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大本襲撃―出口すみとその時代 (新潮文庫) 文庫 – 2011/3/29

4.5 5つ星のうち4.5 14個の評価

「大本を地上から抹殺する」。昭和十年、特高は宗教団体・大本の教祖、出口王仁三郎とその妻で二代教主すみを不敬罪、治安維持法違反で逮捕。信者らを大量に検挙し、苛烈な拷問を加えた(第二次大本事件)。なぜ彼らは国家に狙われ、弾圧されなければならなかったのか。教団を支えたすみと王仁三郎夫婦の人物に迫りながら、知られざる昭和史の闇を抉り出す異色のノンフィクション。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2011/3/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/3/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 465ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101390061
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101390062
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 14個の評価

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早瀬 圭一
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年10月21日に日本でレビュー済み
大本についてのできるだけ客観的な文献を探しているときに、本書を見つけました。

第二次大本事件を、当局(特高)、大本の双方の側から記している点が面白く、
また大本襲撃を指揮した当時の特高課長のその後を取材されているところも
とても興味深く読めました。

当時、当局がどれだけ酷い弾圧を行っていたか、その一例を知ることができたとともに、
出口すみ氏の生涯を通じて大本という宗教のアウトラインや美点も知ることができ、大変面白かったです。

また、出口すみ氏・王仁三郎氏の大らかさと高い理想は、
宗教家とはこういう人たちのことを言うのかと思わせるとともに、
閉塞感に息の詰まる思いをしている人々の励ましにもなろうかと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 日本近代史上の最大の宗教弾圧である大本事件に関心があり、本書を手に取った。関係者の回想記を主な資料にして第二次大本事件の発端から終結までをドキュメントタッチでたどる。なかでも検挙を主導した京都府警特高課と内務省の当事者の動向がヴィヴィッドに描かれて、思想的な冤罪事件が作り上げられていく時代の狂気と権力の恐ろしさを目の当たりにする思いがあった。
 本書のもうひとつの眼目は、大本教二代教主出口すみに焦点をあてたことだろう。開祖出口なおと聖師出口王仁三郎の陰にかくれて目立たないが、大本教成立の扇のかなめの役割を果たしたとされる出口すみ。彼女の生い立ちから王仁三郎との結婚、大本事件の被告人としての長い拘留生活、王仁三郎亡きあとの教団再建の指導が本人の手記と関係者の証言でつづられる。獄中の不如意と無聊をゴキブリや雀を友にしてすごしたという彼女の豊かな情操と飾らぬ人格は教主という立場をこえて魅力を感じる。
 事件によって検挙された者は、激しい拷問に耐えられず自殺者や病死者、発狂者があいついだ。教団施設も徹底的に破壊された。戦後、無罪放免となった大本は弁護団が国家賠償請求を勧めたが、王仁三郎は「敗戦後の国民の税金に負うのはしのびない」と言ってことわったという。
 巻末の宗教学者島薗進氏と出口紅五代教主へのインタビューは、事件と大本の理解をはかるうえで参考になった。事件の背景となった昭和神聖会結成など超国家主義運動への関わりにはあまり触れることはなく、本書はたしかに大本寄りの立場に立っているが、それでも豊富な内容をもって筆者の関心をみたしてくれた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月20日に日本でレビュー済み
最近、面白くて一気に読む・・・という本にあまり出くわしませんが、この本は一気に読んでしまいました。
特高課長の杭迫氏が、最初は客観的に出来る限りの資料を集めて大本の教義を勉強された点は、意外であり、正直なところ感心しました。そしてそのような最初の態度が天皇制を維持しようとする国家の思惑や教団内の浅野和三郎氏など一部の人々の過激な発言等で変化していく過程、さらに教団が事件に追いこまれていく様子が、出口王仁三郎や二代教主の人間性を織り込みながら、描かれていて、読み物としてとてもよく出来ていると感心しました。同時に、この書物からは王仁三郎や二代教主の人間的魅力に触れることも出来、信仰を守り抜く宗教者の強さをも学ぶこともできます。読みながら、何度か涙腺がゆるみました。ここまで非情・非道になれる人間と、それを耐え抜き、信仰を守る人々とのコントラスト―人間の悲しさと崇高さ―が同時に私の胸に迫ってきたからです。
本書の最後にある、現教主および島園先生と著者との対談は、個人的に聞いてみたいことをずばりと質問されていて(大本の信徒数の問題や生命倫理の問題など)、現在の大本が直面している問題を明らかにし、今後の大本の課題と使命を学ぶ上でも重要な資料であると思いました。読み物としても、資料としても、今後とも末永く読み伝えるに値する非常に貴重な書物であると思いました。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白くなかった。要は小役人どもが過剰に大本を恐れて、または学のない者が国家を左右する力を持つことを憎み、嫉妬し、難癖つけてなりふり構わず徹底的に弾圧した狂気の事件、ということ。
その後この小役人どもが依って立つ国ごとぶっ潰されてしまったわけだが。パージされても天下りはしたけどね。これだけの犯罪(大本弾圧)しておいて、その後少しも罪悪感なかったみたいだし。こういう思考停止のロボットみたいな奴らが重用されるような国家体制だったから当然のごとく日本は戦争に負けたんだろう。今もそうだけど。
その反動でか今じゃややたらと腰が低いけどね、宗教団体にたいして。創○学会はもとよりム○リム放置し過ぎ。危険性で言ったら大本の比じゃねえだろうよ。そのうちまた大弾圧とかあるかもしれんな。ないか。サラリーマン官僚ばっかで国益のこの字も考えてねえだろ。極端なんだよこの国は。
出口なおのお筆先以外はインチキだな。王仁三郎の霊界物語とか便乗して書いただけ、どうとでも解釈できるわけわからん話を。だからって出口なおのお筆先が本当に神の書かせたものかって言ったらそんなわけない。あれは二重人格になって書いたものだよ。神が書いたにしてはやたら卑近なこと書いてあるしな。
特高の拷問とか酷かったな、そこまでやるかって言うくらい。まぁ相手によりけりだけどさ。今の外国人に甘過ぎる対応とかほんとお上次第だよな。しょせん執行機関、権力の犬だからな。
大本も増長してたし日本自体も増長してた、あの時代。その結果が完膚なきまでに叩き潰されて今じゃユダヤ国際金融資本の経済植民地だ。情けねえ。トランプ政権は日本にとって千載一遇の独立のチャンスだぞ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年6月20日に日本でレビュー済み
宗教弾圧の記録です。なかなか分厚くて、読むのに3日かかりました。

