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美を体現した名人たちとの真剣勝負に生き、
ものの裸形だけを見すえた「韋駄天お正」。かく語りき。

いったい、白洲正子という人は、いかにしてかの「白洲正子」になったのか――。初太刀の一撃に命を賭ける示現流・薩摩隼人の度胸を、魂深く受け継いだ人。危うきに遊んだ名人たちとの真剣勝負を通じて、生はもちろん死の豊饒をも存分に感得した人。ものの意匠に何らとらわれることなく、本来の裸形をしかと見すえ続けてきた人。その人が、その人自身の来し方に目をむける時……。

【目次】
祖父・樺山資紀
ふたりの祖父
隼人の国
富士の裾野にて
母なる富士
故里は遠くにありて
麹町区永田町一丁目十七番地
わが一族
縁ふかき女性たち
あいのて
芝居見物
アンナ・パヴロヴァ『瀕死の白鳥』
脳に取憑かれて
アメリカへ留学する
アメリカのキャムプ生活
再び歌舞伎について
アメリカ留学から帰って
“韋駄天お正"の結婚
「コトオワッタ」
ヨーロッパの旅
病は性格に似る
鶴川村へ移る
私の日記
「白洲正子泣く」
銀座「こうげい」にて
旅は道草
スペインの旅
ハンガリアン・ラプソディ
イングリッシュ・ジェントルマン
西国三十三ヶ所観音巡礼
あとがき

白洲正子の目:車谷長吉

白洲正子(1910-1998)
東京生まれ。幼い頃より能を学び、14歳で女性として初めて能舞台に立ち、米国留学へ。1928年帰国、翌年白洲次郎(1902〜1985)と結婚。古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』『日本のたくみ』『西行』など著書多数。

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本の長さ

302ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

1999/9/29
寸法

14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-10

4101379076
ISBN-13

978-4101379074
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出版社より


	日本のたくみ	西行	白洲正子自伝	私の百人一首	ほんもの―白洲次郎のことなど―

カスタマーレビュー	35	113	58	107	53
価格	￥649	￥880	￥605	￥572	￥649
【新潮文庫】白洲正子　作品	歴史と伝統に培われ、真に美しいものを目指して打ち込む人々。扇、染織、陶器から現代彫刻まで、様々な日本のたくみを紹介する。	ねがはくは花の下にて春死なん……平安末期の動乱の世を生きた歌聖・西行。ゆかりの地を訪ねつつ、その謎に満ちた生涯の真実に迫る。	この人はいわば、魂の薩摩隼人。美を体現した名人たちとの真剣勝負に生き、ものの裸形だけを見すえた人。韋駄天お正、かく語りき。	「目利き」のガイドで味わう百人一首の歌の心。その味わいと歴史を知って、愛蔵の元禄時代のかるたを愛でつつ、風雅を楽しむ。	おしゃれ、お能、骨董への思い。そして、白洲次郎、小林秀雄、吉田健一ら猛者と過ごした日々。白洲正子史上もっとも危険な随筆集！

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1999/9/29)
発売日 ‏ : ‎ 1999/9/29
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 302ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4101379076
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101379074
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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カスタマーレビュー:
3.8 58個の評価

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白洲正子

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（1910-1998）東京・永田町生れ。薩摩隼人の海軍軍人、樺山資紀伯爵の孫娘。幼時より梅若宗家で能を習う。14歳で米国留学、1928（昭和3）年帰国。翌年、白洲次郎と結婚。1943年『お能』を処女出版。戦後、小林秀雄、青山二郎らを知り、大いに鍛えられて審美眼と文章をさらに修業。1964年『能面』で、また1972年には『かくれ里』で、ともに読売文学賞を受賞している。

カスタマーレビュー

5つのうち3.8つ

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ちぇる

白洲正子さんはすごいです。

2015年8月23日に日本でレビュー済み

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この時代に、こんな方が存在していたのかと思うとほんとうにすごいと思いました。ドラマで白洲次郎さんの半生を描く作品をみたことはあったのですが、今回文字にして読むことで、よりリアルに伝わってきました。たいへん面白かったです。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ナババ

普通かな？

2021年9月18日に日本でレビュー済み

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普通でした(笑)

2019年11月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　自分の出自、家族、趣味、留学、旅行、等について、自由に綴ったものです。自伝というよりは、随想といった趣きです。
　上流階級、華族階級というものの生活ぶりや考え方を垣間見ることができるという点で興味深いです。筆者は、そうした階級の中にあっては特異な存在であったようです。柳原白蓮を痛烈に批判するところなど、痛快です。単なるお嬢様ではなく、意思の強い（ある意味わがままで）能力のある近代的女性であったようです。文章は流麗で、多くの書物を出しているのも頷けます。
　しかし一方で、幼少時から女中にかしずかれて育ち、成人してからも「主婦」をやったことがない、と明言し、自分の子供も今度は女中に預け、自らは欧州を旅行する、、、というのは平民には理解出来かねるものですね。歴史や文化、中でも特に骨董、能、歌舞伎、等へ傾倒し、そうした芸術、芸能、文化に造詣が深く蘊蓄を語るあたりは思わず唸ってしまいますが、はてその金はどこから出ているのか、と下世話な思いに至るのは平民のひがみだけでもないでしょう。　
　しかし、筆者がそうした階級に生まれたことは、筆者の責任ではないですし、筆者は筆者で、懸命に自らの人生を生きたわけですね。私はつくづく思いました。平民に生まれてよかった、と。今は、孫のおむつを交換する毎日です。

※それにしても、白州正子のお祖父様、樺山資紀という人はものすごい人ですね。しばし呆然としました。こういう人々が、明治維新を実行していったのですね。

12人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ｈｏｍｅｙ

よかったですよ

2015年1月3日に日本でレビュー済み

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白州次郎のNHKドラマを見た際に田のほんと一緒に購入しました。
より深く知ることができて良かったです。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

akkotaan

働く女性にはオススメできない。

2004年4月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

白洲次郎の妻と知り、本書を購入しました、内助の功というより
本当に、仲の良いご夫妻だったんだなと感じました。
女性の生き方としての参考書にするには、現実離れしていると思います。
この本を読んで、戦前の日本の、激しい貧富の差を痛感しました。

15人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

suzukinobua

人物像

2020年5月26日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

海外に入る友人からの要求で購入をしました。　歴史的に活躍された方ですので読みたいとのことでです。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

木村壽太郎

白洲正子自伝

2015年6月27日に日本でレビュー済み

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いろいろ知らないことを知り楽しく読みました。ありがとうございます。

2003年9月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

華族に生まれ華族と結婚し・・・
と言う著者の人生に興味があり購入。
しかし、この人には生まれなんて関係
無く炎のように生きた人である。
ご夫婦ともに後世に名を残すすばらしい
人生の手本。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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