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リセット (新潮文庫) 文庫 – 2003/6/28
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「——また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、穏やかに見つめてこういいました。六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。以来、遠く近く求めあってきた魂。だけど、その翌日こそ二人の苛酷な運命の始まりの日だった→←流れる二つの《時》は巡り合い、もつれ合って、個の哀しみを超え、生命と生命を繋ぎ、奇跡を、呼ぶ。
- 本の長さ446ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/6/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101373280
- ISBN-13978-4101373287
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スキップ | ターン | リセット | 月の砂漠をさばさばと | 飲めば都 | 北村薫のうた合わせ百人一首 | |
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【新潮文庫】北村 薫 作品 | 目覚めた時、17歳の一ノ瀬真理子は、25年を飛んで、42歳の桜木真理子になっていた。人生の時間の謎に果敢に挑む、強く輝く心を描く。 | 29歳の版画家真希は、夏の日の交通事故の瞬間を境に、同じ日をたった一人で、延々繰り返す。ターン。ターン。私はずっとこのまま? | 昭和二十年、神戸。ひかれあう16歳の真澄と修一は、再会翌日無情な運命に引き裂かれる。巡り合う二つの《時》。想いは時を超えるのか。 | 9歳のさきちゃんと作家のお母さんのすごす、宝物のような日常の時々。やさしく美しい文章とイラストで贈る、12のいとしい物語。 | 本に酔い、酒に酔う文芸編集者「都」の恋の行方は?本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、ワーキングガール小説。 | 短歌は美しく織られた謎──独自の審美眼で結び合わされた心揺さぶる現代短歌50組100首をはじめ、550首を収録するスリリングな随想。 |
ヴェネツィア便り | 太宰治の辞書 | 本と幸せ | 読まずにはいられない―北村薫のエッセイ― | 書かずにはいられない―北村薫のエッセイ― | 愛さずにいられない―北村薫のエッセイ― | |
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変わること、変わらないこと。そして、得体の知れないものへの怖れ……〈時と人〉を描いた、懐かしくも色鮮やかな15の短篇小説。 | 編集者として時を重ねた《私》は太宰治の「女生徒」に惹かれ、その謎に出会う。円紫さんの言葉に導かれて本を巡る旅は、創作の秘密の探索に──《私》シリーズ最新作。 | 近況がわかる最新エッセイ、秘蔵の初創作=高校時代のショートショート7作、自選短篇ベスト 12発表。全著作リストも収録。自作朗読CD付き、作家生活 30 周年記念愛蔵版。 | 書物愛と日常の謎の多彩な味わい。作家になる前のコラムも収録。人生の時間を深く見つめる《温かなまなざし》に包まれて読む喜びを堪能できる読書人必携の一冊。 | ふと感じる違和感や記憶の底の事物に《謎》をみつける作家の日常に、《ものがたり》誕生の秘密を知る──当代おすすめ本書評も多数収録、読書の愉悦を味わえる一冊。 | 博覧強記な文学の話題、心にふれた言葉の妙味、懐かしい人、忘れ得ぬ場所、日常のなかにいつもある謎を愉しむ機知。伝えずにはいられない読書愛が深く伝わる一冊。 |
雪月花―謎解き私小説― | 水 本の小説 | 【単行本】不思議な時計 本の小説 | |
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ワトソンのミドルネームや〝覆面作家〟のペンネームの秘密など、本にまつわる数々の謎……手がかりを求め、本から本への旅は続く! | 言葉と物語の忘られぬエピソードが、思いがけなく繋がることで、豊かに光り輝く面白さ。謎解きの達人の〈本の私小説〉7篇。 | 映画、詩歌、演劇、父との思い出ーー深まる謎を追いかけて、魅惑の創作世界を探り行く。本との出会いを人生の時間と絡めて綴る9篇。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/6/28)
- 発売日 : 2003/6/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 446ページ
- ISBN-10 : 4101373280
- ISBN-13 : 978-4101373287
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 232,966位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
北村 薫
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、’89(平成元)年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。’91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。作品に『ニッポン硬貨の謎』(2006年本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(’09年直木賞受賞)など:本データは『1950年のバックトス (ISBN-13:978-4101373324 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
