが胸を締めつけます。
何かのインタビューで読んだけど、作者は「連続殺人」というテーマゆえに、
かなり悩んで葛藤しながらこの本を書いたらしい。
やめようか、と思った時に、編集者が「絶対に書く価値のある本だから
止めちゃだめだ」と言ったとか。
それだけ真剣に向き合って書いたってことが文章から伝わってくる。
たぶん二度と書けないんじゃないかってほど命を削って書かれた入魂の一作。
被害者の遺族たち、犯人、そして、犯人を追うものたち。
それぞれのパートで、それぞれの立場からしか
明かされない事実が一つひとつ明らかになるにつれ、
物語の重層性が際立ってきます。
そして、人が殺される陰惨で、重たいテーマの本にもかかわらず、
この作品を読むと、一人ひとりの人間の人生の重さ、尊さみたいなものに
思いが致されるのです。
ちなみに、この本に出てくるジャーナリスト前畑滋子の後日譚
「楽園」という作品がいま、産経新聞で連載されてます。
一般文学通算409作品目の読書完。通算617冊目の作品。2006.02/01