後半に行くまでは、「フクロウ」の秀明に対する強すぎる愛が怖くて、感情移入するどころじゃなかったけど・・・
ラストがどうなるのか気になったので最後まで読みました。悲しい結末でした。
私が本を読んで泣いたのはこれが初めてです。
ひとがひとを想うということの強さ・悲しさ・恐ろしさを思い知らされた作品でした。
実らない想いが溢れすぎているからこの世はこんなにも悲しいんだと思わされました。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
あなた〈下〉 (新潮文庫) 文庫 – 2006/1/30
乃南 アサ
(著)
秀明を見つめ続ける不気味で執拗な視線。秀明がどこにいても、何をしていてもその「目」は彼から離れない。大学生になった秀明は、美貌の音大大学院生カンナに恋をした。その恋は、今までの浮かれた恋ではなく、本気の恋だった。そして、その「目」は狙いをカンナにも広げた。激しい恐怖がカンナを襲う。秀明は立ち上がった……。哀しく切なすぎる恋心を描いた青春ホラーの金字塔。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/1/30
- ISBN-104101425426
- ISBN-13978-4101425429
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/1/30)
- 発売日 : 2006/1/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4101425426
- ISBN-13 : 978-4101425429
- Amazon 売れ筋ランキング: - 881,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。1988年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞。他に『ボクの町』『団欒』『風紋』『晩鐘』『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『ウツボカズラの夢』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ニサッタ、ニサッタ』『犯意』(共著)、エッセイ集『いのちの王国』『ミャンマー』など著書多数。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しょうもないってことじゃなくて、ほんとうにどうしようもない話、どうしようもないこと。
どれだけ想っていても、想うだけじゃ伝わらない。
この小説の基本的なメッセージみたいなのはそれだと思う。
個人的に乃南小説の中でも面白いしオススメできるものだと思う。ホントに切ない話。
どれだけ想っていても、想うだけじゃ伝わらない。
この小説の基本的なメッセージみたいなのはそれだと思う。
個人的に乃南小説の中でも面白いしオススメできるものだと思う。ホントに切ない話。
2009年6月9日に日本でレビュー済み
心理描写が巧みであると言われているとおり情景描写は必要以上になく
秀明と「フクロウ」の視点で話が進み、二人の考えていることが丁寧に描かれていて、
二人の人物像がリアルに伝わってきました。
「フクロウ」について推理しながら私は読んでいたのですが、
正体はなんとなく序盤から予想がついてしまうかも…しれません。
でも、どうやって秀明のことを四六時中見つめたり怪奇現象を起こせるのかが
なかなかわからず、一体どう収拾つけるんだろう、とラストが近づくにつれ
期待が高まりました。
そして迎えたラスト…
私は結構びっくりしました。
こうなっちゃったか!!みたいな。
とりあえず個人的には樋口くんが哀れでなりません…。
秀明と「フクロウ」の視点で話が進み、二人の考えていることが丁寧に描かれていて、
二人の人物像がリアルに伝わってきました。
「フクロウ」について推理しながら私は読んでいたのですが、
正体はなんとなく序盤から予想がついてしまうかも…しれません。
でも、どうやって秀明のことを四六時中見つめたり怪奇現象を起こせるのかが
なかなかわからず、一体どう収拾つけるんだろう、とラストが近づくにつれ
期待が高まりました。
そして迎えたラスト…
私は結構びっくりしました。
こうなっちゃったか!!みたいな。
とりあえず個人的には樋口くんが哀れでなりません…。
2007年2月5日に日本でレビュー済み
「狐が憑く」「霊媒師」などなど一歩間違えるとキワモノ系にいってしまいそうな題材を見事に切なく迫力のある作品にしあげている。
確かにここまで想いがつのっていけばこのような現象も巻き起こしてしまうのかもしれない、とさえ思ってしまった。
「あなた」を見つめている主からの視点と主人公秀明からの視点の切り替えがとてもうまくさすがだと思いました。
確かにここまで想いがつのっていけばこのような現象も巻き起こしてしまうのかもしれない、とさえ思ってしまった。
「あなた」を見つめている主からの視点と主人公秀明からの視点の切り替えがとてもうまくさすがだと思いました。