久しぶりに読んだ大槻ケンヂ「リンダリンダラバーソウル」
ひねもすボンクラだったデビュー前
ライブハウスの前で「ねぇ、ブルーハ―ツって知ってる?」と声をかけて来た少女コマコとの出会い
そしてバンドブームという時空の波に乗っけられ
転がるようにもの凄いはやさ転がって落ちた自らの十数年をあくまで客観的に振り返った自伝的小説
ブームなどとうに過ぎて様々な人が様々な人生を歩んでいる
夢破れたもの、他の形で成功したもの、そして死んだもの
しかしオーケンは歌を歌い続けていた
そこに十年ぶりのコマコとの再開
オーケンがライブで放った言葉
そしてコマコがオーケンにかけた最後の言葉
魂が震える傑作である
あとがきで、もし成功しないで人生を捨てるなら始めからロックなんかしないほうがいいのではないか?と質問してきた若者に対して
ロックとは神様か誰かが、悩める奴にくれた凄い発明
出会った時点で、もうそこには「いいこと」しかない
と語るオーケン
特撮のロコ思うままにでこれは歌われている
「ロコ思うままに生きてごらんよ
なにがあっても 悲しくなっても いいことしかなかった」
きっとそうなんだろうな、最後に振り返ったら人生はきっといいことしかないのかもしれない
未だに欺瞞や偽善で満ち溢れてる音楽、芸能業界の中で
これほどピュアに物事を表現できる人ってそうそういないと思う
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リンダリンダラバーソール (新潮文庫) 文庫 – 2006/8/29
大槻 ケンヂ
(著)
僕らのバンドが、メジャーデビューすることになった! その頃、日本はバンドブームに沸いていた。無名だった若者が、次々とスターになった。ライブ会場は熱狂に満ちた。でも、ブームはいつか終わるものだ。大人たちは、潮が引くように去ってゆく。誰もが時の流れと無縁ではいられないんだ。僕と愛すべきロック野郎たちの、熱くて馬鹿馬鹿しくて切なかった青春を、いま再生する。
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/8/29
- ISBN-104101429278
- ISBN-13978-4101429274
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/8/29)
- 発売日 : 2006/8/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 325ページ
- ISBN-10 : 4101429278
- ISBN-13 : 978-4101429274
- Amazon 売れ筋ランキング: - 197,086位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,001位新潮文庫
- - 6,385位エッセー・随筆 (本)
- - 9,154位楽譜・スコア・音楽書 (本)
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2013年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
80年代後半のバンドブームが青春だった人へ、「実話はアレンジした創作?」なオチがズルい位素敵
2007年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は筋肉少女帯も、それを取り巻くバンドブームも知らない世代です。
だから正直、次々と当時のバンド名が出てきたときは困りました。
ほとんど知らない!!注釈を読んでも全くピンとこない…
たまに出てくる、井上陽水・ピエール滝など、今もテレビで活躍してる人たちの
昔のエピソードを読んでちょっと笑うくらい…
最後まで読めないかも〜…と何度か思いました。
でも時々、思い出したように書かれるオーケンの彼女・コマコとの話が読みたくて、どんどん読み進めていきました。
だってコマコ、すっごくかわいいんですよ。
コマコの言動一つ一つに愛を感じて、コマコが愛おしくなります。
本来ならもっと重苦しさを感じていたかもしれないのに、読み終わった後ここまで暖かい気持ちになれたのは
オーケンの軽快な文章ももちろんだけど、もう一つ、コマコの存在もあったと私は思います。
この本のタイトルの本当の意味がわかって、ラストを読んだとき、最後まで読んでよかったと本当に思いました。
だから正直、次々と当時のバンド名が出てきたときは困りました。
ほとんど知らない!!注釈を読んでも全くピンとこない…
たまに出てくる、井上陽水・ピエール滝など、今もテレビで活躍してる人たちの
昔のエピソードを読んでちょっと笑うくらい…
最後まで読めないかも〜…と何度か思いました。
でも時々、思い出したように書かれるオーケンの彼女・コマコとの話が読みたくて、どんどん読み進めていきました。
だってコマコ、すっごくかわいいんですよ。
コマコの言動一つ一つに愛を感じて、コマコが愛おしくなります。
本来ならもっと重苦しさを感じていたかもしれないのに、読み終わった後ここまで暖かい気持ちになれたのは
オーケンの軽快な文章ももちろんだけど、もう一つ、コマコの存在もあったと私は思います。
この本のタイトルの本当の意味がわかって、ラストを読んだとき、最後まで読んでよかったと本当に思いました。
2015年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
90年代初期のバンドブームは知りませんが、とても楽しめました。
というのも私はXやバクチクLUNASEAが好きだから…。
バンド好きの人ならとても楽しめるし爆笑できますよ♪♪
というのも私はXやバクチクLUNASEAが好きだから…。
バンド好きの人ならとても楽しめるし爆笑できますよ♪♪
2011年8月20日に日本でレビュー済み
これは、オーケンの目を通して見たバンドブームを一冊の本にまとめただけのものではない
登場人物の悶々とした感じ、どーにもならなさ、全てを読んだ後にあとがきを読んでください
この本はあとがきに一番言いたいことが書かれている本です
バンドマンや自分を表現する仕事につきてーと思ってる人
甘い事しか書いてない本を読むより「リンダリンダラバーソール」を読みましょう
ケッチョンケチョンに書かれているバンドマン達
お金を動かすことの実情 お金が動く実情
回すひと 回される人
どこにいったら一番良い感じなのか迷ってる人には
大槻ケンヂが一つのヒントを出してくれる そんな本です
登場人物の悶々とした感じ、どーにもならなさ、全てを読んだ後にあとがきを読んでください
この本はあとがきに一番言いたいことが書かれている本です
バンドマンや自分を表現する仕事につきてーと思ってる人
甘い事しか書いてない本を読むより「リンダリンダラバーソール」を読みましょう
ケッチョンケチョンに書かれているバンドマン達
お金を動かすことの実情 お金が動く実情
回すひと 回される人
どこにいったら一番良い感じなのか迷ってる人には
大槻ケンヂが一つのヒントを出してくれる そんな本です
2006年11月6日に日本でレビュー済み
80〜90年代初めのバンドブームを振り返った自伝的小説…のような感じで始まり、だんだんエッセイみたいになったかと思えば、いつのまにか芸能界の裏側暴露本みたいになり、最終的には悩みを抱える若者たちへのエールみたいになる不思議な一冊。
中途半端な印象もあるんだけど、次から次へと実在のユニークな人物が出てくるので一気に読んでしまう。
X−JAPANやバクチクがダイエーで買ってきたヘアスプレーで髪を立たせているかと思えば、
「立たせた髪はママレモンで元に戻す」ということをルナシーに教えてもらう。
銀座のバーで暴れだした野坂昭如をタモリとデーモン小暮が止めて、それを井上陽水と奥田民生が見ている。
これだけ無駄にビッグネームが揃った場面がかつてあっただろうか?
