短編集である本書は日本論、日本人論のパロディと思われる作品が複数入っています。これらは「日本人とユダヤ人」などのいわゆるマジメな日本人論に対する強力なアンチテーゼだと感じました。特に表題作のあまりにもアッケラカンとした展開を見たときにはこれまで真面目に日本とは・・・と考えてきたことが馬鹿馬鹿しくなるような痛快さを感じました。
全体的にレベルの高い短編集ですが、上記のように日本を戯画化した「大相撲の滅亡」「日本国の逆襲」「インドから来た青年」あたりが特にお勧めです。
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日本国の逆襲 (新潮文庫 こ 26-1) 文庫 – 1996/6/1
小林 恭二
(著)
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1996/6/1
- ISBN-104101478112
- ISBN-13978-4101478111
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1996/6/1)
- 発売日 : 1996/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 252ページ
- ISBN-10 : 4101478112
- ISBN-13 : 978-4101478111
- Amazon 売れ筋ランキング: - 734,161位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年6月14日に日本でレビュー済み
虚構のニホンという世界で繰り広げられるちょっと変わったお話をいろいろ集めた文系SF短編集。
ポストモダニズムの匂いがぷんぷんしてるところや、くすっと笑えるところなど要所要所は興味深いのだが、いかんせん、全体的にいまひとつ。
小説を比較することに意味はないが敢えて比較する。同じような内容の短編集なら、題材・構成・物語・ユーモアセンス、すべて筒井康隆が勝っている。あっちは断然面白い。
頭(知識)ばかりが先行して書かれてしまった気がする。残念。好きな作家でもこういうことってあるんですよねぇ。つくづく残念。
ポストモダニズムの匂いがぷんぷんしてるところや、くすっと笑えるところなど要所要所は興味深いのだが、いかんせん、全体的にいまひとつ。
小説を比較することに意味はないが敢えて比較する。同じような内容の短編集なら、題材・構成・物語・ユーモアセンス、すべて筒井康隆が勝っている。あっちは断然面白い。
頭(知識)ばかりが先行して書かれてしまった気がする。残念。好きな作家でもこういうことってあるんですよねぇ。つくづく残念。