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オセロー (新潮文庫) 文庫 – 1951/8/1

4.0 5つ星のうち4.0 103個の評価

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「ああ、あさはかな! このおれは! なんというあさはかなことを!」――。
『ロミオとジュリエット』より切なく、『ハムレット』よりも激しい。
妻を愛しすぎた男のラブストーリー。格調高き名訳で贈る「愛の悲劇」。


ムーア人の勇敢な将軍オセローは、サイプラス島の行政を任され、同島に赴く。副官に任命されなかったことを不満とする旗手イアーゴーは、策謀を巡らせて副官を失脚させた上、オセローの妻デズデモーナの不義をでっちあげる。嫉妬のあまり、妻を自らの手で扼殺したオセローは、すべてが、イアーゴーの奸計であったと悟り自殺する。
シェイクスピアの後期の傑作で、四大悲劇の一つ。

目次
オセロ―(Othello)
解題  福田恆存
解説  中村保男

本文より
オセロ―  罪に決っている、それは罪なのだ。おれの口に、あらわにそれを言わせるな、清らかな星ども! それは罪なのだ。あれに血を流させたくはない。どうして傷がつけられよう、雪を欺くその肌の白さ、石より滑らかなその肌に――だが、どうしてもお前は死なねばならぬのだ、死ななければ、次々に男を陥れる。さあ、火を消せ、そうしておいて、あれの命の火を消してやるのだ。……(第五幕第二場)

ウィリアム・シェイクスピア Shakespeare,William(1564-1616)
ストラトフォード・オン・エイヴォンに生る。20歳頃出郷、初めロンドンで役者、後に座付作者として活躍。『ロミオとジュリエット』をはじめ約37編の史劇・悲劇・喜劇を創作。詩作にも秀で、エリザベス朝ルネサンス文学の巨星となる。47歳で突如隠退、余生を故郷で送った。

福田恆存(1912-1994)
東京本郷に生まれる。東京大学英文科を卒業。中学教師、編集者などを経て、日本語教育振興会に勤める傍らロレンスの『アポカリプス』の翻訳や芥川龍之介論などの文芸評論を手がける。戦後は、評論『近代の宿命』『小説の運命』『藝術とはなにか』『人間・この劇的なるもの』『私の幸福論』『平和の理念』等を刊行。また、国語問題に関して歴史的仮名遣い擁護の立場で論じた『私の國語教室』がある。訳業に『シェイクスピア全集』(読売文学賞受賞)の他、ワイルド、ロレンス、エリオット、ヘミングウェイ作品等がある。劇作家、演出家として劇団「昴」を主宰し、演劇活動も行なう。全集に『福田恆存全集』『福田恆存翻訳全集』がある。


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【新潮文庫】ウィリアム・シェイクスピア 作品 仇敵同士の家に生れたロミオとジュリエット。その運命的な出会いと、永遠の愛を誓いあったのも束の間に迎えた不幸な結末。恋愛悲劇。 イアーゴーの奸計によって、嫉妬のあまり妻を殺した武将オセローの残酷な宿命を、鋭い警句に富むせりふで描く四大悲劇中の傑作。 シェイクスピア悲劇の最高傑作。父王の亡霊からその死の真相を聞いたハムレットが、深い懐疑に囚われながら遂に復讐をとげる物語。 胸の肉一ポンドを担保に、高利貸しシャイロックから友人のための借金をしたアントニオ。美しい水の都にくりひろげられる名作喜劇。 純真な末娘より、二人の姉娘の甘言を信じ、すべての権力と財産を引渡したリア王は、やがて裏切られ嵐の荒野へと放逐される……。 政治の理想に忠実であろうと、ローマの君主シーザーを刺したブルータス。それを弾劾するアントニーの演説は、ローマを動揺させた。
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三人の魔女の奇妙な予言と妻の教唆によってダンカン王を殺し即位したマクベスの非業の死!緊迫感にみちたシェイクスピア悲劇。 妖精のいたずらに迷わされる恋人たちが月夜の森にくりひろげる幻想喜劇「夏の夜の夢」、調和と和解の世界を描く最後の傑作「あらし」。 パデュアの街に展開される楽しい恋のかけひき「じゃじゃ馬ならし」。知事の娘の婚礼前夜に起った大騒動「空騒ぎ」。機知舌戦の二喜劇。 シーザー亡きあと、ローマ帝国独裁の野望を秘めながら、エジプトの女王クレオパトラと恋におちたアントニー。情熱にみちた悲劇。 あらゆる権謀術数を駆使して王位を狙う魔性の君主リチャード──薔薇戦争を背景に偽善と偽悪をこえた近代的悪人像を確立した史劇。 美しいアーデンの森の中で、幾組もの恋人たちが展開するさまざまな恋。牧歌的抒情と巧みな演劇手法がみごとに融和した浪漫喜劇。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1951/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1951/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 214ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102020020
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102020029
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 103個の評価

著者について

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ウィリアム シェイクスピア
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(1564-1616)ストラトフォード・オン・エイヴォンに生る。20歳頃出郷、初めロンドンで役者、後に座付作者として活躍。『ロミオとジュリエット』をはじめ約37編の史劇・悲劇・喜劇を創作。詩作にも秀で、エリザベス朝ルネサンス文学の巨星となる。47歳で突如隠退、余生を故郷で送った。

