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日本の川を旅する: カヌー単独行 (新潮文庫 の 5-1) 文庫 – 1985/7/1
野田 知佑
(著)
第9回(1982年) 日本ノンフィクション賞受賞
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1985/7/1
- ISBN-104101410011
- ISBN-13978-4101410012
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1985/7/1)
- 発売日 : 1985/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 365ページ
- ISBN-10 : 4101410011
- ISBN-13 : 978-4101410012
- Amazon 売れ筋ランキング: - 288,292位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実は以前、もう読まないかなと思って手放してしまったのですが。どうしてもまた読みたくなり、あらためて購入しました。日本の川に対する野田さんの愛情と悲しさがしみじみと伝わってきます。読むと川旅をしたくなります。今度は永久保存版にしますよ。
2020年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の川がこんなに豊かだったのかと、驚きました。
2022年11月5日に日本でレビュー済み
この本は私の人生で特別な思いのある本です。
当時20代後半で若かった私はフルマラソンから富士登山競走、トライアスロン226キロ等(琵琶湖第1回、第2回)で身体を鍛えていました。BE-PAL(雑誌)を読み、オートキャンプに興味を持ち、この野田氏のような自由な生き方にあこがれ、いつのまにか私もカヤックを2艇(河、海)購入して、子どもが幼い頃、夏休みを利用して北海道を車で移動しながら道南、道東、道北と3年連続でキャンプして廻ったことがあります。
サミットの行われた洞爺湖を早朝、朝もやの中カヤックで往復し、洞爺湖の中洲に泳いで渡ろうとしている鹿に遭遇したことがあります。(ネッシーのように首から上だけ出し朝もやの中、遠くからはよく姿が見えず、水すましのように音を立てずスースーと進むカヤックで近づいて行ったときのパドルを漕ぐ感触と鹿だと分かった時の驚きを今でもはっきりと覚えています)
友人と相模川の川下りをしたり、浜名湖や遠くは最上川カヌーマラソンにも参加しましたが、もっぱら湖(本栖湖)や海(三浦半島周辺、鎌倉、江の島付近)でカヤックを楽しんだ一時期があります。この本のことを思い出すたびに、あの頃わくわくしながらこの本を何度も読み返したことを思い出します。もうすぐ36になる息子が最近、私より少し遅れてオートキャンプに興味を持ち、道具を揃えだしたのは嬉しいことです。
著者の野田知佑さんが今年3月に84歳で亡くなっていたことを知りました…。私に青春の一時、夢を与えてくれた本がこの本です。ありがとうございました。RIP
当時20代後半で若かった私はフルマラソンから富士登山競走、トライアスロン226キロ等(琵琶湖第1回、第2回)で身体を鍛えていました。BE-PAL(雑誌)を読み、オートキャンプに興味を持ち、この野田氏のような自由な生き方にあこがれ、いつのまにか私もカヤックを2艇(河、海)購入して、子どもが幼い頃、夏休みを利用して北海道を車で移動しながら道南、道東、道北と3年連続でキャンプして廻ったことがあります。