「この先どうなるんだろう」という言葉を胸に秘めつつ、かといって口には出さず、精一杯活動していたバンドマンたちは、ブームが終わってそれぞれ違う生き方になっていく。
今なおカリスマのYOSHIKIや甲本ヒロト、
やってることの滑稽さが哀愁ただようカブキロックス、
末期ガンにかかっても、最後まで生きたいと歌い続けた池田貴族、
長期休暇をとってバス釣り三昧の日々をすごしたあと、あざやかに復活した奥田民生、
「このままやっていく」の宣言通り、十年以上も芸風を全く変えなかったピエール瀧(この人と井上陽水が一番面白かった。)
聴いたことはなくても名前だけは知っているような人もたくさん出てくるので、これを読みながらCDを借りて、当時に思いを馳せるのも楽しいかも。
読みながら、ちょっと今のお笑いブームも連想した。テレビで一発ギャグを繰り返しているだけの、一見何も考えてないような芸人も、裏ではアンチファンの罵声に泣いたり、不安定な未来に怯えているのかもしれない。
そう思うと、ちょっとテレビを観る目が変わりそう。
中途半端な印象もあるんだけど、次から次へと実在のユニークな人物が出てくるので一気に読んでしまう。
X−JAPANやバクチクがダイエーで買ってきたヘアスプレーで髪を立たせているかと思えば、
「立たせた髪はママレモンで元に戻す」ということをルナシーに教えてもらう。
銀座のバーで暴れだした野坂昭如をタモリとデーモン小暮が止めて、それを井上陽水と奥田民生が見ている。
これだけ無駄にビッグネームが揃った場面がかつてあっただろうか?
「この先どうなるんだろう」という言葉を胸に秘めつつ、かといって口には出さず、精一杯活動していたバンドマンたちは、ブームが終わってそれぞれ違う生き方になっていく。
今なおカリスマのYOSHIKIや甲本ヒロト、
やってることの滑稽さが哀愁ただようカブキロックス、
末期ガンにかかっても、最後まで生きたいと歌い続けた池田貴族、
長期休暇をとってバス釣り三昧の日々をすごしたあと、あざやかに復活した奥田民生、
「このままやっていく」の宣言通り、十年以上も芸風を全く変えなかったピエール瀧(この人と井上陽水が一番面白かった。)
聴いたことはなくても名前だけは知っているような人もたくさん出てくるので、これを読みながらCDを借りて、当時に思いを馳せるのも楽しいかも。
読みながら、ちょっと今のお笑いブームも連想した。テレビで一発ギャグを繰り返しているだけの、一見何も考えてないような芸人も、裏ではアンチファンの罵声に泣いたり、不安定な未来に怯えているのかもしれない。
そう思うと、ちょっとテレビを観る目が変わりそう。
2006年9月1日に日本でレビュー済み
90年代の初頭、ホコ天・イカ天を中心に始まったバンドブームの
喧騒と終焉を当事者が生々しくもほろ苦く、また愛情を込めて
記した一冊。
大槻ケンヂという人はバンドブームの渦中にいて、自分が当時
者ではなく、あたかも評論家のような口ぶりで状況を語っていた
りもしていた(UFOと恋人)が、バンドブームから15年(!)
以上の歳月を経て、「あの頃は良い想い出しか無かった」と
書けるほどになったのか、と思うと、当時、ロックバンドの展開に
ドキドキしていた身としては感動を隠しきれない。
当時の喧騒を最も端的に表したブルーハーツの「リンダリンダ」の
一節、「ドブネズミみたいに美しくなりたい」と言う言葉に大槻
ケンヂが10年以上の歳月をかけて、自分なりに残した肯定的な
回答がこの本には記されている!
喧騒と終焉を当事者が生々しくもほろ苦く、また愛情を込めて
記した一冊。
大槻ケンヂという人はバンドブームの渦中にいて、自分が当時
者ではなく、あたかも評論家のような口ぶりで状況を語っていた
りもしていた(UFOと恋人)が、バンドブームから15年(!)
以上の歳月を経て、「あの頃は良い想い出しか無かった」と
書けるほどになったのか、と思うと、当時、ロックバンドの展開に
ドキドキしていた身としては感動を隠しきれない。
当時の喧騒を最も端的に表したブルーハーツの「リンダリンダ」の
一節、「ドブネズミみたいに美しくなりたい」と言う言葉に大槻
ケンヂが10年以上の歳月をかけて、自分なりに残した肯定的な
回答がこの本には記されている!