1998-99年にマガジンハウスから出た『謎のギャラリー』(全4冊)に、新たに25篇を加え、再編集したもの。「こわい部屋」は、気味の悪い作品が集められたもので、8篇が新選。
こわいというよりも、気持ち悪い作品が多い。生理的な嫌悪感をかき立てるようなものばかりで、寝る前に読むのは絶対に避けた方が良い。また、病人や受験生への差し入れにするのも厳禁。
新訳ではなく、色々なアンソロジーや雑誌、全集などに出たものを集めている。どこかで読んだ作品も多い。
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謎のギャラリーこわい部屋 (新潮文庫 き 17-5) 文庫 – 2002/2/1
北村 薫
(編集)
- 本の長さ470ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2002/2/1
- ISBN-104101373256
- ISBN-13978-4101373256
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/2/1)
- 発売日 : 2002/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 470ページ
- ISBN-10 : 4101373256
- ISBN-13 : 978-4101373256
- Amazon 売れ筋ランキング: - 922,790位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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北村 薫
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、’89(平成元)年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。’91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。作品に『ニッポン硬貨の謎』(2006年本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(’09年直木賞受賞)など:本データは『1950年のバックトス (ISBN-13:978-4101373324 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2014年6月22日に日本でレビュー済み
「帯」に「覚悟して読んで下さい」とあります。まさに、その通りです。
最後にどんでん返しでハッピーエンドの作品もありますが、そのまま嫌な気分にさせられるものもあります。
設定も文体もいろいろなのですが、それぞれが読み応え満点です。
そして、巻末に添えられている北村薫と宮部みゆきの対談が秀逸です。
50ページに及ぶ長い解説ですが、これを読むと、もう一度読み直したくなります。
素晴らしいアンソロジーです。
最後にどんでん返しでハッピーエンドの作品もありますが、そのまま嫌な気分にさせられるものもあります。
設定も文体もいろいろなのですが、それぞれが読み応え満点です。
そして、巻末に添えられている北村薫と宮部みゆきの対談が秀逸です。
50ページに及ぶ長い解説ですが、これを読むと、もう一度読み直したくなります。
素晴らしいアンソロジーです。
2005年12月3日に日本でレビュー済み
狭いところがこわい、高い所がこわい、怨まれてこわい、等など色々なこわさを楽しめ(?)ます。きっと人によって一番こわいポイントって違うので、自分が何がこわいのか知るのにもよいかもしれません。ちなみに私は「理解できない」のが一番こわいのだと自覚しました。
2012年8月17日に日本でレビュー済み
本書はマガジンハウス社から刊行された4冊に新たに25作品を加え、3冊に編集しなおした物で(以前新潮文庫から出ていました)、今回はこれに、価値の問題、を付け加え、ちくま文庫から刊行されました。北村薫さん編の本書の基ねたは、今はなき雑誌、鳩よ!に連載されていた「謎のギャラリー」だと思います。記憶が間違っているといけないので、手近にあった、鳩よ!を8冊検証しました。その当時は、見開きの2ページで掲載されていて、本書のようにアンソロジーでなく、テーマに沿って作品を紹介していくという、ブック・ガイドのような物でした(パパイラスの舟、等にインスパイアーされたのかな?)。
本書には18作家による22作が収録されています。タイトルはこわい話となっていて、怪奇小説のアンソロジーを思い起こさせますが、そうでではなく、江戸川乱歩が言っていた、奇妙な味の小説、奇妙な余韻の残る小説といった類の物が集められています。
印象に残った作品を少し挙げてみますと・・・七階、ディーノ・ブッツアーティ:ふとした間違いが重なってかもしれませんが、こんな病院には入院したくありませんね! 四つの文字、林房雄:南京政権の行く末を知りながら、その中枢に入った男、その男の座右の銘は・・・ やさしき願い、樹下太郎:運転の過失で息子を失った母親の思いは・・・ 避暑地の出来事、アン・ウォルシュ:一種の幽霊屋敷物だと思いますが、怖いですね!! 26階の恐怖、ドナルド・ホーニグ:単なる自殺志願者のお話かと思っていたら、最後に強烈なツイストが・・ 夏と花火と私の死体、乙一:物語は、当初、A・ヒッチコックのハリーの災難のような展開ですが、最後に強烈なおちが・・・ 価値の問題、C・L・スイーニイ:よくあるテーマですが、まさに究極の選択を迫られる事も・・・
きりがありませんこの辺で、最後に宮部みゆきさんと北村薫さんの対談は作品の解説として秀逸です。但し作品を読了してから読んでください!
本書には18作家による22作が収録されています。タイトルはこわい話となっていて、怪奇小説のアンソロジーを思い起こさせますが、そうでではなく、江戸川乱歩が言っていた、奇妙な味の小説、奇妙な余韻の残る小説といった類の物が集められています。
印象に残った作品を少し挙げてみますと・・・七階、ディーノ・ブッツアーティ:ふとした間違いが重なってかもしれませんが、こんな病院には入院したくありませんね! 四つの文字、林房雄:南京政権の行く末を知りながら、その中枢に入った男、その男の座右の銘は・・・ やさしき願い、樹下太郎:運転の過失で息子を失った母親の思いは・・・ 避暑地の出来事、アン・ウォルシュ:一種の幽霊屋敷物だと思いますが、怖いですね!! 26階の恐怖、ドナルド・ホーニグ:単なる自殺志願者のお話かと思っていたら、最後に強烈なツイストが・・ 夏と花火と私の死体、乙一:物語は、当初、A・ヒッチコックのハリーの災難のような展開ですが、最後に強烈なおちが・・・ 価値の問題、C・L・スイーニイ:よくあるテーマですが、まさに究極の選択を迫られる事も・・・
きりがありませんこの辺で、最後に宮部みゆきさんと北村薫さんの対談は作品の解説として秀逸です。但し作品を読了してから読んでください!