1995年に出た単行本の文庫化。
自身の専門である書誌学の世界について語ったものである。同時に大学院生〜短大に講師として赴任する頃までの思い出話ともなっている。
書誌学という分野のマニアックさがユーモアを交えて描き出されており、こんな世界もあるのかと感心させられた。
同時に、大学内のドロドロとした権力闘争、上下関係、人事の問題などもハッキリと書かれており、身につまされた。ここまで実名を挙げて大丈夫なのかとも思うが…。
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書薮巡歴 (新潮文庫 は 25-2) 文庫 – 1998/10/1
林 望
(著)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1998/10/1
- ISBN-104101428220
- ISBN-13978-4101428222
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1998/10/1)
- 発売日 : 1998/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4101428220
- ISBN-13 : 978-4101428222
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,027,305位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,158位本・書誌学
- - 11,386位新潮文庫
- - 28,849位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949年東京生まれ。作家・書誌学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国 文学。『イギリスはおいしい』(文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流 奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 謹訳 源氏物語 三 (ISBN-13: 978-4396613662 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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2014年11月22日に日本でレビュー済み
著者の本はこれしか読んで居ませんが、これが人気作家の原点かとおそらく多くの人が意外に思はれるのは、「書誌学」といふまことに地味なジャンル・フィールドであること。そこはそれ非凡な筆致は巷の「古本屋もの」「愛書もの」エッセイとは格調を異にし、古典籍にまつはる学問の楽しさをユーモアを交へ、分かりやすく伝へて下さってゐます。専門用語にも丁寧な注釈がついてゐますから、書誌学なるものを伺ひ知る格好の入門書には違ひないのですが、読後感としては、むしろ学識に裏打ちされたさりげない行文の言ひ回しのひとつ一つを暗記したくなるやうな本といった方がいいかもしれません。塞翁馬の故事を地で行くやうなこしかたを語った「転機」など、司書・学芸員の希望者のほか、広く文系の研究者を目指す人にも読んでいただきたいやうな「斯界の師弟関係の機微」を綴った内容を含んでゐます。(再読の感想)