以前より、赤瀬川原平さんという作家は「歴史に残る天才!」と思っておりましたが、この本を読んで改めて確信を強めました。
40数年前、もはや半世紀近く昔に書かれたとは思えない鋭い風刺は、裏を返せば、世の中全然変わっていない、ということなんですね。
これまた改めて絶望。
とにかく、今だから、今こそ、読むべき1冊と思いました。
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櫻画報大全 文庫 – 1985/10/1
赤瀬川 原平
(著)
- 本の長さ589ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1985/10/1
- ISBN-104101427011
- ISBN-13978-4101427010
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1985/10/1)
- 発売日 : 1985/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 589ページ
- ISBN-10 : 4101427011
- ISBN-13 : 978-4101427010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 535,238位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年9月6日に日本でレビュー済み
1970-71年、朝日ジャーナル(のちに「ガロ」)に連載された赤瀬川原平の漫画に「主筆デスク日記」を加えたものです。全共闘運動に野次馬的に参加していた人々に向けて書かれたものですが、肝心の全共闘運動が急速に下火になっていき、野次馬もどこへやら。こういった時代背景がよくわからないと内容の理解もおぼつかない作品です。白地にZのヘルメットが革マル派だなんて、当時小1の良い子には分る訳ないわねぇ(学生のサークル室、お隣は革マル派の社研だったけどね)。
赤瀬川は当時千円札事件で執行猶予中。前衛芸術から身を引き漫画家になった時代。この後、トマソンに移行し、尾辻克彦になっていくわけ。
漫画はともかく、「主筆デスク日記」が楽しい。まだ世の中にデビューした(しようとしている)松田哲夫、南伸坊、嵐山光三郎、渡辺和博、中平卓馬、唐十郎、林静一、荒木経惟なんかや、今や右翼出版社となった青林堂の長井社長、瀧口修造等がでてきて、30代そこそこの赤瀬川と創作に取り組んでいく姿(結構ハチャメチャだけど…)がとても楽しい。赤瀬川が禁煙するなんて話もプチブル的。この人の根本は要は「面白がり」なんだ。
そして、この本で特筆すべきは「宮武外骨」の再発見だよなぁ。当時ほとんど忘れられていた宮武をこんな面白い本があると古本屋で発見し、その挙句染井霊園の墓前で花見だなんてしゃれてるよねぇ。
タカ派的雑誌ばかりの現在、こんな反骨精神(単に茶化してるだけ?)あふれる雑誌が売れるようにはならないだろうなぁ。
ちなみに、この連載のおかげで朝日ジャーナルは回収、2週間の休刊に追い込まれるんだよなぁ。
「右手にジャーナル、左手にマガジン」と一世を風靡した朝日ジャーナル、没落の履歴でもあるわけです。
赤瀬川は当時千円札事件で執行猶予中。前衛芸術から身を引き漫画家になった時代。この後、トマソンに移行し、尾辻克彦になっていくわけ。
漫画はともかく、「主筆デスク日記」が楽しい。まだ世の中にデビューした(しようとしている)松田哲夫、南伸坊、嵐山光三郎、渡辺和博、中平卓馬、唐十郎、林静一、荒木経惟なんかや、今や右翼出版社となった青林堂の長井社長、瀧口修造等がでてきて、30代そこそこの赤瀬川と創作に取り組んでいく姿(結構ハチャメチャだけど…)がとても楽しい。赤瀬川が禁煙するなんて話もプチブル的。この人の根本は要は「面白がり」なんだ。
そして、この本で特筆すべきは「宮武外骨」の再発見だよなぁ。当時ほとんど忘れられていた宮武をこんな面白い本があると古本屋で発見し、その挙句染井霊園の墓前で花見だなんてしゃれてるよねぇ。
タカ派的雑誌ばかりの現在、こんな反骨精神(単に茶化してるだけ?)あふれる雑誌が売れるようにはならないだろうなぁ。
ちなみに、この連載のおかげで朝日ジャーナルは回収、2週間の休刊に追い込まれるんだよなぁ。
「右手にジャーナル、左手にマガジン」と一世を風靡した朝日ジャーナル、没落の履歴でもあるわけです。