前著『文人悪食』の続編、37名の文人の食癖。
前著に続き、大変楽しめた。
この大著は永久保存版である。
若山牧水の酒乱ぶりは衝撃的だ。
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文人暴食 (新潮文庫) 文庫 – 2005/12/22
嵐山 光三郎
(著)
野人・怪人と謳われた南方熊楠の好物はアンパン。本職が牛乳屋の伊藤左千夫は丼飯に牛乳をかけてもりもり食べたそうな。人肉嗜好の金子光晴は口腔内の頬肉を食いちぎって試食したというから驚きだ。そして美食家の折口信夫は若い頃のコカイン常用で殆ど嗅覚がなかったし、アル中の極みは若山牧水だった。ああ、食は人なり。三十七文人の食癖にみる近代文学史。『文人悪食』の続編。
- 本の長さ577ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/12/22
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101419086
- ISBN-13978-4101419084
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/12/22)
- 発売日 : 2005/12/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 577ページ
- ISBN-10 : 4101419086
- ISBN-13 : 978-4101419084
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 245,356位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,680位新潮文庫
- - 7,979位エッセー・随筆 (本)
- - 49,141位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月31日に日本でレビュー済み
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食を通して、文人の生活や人となりが見えてきてショックかも(笑)改めて新たな視点で読書してみようかな。
2017年7月24日に日本でレビュー済み
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文人悪食からの派生で。非常に面白かったが、個人的に興味がないというか嫌いな小説家がテーマの章もあったので、その分で星ひとつ減。参考にしないでちょうだい!
2010年9月27日に日本でレビュー済み
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『文人悪食』に続く、食をテーマに文人を考察する評論集です。
『文人悪食』が「誰でも知っている」、もしくは嵐山さん自身が交流のあった文人が多く採り上げられているのに対し、本書は少しマイナーな文人が多く、そのため逆に『文人悪食』よりも嵐山さんの資料の読み込みかたやユニークな考察が遺憾なく発揮された名著となっている、と思います。
夜、ベッドのなかで、ひとりかふたりの文人評を読んで眠る、というのがパターンでしたが、この本を読んでいると小腹が空いてしまい、つい夜食を食べてしまうのが悩みでした(笑)。
『文人悪食』が「誰でも知っている」、もしくは嵐山さん自身が交流のあった文人が多く採り上げられているのに対し、本書は少しマイナーな文人が多く、そのため逆に『文人悪食』よりも嵐山さんの資料の読み込みかたやユニークな考察が遺憾なく発揮された名著となっている、と思います。
夜、ベッドのなかで、ひとりかふたりの文人評を読んで眠る、というのがパターンでしたが、この本を読んでいると小腹が空いてしまい、つい夜食を食べてしまうのが悩みでした(笑)。
2007年9月10日に日本でレビュー済み
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『文人悪食』に続く、「食」を通して描いた文学者群像です。
折口信夫は、もらった食べものが捨てられず、部屋で腐っておかれていたということ、室生犀星の悲しい生い立ち、草野心平の、焼き鳥屋経営とけんかの話、稲垣足穂の破滅的な酒の飲み方など、興味深いエピソード満載です。また、小泉八雲が、「古池や蛙とびこむ水の音」の「蛙」を「frogs」と複数形で訳していたこと(サイデンステッカー訳は単数形)も教えられました。
折口信夫は、もらった食べものが捨てられず、部屋で腐っておかれていたということ、室生犀星の悲しい生い立ち、草野心平の、焼き鳥屋経営とけんかの話、稲垣足穂の破滅的な酒の飲み方など、興味深いエピソード満載です。また、小泉八雲が、「古池や蛙とびこむ水の音」の「蛙」を「frogs」と複数形で訳していたこと(サイデンステッカー訳は単数形)も教えられました。
2006年3月7日に日本でレビュー済み
傑作「文人悪食」の続編。前作同様明治から昭和にかけて活躍した小説家、詩人等37人の食生活から彼らの人間像を描き出した作品である。一人物につき15ページ程度の枚数であるが内容が非常に濃いのも前作同様である。
食べるという『欲』から描き出された作家達はどれも人間くさい。チョット普通でない人もいる。特に明治、大正時代の作家達はアクの強い人物が多い。
著者は主に彼らの作品や関連した文献から、食べ物に関する作品あるいは記述を探し出して、作品を批評し、その作家自体を描いていくのだが、著者の枯れた味わいの文章と合わさってなんとも言えない作品に仕上がっている。特に著者が交流のあった作家よりも、参考文献だけで書かれた作品のほうが出来が良いように感じる。余分な知識と感情移入がない分想像がよく働くのかもしれない。
著者にしてみれば趣味と実益を兼ねた作品なのであろうが、前作とあわせて10年をかけた力作である。巻末に示された参考文献はどれもが古い。絶版が殆どなのだろう。著者が古本屋漁りをしている姿が目に浮かぶようである。
作家論とも作品論ともエッセイとも言えない著者にしか書けない作品である。今回取り上げられた作家達は、誰でも知っている作家を取り上げた前作よりも小粒かもしれないが、内容はまったく落ちていない。取り上げられた作家の作品が読みたくなる傑作である。
食べるという『欲』から描き出された作家達はどれも人間くさい。チョット普通でない人もいる。特に明治、大正時代の作家達はアクの強い人物が多い。
著者は主に彼らの作品や関連した文献から、食べ物に関する作品あるいは記述を探し出して、作品を批評し、その作家自体を描いていくのだが、著者の枯れた味わいの文章と合わさってなんとも言えない作品に仕上がっている。特に著者が交流のあった作家よりも、参考文献だけで書かれた作品のほうが出来が良いように感じる。余分な知識と感情移入がない分想像がよく働くのかもしれない。
著者にしてみれば趣味と実益を兼ねた作品なのであろうが、前作とあわせて10年をかけた力作である。巻末に示された参考文献はどれもが古い。絶版が殆どなのだろう。著者が古本屋漁りをしている姿が目に浮かぶようである。
作家論とも作品論ともエッセイとも言えない著者にしか書けない作品である。今回取り上げられた作家達は、誰でも知っている作家を取り上げた前作よりも小粒かもしれないが、内容はまったく落ちていない。取り上げられた作家の作品が読みたくなる傑作である。
2003年1月17日に日本でレビュー済み
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「文人悪食」の続編と言える一冊。向田邦子など、前回は明治期から昭和初期にかけての作家が中心だったが、今回はわりと最近まで生きていた(という言い方は失礼か。)作家も登場している。食は生と性につながる行為。そういう切り口から作家の日常に埋もれている人間性を垣間見ることのできる一冊。正直私の知らない作家も何人書いて、これをきっかけに「読んでみようかな」と思う作品もいくつかありました。逆に「げーっ」と思う作家もあり。前回ほどの面白さはなかったけど、こういう見方でずばーっと作家に切り込みをいれる作品は興味深いなあ・・・。