サミットの行われた洞爺湖を早朝、朝もやの中カヤックで往復し、洞爺湖の中洲に泳いで渡ろうとしている鹿に遭遇したことがあります。(ネッシーのように首から上だけ出し朝もやの中、遠くからはよく姿が見えず、水すましのように音を立てずスースーと進むカヤックで近づいて行ったときのパドルを漕ぐ感触と鹿だと分かった時の驚きを今でもはっきりと覚えています)
友人と相模川の川下りをしたり、浜名湖や遠くは最上川カヌーマラソンにも参加しましたが、もっぱら湖(本栖湖)や海(三浦半島周辺、鎌倉、江の島付近)でカヤックを楽しんだ一時期があります。この本のことを思い出すたびに、あの頃わくわくしながらこの本を何度も読み返したことを思い出します。もうすぐ36になる息子が最近、私より少し遅れてオートキャンプに興味を持ち、道具を揃えだしたのは嬉しいことです。
著者の野田知佑さんが今年3月に84歳で亡くなっていたことを知りました…。私に青春の一時、夢を与えてくれた本がこの本です。ありがとうございました。RIP
2019年5月10日に日本でレビュー済み
1982年刊。全国14の大河を時速6km程度のカヌーで下った記録。
実際に訪ねた川の印象がストレートに記されているのが良いです。
「川ではなく、巨大な排水溝。洗剤の泡や糞尿にまみれた、日本でいちばん危険な川」(多摩川)
「自然、眺めの美しさ、水質いずれをとっても日本では最高の川」(四万十川)
「甘えや感傷の入る余地のない、強烈な急流がどこまでも続く男性的ないい川」(長良川)
カヌーの世界に興味を持たせる言葉も散りばめられています。
「冒険は始めて3日もすると冒険ではなくなる。最もスリルに満ち、不安にさいなまれるのは家を出るまで」(長良川)
「どんなに下見をしても二、三割は残る不確定要素を川との駆け引きとして楽しむ」(江の川)
「朝の空気の中で寒さに身震いしながら火をおこし、熱いコーヒーを啜る」(北上川)
2019年にモンベル社から文庫で復刊されている模様。
実際に訪ねた川の印象がストレートに記されているのが良いです。
「川ではなく、巨大な排水溝。洗剤の泡や糞尿にまみれた、日本でいちばん危険な川」(多摩川)
「自然、眺めの美しさ、水質いずれをとっても日本では最高の川」(四万十川)
「甘えや感傷の入る余地のない、強烈な急流がどこまでも続く男性的ないい川」(長良川)
カヌーの世界に興味を持たせる言葉も散りばめられています。
「冒険は始めて3日もすると冒険ではなくなる。最もスリルに満ち、不安にさいなまれるのは家を出るまで」(長良川)
「どんなに下見をしても二、三割は残る不確定要素を川との駆け引きとして楽しむ」(江の川)
「朝の空気の中で寒さに身震いしながら火をおこし、熱いコーヒーを啜る」(北上川)
2019年にモンベル社から文庫で復刊されている模様。
2016年11月11日に日本でレビュー済み
20年以上前に読んだが、辛い研修生活の中では、夢のような本であった
北海道から四国九州までの清流を行くのは楽しい
ダム反対に改めて目覚めたのも 野田氏のおかげだ
吉野川第十堰もこの目で見にすることができたし、そして何よりも、可動堰建設がなくなったことである
市民運動の大勝利であった
しかしその後、八場ダムなど不必要なダム建設が、官僚の言葉にうまく丸めこまれて 再開してしまっているのは嘆かわしい話だ
目次
いざ原野の光の中へ―釧路川
幻の魚イトウを釣った―尻別川
雨ニモ負ケル、風ニモ負ケル―北上川
老婆は一日にしてならず―雄物川
山河滅び人肥え太り―多摩川
やっぱり日本は広い―信濃川
冒険は3日もすると日常になる―長良川
家族でツーリング―熊野川
春の岸辺は花々に彩られ―江の川
水の上で水に渇く―吉井川
桃源郷に若者は住めない―四万十川
美人も簗場も洪水が流した―筑後川
唖然、ふる里の川はいま―菊池川
薩摩隼人は死んだか―川内川
北海道から四国九州までの清流を行くのは楽しい
ダム反対に改めて目覚めたのも 野田氏のおかげだ
吉野川第十堰もこの目で見にすることができたし、そして何よりも、可動堰建設がなくなったことである