人の一生が、不完全にリセットされ、次にバトンが渡されるが、輪廻と転生とは、少し意味が異なる。
三部構成のこの作品は、様々な時代を映す。
第一部は、一人の女学生の眼から見た、戦前と戦中だ。
その表現は、驚く程冷静で、例えば、昭和20年6月の大阪大空襲ですら、さらりと描く。
凄まじい状況が、こんなに淡々と描かれているところが、かえってリアルだ。
興味深いのは、第二部の男子小学生の行動だ。
昭和30年代の物語だが、第一部と絶妙にリンクしている。
蜂の巣に、2B弾をぶち込むという下りは、特に面白く、おばさんに対する感情の露土は、良い場面だ。
第三部は、現代を舞台とした総括だ。
ここを読む限り、本作品は、あまり悲劇的には見えない。
フィクションではあるものの、生命の繋がりという、壮大な時間と空間を感じさせる。
微妙な感情の機微を交えて、繰り返される生命が描かれる。
故意に宗教色を排除しているとも考えられ、作品の中立性が保たれている。
不思議な読後感が後遺する。
作品全体に目を細めてしまうような上質な雰囲気があります。
しかし、幾人かレビューされているように、前半がとても長い…思わずページを早めくりさせてしまう冗漫さがあります。そして、かなり真面目に読まないと、語り手が次々と変わるので筋を把握しずらい…。丁寧な描写をひとつひとつ大切に読めば読むほど、きっと最後に受ける感動は大きいのでしょう。素敵だと思います。
しかし…私には無理でした。かなり中盤を大いにとばし読みして、速読してしまいました。中盤から急におもしろくなるターン等とは違うように思います。常に、一定に主人公に寄り添って物語りが進む印象です。
たくさん時間があるときに、もう一度挑戦してみたい、と思う1冊ですが…いつになることやら。
巻末に参考文献が列挙されていますが、丁寧な取材による描写がこの『リセット』の深い味わいをもたらしています。まるでその時代を生きた女学生がその時代を思い出して書いたかのような文章が北村薫の才能の表出でしょう。
戦前のドイツ映画「会議は踊る」の主題歌の♪denn jeder Fruhling hat nur einen Mai♪が通奏低音のように本編を貫いています。「だって、春に5月は一度しか来ないだろう」は第1部でも、第2部でも、そして第3部でも重要な場面で歌われます。実にキーワードのような歌でした。そしてこの曲によってそれぞれの記憶の渕からその繋がりを光明の様に見出すのです。
ザッパーの『愛の一家』にも登場し、本書でも重要な役割を果たす33年周期で見られる獅子座流星群もまた縦糸のように本書を貫いています。歯磨きも「まあちゃん」もフライ返しも東京オリンピックもまたすべて「リセット」に必要な狂言廻しのような存在です。このあたりの組み立てが実に見事で、ミステリー好きを唸らせる箇所でした。
愛の尊さを伝えた「彼のうちに、わたしも生きているのです」という言葉は泣かせます。
北村薫の「時と人」シリーズの3部作は見事な完成度を誇る作品群ですので、このシリーズの続編を望みたいものです。
だって冗漫なんだもん。
それはやっぱり文体と少女の1人称のせいだったのかもしれません。
巻末の参考資料を見るまでもなく
作者が真面目に取材をして戦中の情景を描こうとなさっているのは
よくわかりました。
それでもやはり少し不自然さが感じられて
途中で投げ出してしまったのです。
実はね 読む本がなくなってしまったんだよ。
買い置きがなくなった、それで読みかけでおいておいたものに
手を出したってわけ。
第一部の途中からだった。
あれっと思った。面白いんだ。
第二部になるとさらに読む速度が加速した。
そして柄にもなくどきどきしてしまったり
照れてしまったもんだ。
そして第三部。
あざといのは嫌いなはずなのに。
さすがに涙は出てこなかったけれど
ああ読んでよかったなって。
こういうこと
もしかしたらあるのかもしれないなって。
やさしい作品でした。
現代の男と昭和初期の女、ふたりの手記が交互に配置される構成。やがてふたつの手記はからみあい、重なり合って、途切れる。そして……。
というストーリーは、実は本作にとってさほど重要なポイントではない。なるほど、この物語をひとつに束ねる環ではある。しかしそれは丈夫がとりえのありふれた金属製の環で、珍しさも派手さもない。作者はあえて選んだのだ。なぜなら、その環で束ねられた、これまた飾り気のない分厚い単語カードの一枚一枚に書き込まれた言葉にこそ、作者の意図は込められているからだ。
現代の男は誠実に生きてきた。
昭和初期の女もまた真摯に生き抜いた。
ふたつの生き様は、ふたつの時代の変遷の中で、もまれ、よじ!!れながらも、きっちりと首尾一貫して貫かれてゆく。たやすいことではない。当事者であることは、なにひとつ保証しないのだから。我々はいくらでも愚かになれるし怠惰になれる。強くあることは、終わりのない戦いだ。
女を取り巻いていた時代は、過去だ。そのはずだ。
しかし、時はめぐる。人は忘れ去る。無意識に、あるいは、わざと。
我々は強く在ることができるか。
賢く在ることができるか。
単語カードは、ぱらぱらと一度だけ眺めては意味がない。幾度も、幾度も読み返すしかない。
著者の筆力に恐れ入っている。
恐らく誰もが経験されたであろう
戦時下の悲惨さ、
残された人の生き方の重さ。
何時の時代も変わらない、
恋が昇華することの不思議さ、嬉しさ、
脈々と流れる次世代への愛
この世知辛い21世紀に読む、
時空を超えた巡り合いのお話しは、
すてきな恋愛小説というだけでなく、
「鉄道事故」「組織のいじめ」「獅子座流星群」のように
繰り返される現象を
あなたはどのように捉え
何をリセットするのか、次に何が出来るのかを
問いかけているようにも思う。
「仮に歯を食いしばろうと、失われることのない軽やかな足取りに他ならない。動かせない。了とされたい」