当たり前だがこの作品も新井素子さんにしか描けない世界。
それでいて荒唐無稽ではない。むしろすべてが緻密に計れている。無駄がない。最後までたどり着いた時あなたは笑っているかないているのか
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くますけと一緒に (新潮文庫 あ 19-2) 文庫 – 1993/3/1
新井 素子
(著)
- 本の長さ277ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1993/3/1
- ISBN-104101426023
- ISBN-13978-4101426020
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1993/3/1)
- 発売日 : 1993/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 277ページ
- ISBN-10 : 4101426023
- ISBN-13 : 978-4101426020
- Amazon 売れ筋ランキング: - 818,808位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月16日に日本でレビュー済み
前半は女の子を主人公にした成長物語にホラーやSFを加味しただけであまり新しさは感じませんでした。しかし後半裕子さんやその旦那さんがストーリーに深く関ってきてからは俄然面白くなってきました。ホラー要素よりも善悪に割り切れない人間の心理描写が最大の見所だと思います。
2007年5月28日に日本でレビュー済み
子どもは、子どもなりに世界を理解する。
世界に因果関係を持たせて、理不尽なことも、不可解なことも、子どもなりに理解しようとしている。
主人公は主人公なりに、精一杯、理不尽な世界に適応しようと努力してきた。
彼女は、適応が難しい子どもではない。過剰に適応してしまうことが、問題なのだ。
そういった子どもなりの世界の理解の仕方や対処の仕方が、よく描かれていることに驚いた。
離れていても大丈夫だと確信したとき、子どもは依存していた対象から離れ、忘れていくことができるだろう。
それが子どもの成長を見守る喜びでもある。
大人の心の中の子どもを抱きとめるような、よい物語だった。
世界に因果関係を持たせて、理不尽なことも、不可解なことも、子どもなりに理解しようとしている。
主人公は主人公なりに、精一杯、理不尽な世界に適応しようと努力してきた。
彼女は、適応が難しい子どもではない。過剰に適応してしまうことが、問題なのだ。
そういった子どもなりの世界の理解の仕方や対処の仕方が、よく描かれていることに驚いた。
離れていても大丈夫だと確信したとき、子どもは依存していた対象から離れ、忘れていくことができるだろう。
それが子どもの成長を見守る喜びでもある。
大人の心の中の子どもを抱きとめるような、よい物語だった。
2013年9月3日に日本でレビュー済み
たしか20年くらい前、この本が初めて出版された時に買って読みました。ブラックな部分もあるお話をですが、とても大好きです。無性にぬいぐるみが欲しくなって、クマのぬいぐるみを買いました。名前はもちろん、くますけ。毎日話しかけ抱きしめて家族なように大切にしていました。そんなある日、いつものようにくますけを椅子に座らせて視線をそらそうとした時…視界の隅でくますけが動いたのが見えました。驚いて視線をくますけに戻すと、何もなかったように座ってます。本当に動いたんです?その後、子供が産まれてからは以前ほどくますけを溺愛する事はなくなり、動いたのを見たのも一度きりですが、20年たった今でも彼は家族の一員です。
2004年10月23日に日本でレビュー済み
「新井素子、母性を語る」の1冊。。
これがあるから、「おしまいの日」も、
「チグリスとユーフラテス」もあるのだろう。
この作品中には、新井素子が思うところの「親子観」が満載だ。
中でも心打たれるのは、「子供は親を嫌っていいの」
「親が子供を嫌う権利は、少なくとも子供が小さい時にはないのよ」
という二つだ。「あたしなんか、いないほうがいいのだ」と
思い続けて、実の両親の前でさえ、身を硬くして
ぬいぐるみを抱きしめて、自分を守るだけだった主人公が、
初めて「子供」に戻ることができた、救いの言葉とも言える。
それにしても、新井素子作品に出てくる男性の、
女性に対する理解の深さと優しさとチャーミングさといったら。
正直に言おう。ありえない!絶対こんな人いないし!(爆笑)
ま、新井素子の、どの作品の男性を見ても、同じじゃん、と言われれば
