椎名ファンにはなじみのある現実のエピソードや場所と,フィクションの世界の融合の妙は,すごく良かった。ストーリーの心地よいミステリアス感によって,読者は魅了されるであろう。とくに最後の話のウラは,いろいろ推理してしまった…。
この本に限ったことではないのだが,小説家・椎名氏の,話の構成力の素晴らしさをおいしく味わえる。
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飛ぶ男、噛む女 (新潮文庫 し 25-26) 文庫 – 2004/10/1
椎名 誠
(著)
- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104101448264
- ISBN-13978-4101448268
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 358ページ
- ISBN-10 : 4101448264
- ISBN-13 : 978-4101448268
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,527,605位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。「本の雑誌」編集長。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『哀愁の町に霧が降るのだ』『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『風のかなたのひみつ島』『全日本食えば食える図鑑』『海を見にいく』など旅と食の写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞している。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年1月2日に日本でレビュー済み
椎名さんの本は昔から大好きでよく読んでいます。この本は、最初に読んだときは、昔の椎名さんの文章に比べるとイキオイみたいなものが減ったなぁという感じがしたのですが、読むほどにジワジワと「良さ」がにじみ出てくるような味わい深さがありました。
また、椎名さんの小説では珍しくエロティックな男女の描写が出てきます。
ところどころで椎名さんご本人のエピソードみたいなのがチラリと出てくるのも面白いです。
ただ、他の椎名さんの作品とはやや毛色が違うので、初めて椎名さんの本を読む方は別のものから入った方がよいかもしれません。
また、椎名さんの小説では珍しくエロティックな男女の描写が出てきます。
ところどころで椎名さんご本人のエピソードみたいなのがチラリと出てくるのも面白いです。
ただ、他の椎名さんの作品とはやや毛色が違うので、初めて椎名さんの本を読む方は別のものから入った方がよいかもしれません。
2002年12月24日に日本でレビュー済み
タイトル通り不気味な短編集。
怖い。自称が「私」になるだけで、椎名誠はこれほど怖い話を書けるのか、と思った。
ホラーではない。なのに表題作を初め、日常にひそむ怖さが見事に描かれている。「不気味連作」とでも呼ぼうか。
『春画』に始まる、自称が「私」で、彼のエッセイを読んでいればわかるいくつもの事実(作中の家族構成は実際のものと同じだし、神経症?になって医者に通ったことも、女性ストーカーに遭ったことなども事実)とフィクションとが巧みに混在しながら奇妙な物語が綴られる作風の2作目。『春画』はまだ怖さはほとんどないものの、この『飛ぶ男、噛む女』は目一杯怖い。事実とフィクションが小説としてこれほど見事に溶け合っていると、事実が含まれている故に一層リアルなのだ。こういう書き方もあったのか!と思う。
エッセイ、自伝的小説、SF、と共に、「半ノンフィクション小説シリーズ」も本当に面白い。
最新作『ニューヨークからきた猫たち』も、一見エッセイかとも見えるがやはり小説である「半ノンフィクションシリーズ」に属すると思われるが、こちらは怖くはなく、妻、娘や息子との交流を描いたあたたかい作品。
怖い。自称が「私」になるだけで、椎名誠はこれほど怖い話を書けるのか、と思った。
ホラーではない。なのに表題作を初め、日常にひそむ怖さが見事に描かれている。「不気味連作」とでも呼ぼうか。
『春画』に始まる、自称が「私」で、彼のエッセイを読んでいればわかるいくつもの事実(作中の家族構成は実際のものと同じだし、神経症?になって医者に通ったことも、女性ストーカーに遭ったことなども事実)とフィクションとが巧みに混在しながら奇妙な物語が綴られる作風の2作目。『春画』はまだ怖さはほとんどないものの、この『飛ぶ男、噛む女』は目一杯怖い。事実とフィクションが小説としてこれほど見事に溶け合っていると、事実が含まれている故に一層リアルなのだ。こういう書き方もあったのか!と思う。
エッセイ、自伝的小説、SF、と共に、「半ノンフィクション小説シリーズ」も本当に面白い。
最新作『ニューヨークからきた猫たち』も、一見エッセイかとも見えるがやはり小説である「半ノンフィクションシリーズ」に属すると思われるが、こちらは怖くはなく、妻、娘や息子との交流を描いたあたたかい作品。