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芭蕉紀行 (新潮文庫) 文庫 – 2004/3/28
嵐山 光三郎
(著)
『野ざらし紀行』『冬の日』『笈の小文』『奥の細道』はもちろん、従来の案内書にはない『かしま紀行』『更科紀行』ゆかりのスポットも完全網羅。中学三年で芭蕉の言霊にふれ、自らも「旅を栖」とする著者が、足と目と感性で俳聖の全足跡を辿る。研究者のあいだではタブー視されている、蕉翁の衆道にも踏み込んだ稀有な書。沿道の美味な食べ物も紹介。著者手描きの絵地図入り。『芭蕉の誘惑』改題。
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/3/28
- ISBN-104101419078
- ISBN-13978-4101419077
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/3/28)
- 発売日 : 2004/3/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 381ページ
- ISBN-10 : 4101419078
- ISBN-13 : 978-4101419077
- Amazon 売れ筋ランキング: - 333,637位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,675位詩歌 (本)
- - 5,911位新潮文庫
- - 10,536位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月7日に日本でレビュー済み
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私は「かしま紀行」の解説本を探していて本書に出会ったのだが、なんと、著者が芭蕉の紀行と同じコースを辿り、手書きのコースマップまで付けてくれている。芭蕉の紀行は、弟子たちが芭蕉に同行し、奥の細道は芭蕉自身の執筆だが、他の紀行は、弟子たちが書き起こし出版されたものが多いそうだ。「かしま紀行」もその1冊。その辺の裏の事情なども本書は詳しい。
2018年2月25日に日本でレビュー済み
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嵐山光三郎 は面白い人物だ。きっとそばにいればワクワクする旅の道連れになる人なんだろう。でも面白い人がいい作家かというと、それはイコールではない。彼に感動は描けない。何故だか嵐山光三郎 の本を読むたびにそう思わせられる。胸を打つ作品を彼は書き得ない。嵐山光三郎 は椎名誠と同じ匂いがする。
嵐山版芭蕉は嵐山光三郎解釈そのもの、芭蕉好きはそれを念頭に置いて読むとよし。あくまで、芭蕉本人はその作品の中におられますゆえ。
嵐山版芭蕉は嵐山光三郎解釈そのもの、芭蕉好きはそれを念頭に置いて読むとよし。あくまで、芭蕉本人はその作品の中におられますゆえ。
2015年5月14日に日本でレビュー済み
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俳聖・松尾芭蕉を慕う氏の紀行エッセイ本。
コレは芭蕉ファン向きの読み物なのでファン以外の人にはオススメしませんが、
なんか凄くユルい感じ?
凄く気楽に読める紀行文なんです。
芭蕉ゆかり地でも、場所のわかりにくいマニアックなとこも紹介されてて、芭蕉追慕の旅をしてる人にはとても参考になるかと。
やり過ぎの観光ビジネスを露骨に批判してたりもして、私のような本当の旅好きの人たちに共感を得るのでは。
ちなみに同著『悪党芭蕉』も好きです。
コレは芭蕉ファン向きの読み物なのでファン以外の人にはオススメしませんが、
なんか凄くユルい感じ?
凄く気楽に読める紀行文なんです。
芭蕉ゆかり地でも、場所のわかりにくいマニアックなとこも紹介されてて、芭蕉追慕の旅をしてる人にはとても参考になるかと。
やり過ぎの観光ビジネスを露骨に批判してたりもして、私のような本当の旅好きの人たちに共感を得るのでは。
ちなみに同著『悪党芭蕉』も好きです。
2015年10月5日に日本でレビュー済み
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旅、といってもいにしえの旅は命がけ。それをものともせず歩いた芭蕉から感ずるたびの夢、今の旅はただの観光旅行で帰ったらすぐ忘れてしまうほどの味気ないものに見える。
2017年12月8日に日本でレビュー済み
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いままで芭蕉は聖人のような人だと思っていたが、清濁併せ持つひととなりである事がよくわかる。
2016年8月12日に日本でレビュー済み
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伊賀上野で過ごした二十代、江戸に出てきて桃青と名乗って宗匠立机した三十代の若き日の芭蕉から書き起こし、野ざらし紀行、笈の小文、おくのほそ道を始め「旅を栖」とした四十代の足跡を辿った紀行文集。と同時に芭蕉の生涯も追った伝記的要素もある。やはり中心は奥の細道ということになるので、奥の細道以外よく知らないという人でも十分楽しめる。芭蕉の衆道に踏み込んだというところが本書の一つの売りとなっているようですが、それほどでもないなというのが率直な感想。それよりも芭蕉は釈教(仏教)が嫌いだったから永平寺には立ち寄らなかった、とか、福井の貧乏俳人等栽は実は金持ちであったとか、根拠のない断定が目立つ。研究者でない著者には自由な発想で書くことが許されるのでしょうが、個人的な思い込みをあたかも事実のように言い切ってしまうのもどうか、と思う。芭蕉が仏教嫌いだったら禅僧(仏頂和尚)について禅を習ったりしないでしょうし、等栽が金持ちだったという証拠はどこにもありません。と、いくつかの点について気になるところはあるものの、芭蕉に関する幅広い知識に裏打ちされたユニークは視点が随所に見られ、面白いことは面白い。
2010年8月19日に日本でレビュー済み
この作品は「奥の細道」を読んでから挑戦してください。本書には2つテーマがあります。まず一つは芭蕉です。実と虚の間で幻視を求める作業、そこに著者は芭蕉の本質を見出しています。「奥の細道」に潜む虚構と事実の違いには理由があるのです。著者のアプローチは、芭蕉の足跡への旅と丹念な解読です。その足跡には、生まれ故郷の伊賀上野、そして「野ざらし紀行」、「笈の子文」、「鹿島詣で」、「更科紀行」までもが含まれます。そして一つ一つ秘密が明かされていきます。どれもそれ自体はたいした秘密ではないのかもしれません。しかしながら、同じ句でもこれほどの解釈の違いがあるのですね。「夢は枯野」も時世の句とは解釈されません。そして義中寺への埋葬の理由もです。
第二のテーマは旅です。どのように旅をするか。もはや過去のかけらもないと思われる現代にどのようにして過去の痕跡、地霊をたどるか。そのような旅とはいったいどういう作業なのか?時間の経過にもかかわらず、そこに必ず何かを著者は捜し当てます。近年の変化の激しさにも関わらず、著者は300年以上前の人物との魂の交流を可能にする痕跡を創造的に発見していくのです。
第二のテーマは旅です。どのように旅をするか。もはや過去のかけらもないと思われる現代にどのようにして過去の痕跡、地霊をたどるか。そのような旅とはいったいどういう作業なのか?時間の経過にもかかわらず、そこに必ず何かを著者は捜し当てます。近年の変化の激しさにも関わらず、著者は300年以上前の人物との魂の交流を可能にする痕跡を創造的に発見していくのです。
2005年4月28日に日本でレビュー済み
紀行文は難しい。景色を愛でても、美味しい物を並べても、それがどうした、となまじなことでは読者にそっぽを向かれる。そのうえ知られすぎている芭蕉を旅しようというのだから、よほどの筆力を要する、と思われるが、嵐山光三郎の俗にして雅、新しき町から古きを訪ねる姿勢、芭蕉研究においては他のものの追随を許さぬ博識ぶり、何よりも、いつも感じる文体の品の良さ。ふ~んと驚く、あまり知られていない芭蕉像も垣間見せてくれて、楽しい本である。