それまでだが。
これがあるから、「おしまいの日」も、
「チグリスとユーフラテス」もあるのだろう。
この作品中には、新井素子が思うところの「親子観」が満載だ。
中でも心打たれるのは、「子供は親を嫌っていいの」
「親が子供を嫌う権利は、少なくとも子供が小さい時にはないのよ」
という二つだ。「あたしなんか、いないほうがいいのだ」と
思い続けて、実の両親の前でさえ、身を硬くして
ぬいぐるみを抱きしめて、自分を守るだけだった主人公が、
初めて「子供」に戻ることができた、救いの言葉とも言える。
それにしても、新井素子作品に出てくる男性の、
女性に対する理解の深さと優しさとチャーミングさといったら。
正直に言おう。ありえない!絶対こんな人いないし!(爆笑)
ま、新井素子の、どの作品の男性を見ても、同じじゃん、と言われれば
それまでだが。
2002年9月27日に日本でレビュー済み
ホラーなのに、切なくて、いじらしくて、清々しい。
もちろん、ちょっぴり怖い。
主人公の成美が大好きな“くますけ”を疑いながらも、愛さずに
いられない背景には両親に愛されずに生きてきた悲しさが見え隠れする。
両親への罪悪感にさいなまれながらも、養い親となる裕子さんが大好き
になっていく姿は微笑ましくも切ない。
ただのぬいぐるみと少女の話ではない。
血の繋がりや、心の繋がり、本当の幸せ・・・
そんなことを考えさせられるとても深い作品です。
もちろん、ちょっぴり怖い。
主人公の成美が大好きな“くますけ”を疑いながらも、愛さずに
いられない背景には両親に愛されずに生きてきた悲しさが見え隠れする。
両親への罪悪感にさいなまれながらも、養い親となる裕子さんが大好き
になっていく姿は微笑ましくも切ない。
ただのぬいぐるみと少女の話ではない。
血の繋がりや、心の繋がり、本当の幸せ・・・
そんなことを考えさせられるとても深い作品です。
2003年8月17日に日本でレビュー済み
主人公の成美ちゃんは小学4年生だけどぬいぐるみの「くますけ」といつも一緒。
その成美ちゃんの両親が交通事故で死んでしまいます。
成美ちゃんはくますけとお話をすることができ、くますけは成美ちゃんを守るためにお母さんの友人の裕子さんにひきとられることをすすめます。
裕子さんにひきとられた成美ちゃんは両親の悪霊やくますけとの関係に悩みながらだんだんと家族になっていきます。
っていうのがおおむねの話なのですが、くますけと成美ちゃんの会話って実際には成美ちゃんが1人で話していることになっているんで少しややこしい、っていうかくますけが生きているという地の文が信用できるのかから疑ってしまいそうになる部分もあって図地反転図形みたいな感じでも読める本です。
ってち?うか初めて読んだときはなぜかそういう読み方をしました。
読み返してみたらそんなにそういう感じはしないんですけどね。
他の人はどう感じるんだろう?
面白いですよ。
その成美ちゃんの両親が交通事故で死んでしまいます。
成美ちゃんはくますけとお話をすることができ、くますけは成美ちゃんを守るためにお母さんの友人の裕子さんにひきとられることをすすめます。
裕子さんにひきとられた成美ちゃんは両親の悪霊やくますけとの関係に悩みながらだんだんと家族になっていきます。
っていうのがおおむねの話なのですが、くますけと成美ちゃんの会話って実際には成美ちゃんが1人で話していることになっているんで少しややこしい、っていうかくますけが生きているという地の文が信用できるのかから疑ってしまいそうになる部分もあって図地反転図形みたいな感じでも読める本です。
ってち?うか初めて読んだときはなぜかそういう読み方をしました。
読み返してみたらそんなにそういう感じはしないんですけどね。
他の人はどう感じるんだろう?
面白いですよ。
2003年3月5日に日本でレビュー済み
小学校4年生の成美は、くますけといつも一緒。お母さんとお父さんが死んじゃっても、くますけがいるから大丈夫。そして、お母さんの友達、裕子さんが成美をひきとってくれました。
・・・だけど、くますけの口から、戦慄を覚えるようなある言葉が出てきてから、だんだん読み手は恐怖を感じ始めます。くますけは悪のぬいぐるみなのか・・・そして成美はどうなるのか。
私は、読みながら「くますけ怖ッ!!」と思わず口に出していました。恐怖を感じますが、最後はホッと心が温かくなりました。
・・・だけど、くますけの口から、戦慄を覚えるようなある言葉が出てきてから、だんだん読み手は恐怖を感じ始めます。くますけは悪のぬいぐるみなのか・・・そして成美はどうなるのか。
私は、読みながら「くますけ怖ッ!!」と思わず口に出していました。恐怖を感じますが、最後はホッと心が温かくなりました。