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悪魔の羽根 (新潮文庫) 文庫 – 2004/10/28

3.6 5つ星のうち3.6 25個の評価

日本の銀行マンと結婚したフィリピン女性が転勤で、九州から新潟へ移った途端に経験した、雪国という未知の空間。ふさいだ気分が周囲への憎悪に変わる様子を描いた表題作「悪魔の羽根」。早春、恋愛中の女性が突然、姿を消した謎に季節特有の悩みを絡めた「はなの便り」など、四季の風景を織りまぜながら、男女の心模様、友人同士の心のズレを浮き彫りにする。ちょっぴり恐い7つの物語。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2004/10/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/10/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 296ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 410142537X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101425375
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 25個の評価

著者について

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乃南 アサ
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1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。1988年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞。他に『ボクの町』『団欒』『風紋』『晩鐘』『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『ウツボカズラの夢』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ニサッタ、ニサッタ』『犯意』(共著)、エッセイ集『いのちの王国』『ミャンマー』など著書多数。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている。

カスタマーレビュー

星5つ中3.6つ
5つのうち3.6つ
25グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年7月3日に日本でレビュー済み
私は、仕事の関係でで、日本で生活するフィリピンの男性・女性に沢山の知己がいます。
女性の大半は、筆者が物語の中で登場させている、ジャパゆきさんです。
10年、20年、30年前に、タレントと称して日本に来日し、フィリピンパブをはしりに、イロイロな人生を歩み、最終的には日本人配偶者の妻という称号と、子供を授かり、カソリックの教えで離婚ができませんので、実質離婚をして、子供の成長のみを楽しみに、介護や派遣という、現代の日本人が嫌う仕事を率先してこなしている、たくましい女性たちです。
男性は、国に残した妻子を呼び寄せ、永住資格を得ることだけを楽しみに、必死に人生を楽しんでいる、きっぷの良い江戸っ子のような気性のこが多いのも、フィリピン系外国人の特徴です。
ひるがえって本書を見ると、筆者が悪魔の羽根と名付けた雪の結晶、1つ1つに押しつぶされそうになり、ノイローゼ気味になる、ジャパゆきさんではない、大学卒のエリート・フィリピン女性が描かれています。
フィリピン女性について取材する際に、日本人の夫として彼女たちと家庭を築いた人達にヒヤリングするのが早道なのですが、そうすると、彼女たちのラテン系のような、喜怒哀楽が激しい気性のみがクローズアップされてしまいます。
しかし、実際の彼女たちは、激しい喜怒哀楽を家族、特に子供に注ぎこみ、決して子供を捨てたり、疎んじたりすることは無いのが実情です。
無論、どんな世界にも例外はありますが、この作品に描かれているフィリピン人エリート女性は、チョット描き方が極端すぎるというか、チョット、フィリピンの女性に対して失礼かなと感じます。
しかし、描かれていることの是非は別にして、作品そのものの構成はしっかりしており、松谷 染佳さんの気取らない声質もピッタリで、楽しい作品に仕上がっています。
楽しい作品をありがとうございます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編ながら自分の予想を超えた内容でありすぐに読み終えてしましました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年5月7日に日本でレビュー済み
移りゆく季節の中で繰り広げられるさまざまな物語。それぞれの季節をからめて作品を描いているのはよかったが、雪の持つ残酷さを描いている表題作「悪魔の羽根」は、ちょっとオーバーな感じがする。それは私が北海道に生まれ育ったせいかもしれないが。雪をこんなふうに悪者にしてしまうのは許せない。冬の新潟の描き方も読んでいて抵抗を感じた。7つの作品の中では、「はなの便り」がほほえましくてよかったと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年6月18日に日本でレビュー済み
乃南さんの作品は、女刑事音道貴子シリーズが気に入り全部読もうとしています。
しかし、作品毎に、当たりはずれがあるようにも感じています。

この短篇集でも、最初の”はなの便り”の結末にがっくりきました。
この作品が出された頃は新しい話題だったんでしょうか?

しかし、その後、”ハイビスカスの森”や”水虎”は結構気に入りました。「ちょっと極端な気もするけど、こういう事ってあると思う」と思いました。
さらに、”悪魔の羽根”で外国人妻の家庭での苦悩の描写が秀逸だと思いました。

僭越ながら「全体としては悪くない」と思いました。
2004年11月20日に日本でレビュー済み
 速く急いで読んだためか、まあそれがいつもの読書スピードかも知れないがそうして欲しくないかな。本作には殆どが同じ量の短編で収められている。最後がまた少し短いくらいか。
 最後まで読めない展開がやはり面白い。短編だとは言ってもある程度の伏線はある。それなのに本作に至ってはじっくり心理描写する。それが伏線でもあるのだろうが、とはなかなか気付かない。だからこそじっくり、じっくり味わって欲しいと思う短編集だ。
 個人的には可もなく不可もなく。最初の「はなの便り」はハッピーエンドだが乃南だからブラックもある。逆に最後の「指定席」や「秋旱」のような意外性とブラックが付きもののほうがいかにも乃南らしい短編かも知れない。長編とはまた異なって書く当たりが面白い。長編でもブラックなのもあるんだが個人的には短編のほうがなじめる。
 表題作「悪魔の羽根」は付けられたタイトルと言ってもいいかな。マイラの見た直感がこれ。初めて見るものには、どうしても違和感は憑きものなのだろう。そこから心理描写を徹底し、話を作っている。ただ、焦点が主人公に集まりすぎ、と言うのもあるんだが。最後は優しいな。
 それぞれ季節が主体である。表題作は冬の新潟。「ハイビスカスの森」などを読むと場所もキーポイントになってくる。心理描写がそのままの臨場感になって面白い。
 何度も言うがじっくり読んで欲しい。それでこそ味わえるはずだ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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