今は何を信仰しようとも、基本的に自由だし、自分の意見を言うことも自由。関心がない人が多いだけで。だから、この本の時代のことはほとんどの人には考えられないことだと思う。

そこまでするか、特高、そこまでがんばるか、大本。

意見を言うのにも、信仰を持つのにも、憲法に守られているから出来る事なのかな。等といろいろ考えました。

こういったことについて関心なく暮らすことも出来るけど、弾圧があったんだということを知っていると言うことは、同じような恐いことになりにくいのじゃないかなと考えました。

特高課長の杭迫さん、もし時代が違って生まれてきていたら、今ならどんな風に弾圧について語るだろうな。

もっと深く読めばよいコメントが出来ると思うけれど、1度読んだだけではまだ消化不良な感じです。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年6月12日に日本でレビュー済み
アブナイ話しだなぁと一読して思ったわけです。ちょっと人気のある宗教が政治色を色濃く活動し始めたから、それが国家を揺るがすと不安に思うというのは、なんだか情けない話。もっと違う方法はなかったのか?

国家の為、天皇の為にならないとの判断の底に思い込みがあったとしたら…その思い込みに加速がついて無抵抗の者を1000人もひっぱってボコボコに拷問して…。そんなことが許されてたら、恐ろしい世の中です。個人的に恨みもないものが、権力に翻弄されて、拷問で殺してしまう精神障害を起こさせてしまう、健全な人間であったらそうはしないでしょう?麻痺している。

この実録は、うんざりするほど重いです。読み終わるまで正直長かった。でも、これを知らずに、理解せずにこれからを生きるとしたら、また同じ過ちが起きるのではないだろうか、戦争、原爆を忘れないで語り継ぐのと同様に、大本事件についても本を読み継ぎ、語り継いでもらいたいものだと感じました。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年6月18日に日本でレビュー済み
こんな弾圧は後にも先にも無いのではないでしょうか。しかも二回も・・・。当時信徒数100万人とも言われてた大本に脅威を感じ、弾圧に乗り出しました。理由なんて何でも良かったと思います。そして結局は無罪。出口王仁三郎は一切保証金を受け取らなかったそうです。受け取ってもいいじゃんと思いますが、「国民の血税を貰う訳にはいかない」と言ったそうですね。この話は昔聞いた話も入ってますが、いろんな意味ですごいと思います。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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