市民運動の大勝利であった
しかしその後、八場ダムなど不必要なダム建設が、官僚の言葉にうまく丸めこまれて 再開してしまっているのは嘆かわしい話だ
目次
いざ原野の光の中へ―釧路川
幻の魚イトウを釣った―尻別川
雨ニモ負ケル、風ニモ負ケル―北上川
老婆は一日にしてならず―雄物川
山河滅び人肥え太り―多摩川
やっぱり日本は広い―信濃川
冒険は3日もすると日常になる―長良川
家族でツーリング―熊野川
春の岸辺は花々に彩られ―江の川
水の上で水に渇く―吉井川
桃源郷に若者は住めない―四万十川
美人も簗場も洪水が流した―筑後川
唖然、ふる里の川はいま―菊池川
薩摩隼人は死んだか―川内川
2019年2月26日に日本でレビュー済み
就寝前には何かしら文字に触れないと駄目な私。また、雨のしとしとそぼ降る土曜日の午前中に、好きな文庫本を片手にベッドに転がり、そのままうとうと、は50を超えても止められない密かな楽しみです。開高 健の釣紀行や酒・煙草の薀蓄良し、東海林さだおや池波正太郎の食エッセイも良し、椎名 誠は80年代の昭和軽薄体が個人的に良し。時にはシャーロック・ホームズ物語の場面拾い読みもまた良し、なのですが、野田 知佑作品もまた、たまりません。男が熱く優しくなれる頁が溢れています。30年前から読み始め、現在ではほぼ全ての文庫本を持っていますが(半分以上は中古安価物ですが)、実質的な作家デビューのきっかけとなった本作は、数ヶ月毎に読み返す古い友のような存在です。
2016年8月28日に日本でレビュー済み
抜群に文句なく楽しめる川紀行。
日本全国14の河川をカヤック(カヌー)で流れ、自然、人々との出会いをありのまま記している。
のんびり飄々としたスタンスが小気味良い。
今読み返してみても1981年前後の当時の川の状況が分かって興味深い。
当時の多摩川の汚さは特筆に値しよう。
多くの人に読まれ、後世まで伝えたい1冊である。
日本全国14の河川をカヤック(カヌー)で流れ、自然、人々との出会いをありのまま記している。
のんびり飄々としたスタンスが小気味良い。
今読み返してみても1981年前後の当時の川の状況が分かって興味深い。
当時の多摩川の汚さは特筆に値しよう。
多くの人に読まれ、後世まで伝えたい1冊である。
2005年1月10日に日本でレビュー済み
多くの危険と隣り合わせのカヌー単独川下りを通し、人間が生来持っている五感を操り、爽快かつ痛快な、しかし重く深い問題提起をした骨太の紀行文である。独特のユーモアと人間的感覚をもって綴られた文章は読み応え十分だ。
本書の特長は、川下りの楽しさをリアルに伝えるにとどまらず、鋭い文明批評もしくは社会批評にまで達していることだ。国家や行政の無責任もさることながら、警察のルンペンに対する非人道的扱いなど、同類の身近な問題はその後多くが表面化し、社会で取り上げられたことは記憶に新しい。すでにこのころから野田さんは声を上げていたのだった。
インターネットやケータイ全盛の環境で、今こそ野田さんのような本物の骨太男児が絶滅してしまうのではないかと私は危惧している。
Amazonで購入
多くの危険と隣り合わせのカヌー単独川下りを通し、人間が生来持っている五感を操り、爽快かつ痛快な、しかし重く深い問題提起をした骨太の紀行文である。独特のユーモアと人間的感覚をもって綴られた文章は読み応え十分だ。
本書の特長は、川下りの楽しさをリアルに伝えるにとどまらず、鋭い文明批評もしくは社会批評にまで達していることだ。国家や行政の無責任もさることながら、警察のルンペンに対する非人道的扱いなど、同類の身近な問題はその後多くが表面化し、社会で取り上げられたことは記憶に新しい。すでにこのころから野田さんは声を上げていたのだった。
インターネットやケータイ全盛の環境で、今こそ野田さんのような本物の骨太男児が絶滅してしまうのではないかと私は危惧している。