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女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫) 文庫 – 2004/1/28
- 本の長さ585ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101394326
- ISBN-13978-4101394329
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/1/28)
- 発売日 : 2004/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 585ページ
- ISBN-10 : 4101394326
- ISBN-13 : 978-4101394329
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 628,326位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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時代は2113年、女王が君臨する外界から閉ざされた《ルナティック・シティ》が舞台。
肉体を冷凍保存することによって人間は死から救済されたという信仰を持つ街の人々と、人間の生は肉体ではなく脳に宿るのであって、いくら肉体を保存したところで死からは逃れられないと考える主人公(主人公がこう主張するのにも理由があり、主人公の秘密が最後に明かされるのがまた面白い)。
近未来を舞台に、人々の持つ死生観、生や死を定義付けるものが何なのか問われます。誰の考えが正しいのか、作中でもその答えは出ません。きっと答えがないのが著者なりの回答なのでしょう。
造られた平和はいつか壊れ、人は憎しみや悲しみの連鎖を繰り返す。そんな世界であっても、きっとどうにか生きていけるだろうと、読み終わった後にはどこか穏やかな気持ちになれる作品です。
長閑な街や異国風の宮殿の情景描写は溜息が出るほど美しく、森氏の創り出す世界にどっぷりと入り込めます。
会話のやり取りがユニークなのは森作品の持ち味ですが、今作でも主人公ミチルとパートナーのロイディのどこか噛み合っていない掛け合いが楽しめます。ロイディは人格を持たないロボットなので機械的な受け答えしかできませんが、人間に接するのと同じように雑談を振ったりいじわるを言ったりするミチルが微笑ましいです。
著者の代表作『すべてがFになる』とはベクトルは違いますが、あちらに勝るとも劣らない名作と言えるでしょう。
2014/2/15 Kindle版の価格は ¥ 609(以前よりKindle版の価格が約180円安くなっています)
評価も1でしたが200円以上安いことを考慮して☆3にしときます、☆1にしちゃってごめんね!
2014/2/3 現在のKindle版の価格は ¥ 788
同日付 新潮文庫の文庫本の価格は ¥ 830
この差42円をどう感じるかは人によりますが私は高いと思います
これはKindle本全般に言えますが日本ではほとんど値段は変わらず
私は結局、紙で購入してしまいました、特にAmazonでは中古が安く
例えばこの女王の百年密室GOD SAVE THE QUEENは中古が¥ 1円です
送料の250円を入れても251円で大抵の古本は手に入るのが現状なので
何度も読む好きな作品をデータではなく現物で所有できることを考えると
私は結局紙で購入しています、電子本はもっと安くして欲しいです新潮さん
また私がここでわざわざKindleについてレビューを書いた理由なんですが
私がAmazonでこの本を購入する際まだKindle版が存在してませんでした
そして紙本を購入して数ヶ月して見てみるとなんとKindle版があるのです
仕方ないのかも知れませんが私の欲しい本ではこのような場合が多くて
本当はKindleで買いたかったのに気づいた時には既に手元に紙の本がある
これではKindleで本を管理するには紙と二重に購入することになります
アメリカのようにAmazonで購入した本はKindleでも読めるようにして欲しい
しかもKindle版は作家で調べてもKindle化される本は一部のみが本当に多く
自分の買いたい本がKindle化されるか否かはほとんど運任せのような状態
Amazonはどこよりも安く早くどこよりもお客視点で考えてる印象でしたが
日本のKindleの販売のやり方についてはAmazonとは違ってて残念な限りです
私は新潮文庫が大好きですが、新潮文庫の電子書籍化の方針は正直疑問です
AmazonによればKindle版の価格は出版社側が全て決めるそうなので・・・
「百年シリーズ」の1作目という位置付けの小説
(著者の「四季シリーズ」では、彼女たちの世界との一貫性も示唆されているが…)
近未来を舞台に、主人公ミチルと相棒のロイディ(ヒューマノイド)が迷い込んだ都市で
起こる密室殺人を始まりとし、この理想郷と思われる世界の綻び、都市の謎を解明していく…
といったような内容
主人公自身も何か過去を秘めており、それも物語が進むことで明らかになる
森博嗣氏の小説の中でもミステリーとして素直に楽しめる作品の1つだと思う
女王デボウ・スホが支配し、争いや妬みがなく、平和で、犯罪も罰もなく、人が死なない楽園ルナティック・シティ。
ミチルにとっての因縁の敵マノ・キョーヤがここに居ることがわかり、やがて、王子の密室殺人事件が起こる。人が殺されることがないはずの楽園で起きた殺人。誰が、なぜ、どうやって王子を殺したのか。ミチルは謎を解明しようとするが、女王をはじめとする楽園の人々はなぜか、関心を示さない。他にも、女王が年齢よりもはるかに若く見える謎、マノやミチルがやってくることが神によって予告されていたという女王の言葉の謎など、ミチルは不思議な体験をする。さらに、この楽園を誰が、どういう目的で作ったのかという大きな謎が立ちはだかる。西暦2113年ということで、現在ではまだ実現されていない技術がいくつか使われており、それが謎の解明にも活かされている。
楽園の住民とミチルとの間での死生観や罪に関する意識の違いが印象的であり、とりわけ、復讐に関する女王とミチルの間の議論が興味深い。
楽園の誕生に関する謎の真相は、よく考えられていると感じた。
王子の殺人事件では、犯人がどこから侵入したのかという謎の真相はたいしたことはないが、なぜそんなことをしたのかという動機、その背景にある新技術がもたらした悲劇が実に痛烈である。
また、最後に明らかとなる主人公に関する二重三重の秘密も面白い。
お話の印象としてはミステリーよりもファンタジーでした。
主人公の心の揺れが強く細かく描かれ、ファンタジックな世界観に色を添えています。
著者の本はかなり好みの分かれる文体だと思います。
同著者の他の本に違わず、何度もページをめくる手が止まりました。
(私は基本的に一気読みするので、邪魔が入ったわけでもないのに手が止まるのはとても珍しいです。)
また、ミステリーとして読むと何でもアリなファンタジックな世界観にうーん…となります。
未来を想像するというのは面白いですね。
きっと私たちは、想像できる以上にデジタルに、予想以上にアナログに歩み続けるのだと思います。
Kindle版でしたら、雰囲気が好みに合うかどうかを確認する意味でまずはサンプルをお読みになることをおすすめします。
最初は独特の言い回しと世界観に押され気味だったのですが、読み進むうちにそれが面白くなってきて…だんだんと止まらなくなってきました。