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当たり外れがある
4 星
当たり外れがある
昔の本なので、印刷日次第ではめっちゃくちゃボロボロなのが来ますので注意印刷日が最近のであることを祈ってご購入ください
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした

上位レビュー、対象国: 日本

2010年4月15日に日本でレビュー済み
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訳者の福田恆存氏は、解題の中で、4大悲劇と呼ばれている物語の中で、オセローだけが異色であると書かれています。
霊、魔女といった神秘なるものが登場しません。
そして、オセローがあまりに簡単にイアーゴーの言を信じてしまいすぎないか、と。

恋という言葉を聞くと、匂いたつような甘美な思いを巡らせてしまいます。
絶世の美女と恋に落ち、二人の間の障害を乗り越えてやっとの思いで結ばれる。
男として、これほどの幸せは他にないでしょう。
恋に身を焦がしたことのある方なら、きっとその続きがあることをご存知のはず。
恋をした男にまとわりつくのは、幸福の偏在に嫉妬する者達ばかりです。
美しければ美しいほど、恋すれば恋しいほど、邪心が起きやすくなっているようです。

恋という甘い蜜に含まれる毒が回ったとき、男は魔物に変わっているという物語だと思うのです。
邪念にとりつかれた男の心は、激しく恋したほど、嫉妬に狂います。
誰の言葉も耳には入りません。
ただ、一度沈んだ地獄の苦しみから解放されるためだけに行動を起こし始めます。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月19日に日本でレビュー済み
四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)の中で、『ハムレット』に次いで2番目に作られた作品。
シェイクスピア作品は、限られた登場人物の中に多様な人間関係・人間心理が織り込まれているものが多く、また、本作品以外の四大悲劇は、作品名となっている主人公が、その多様さ・複雑さを体現する中心人物として描かれているのだが、本作品については、ヴェニスの軍隊の指揮官であるムーア人のオセローよりも、むしろ、あらゆる関係者を騙し、死に追いやる、側近で旗手のイアーゴーの存在感が極めて大きい、珍しい作品である。
また、本作品の特徴の一つは、言うまでもなく、オセローがムーア人である点だが、本作品の種本(チンティオの『百話集』)において、主人公はムーア人とされているものの、シェイクスピアが、主人公を白人ではなくムーア人のままとしたことの意図については、諸説あるらしい。作品の中でオセローは、白人の妻デズデモーナが、自分が「黒人だから」心変わりをしたのではないかと訝る場面はあるものの、全編を通して差別的な描写はほとんど見られないし、むしろ、シンプルに言えば、武力に優れながら、素直に人を信じるムーア人を、不誠実な白人が騙したという構図は、当時は異質とも言えたのではないだろうか。(尚、「ムーア人」とは、現在においては、当初、北アフリカの先住民であるベルベル人を指していたものが、中世に、北アフリカからイベリア半島に住むイスラム教徒全般を意味するようになったとされているが、400年前のシェイクスピアの時代に、どのような人(人種・民族)を表していたのかはっきりしない)
イアーゴーの複雑な立ち回りが、現代のサスペンス小説・ドラマにもなりそうな、シェイクスピア悲劇の傑作である
2022年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウィリアム・シェイクスピアによる四大悲劇のひとつ。

ムーア人ながらヴェニスの指揮官を務めるオセローは、貴族の娘である若く美しいデズデモーナと人種や歳の差を超えた愛のもと結婚したが、自分を昇進させないことを恨んだ部下のイアーゴーの奸計により、デズデモーナが副官のキャシオーと関係を持っていると思い込ませ、嫉妬に駆られたオセローはやがてデズデモーナを手にかける…というのが主な筋立て。

この話を読んだとき、テーマは「嫉妬」だと思った。
オセローがデズデモーナとキャシオーに感じるのは作中でも語られる通り、まぎれもなく嫉妬である。
また、イアーゴーにしても、優秀な自分が登用されないという感情からオセローやキャシオーを陥れるように動いているのも嫉妬といえる。

「嫉妬というものはみずから孕んで、みずから生れ落ちる化物なのでございますもの。」
「空気のように軽いものが、嫉妬に憑かれた男には、聖書の言葉と同じ重みをもってくる。」

ただ、本書の解説で翻訳の福田恆存氏が以下のように述べているのが興味深い。
「人々の陥りがちなもう一つの誤った解釈に触れておかねばならない。『オセロー』を「嫉妬の悲劇」と見るのがそれである。<中略>『オセロー』は「愛の悲劇」である。隙間のない完全な愛が毀たれてゆく過程がその主題である。」

つまり、嫉妬は愛を語るための手段のひとつ、というように理解した。

四大悲劇の中では、悪であるイアーゴーとそれに翻弄されるオセローという構図は最もわかりやすいが、それゆえに話が小さくまとまっているように感じた。
2014年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
嫉妬に関する本は日本には少ないですが、
この一冊を読めばおのずと教訓は得られます。
嫉妬すると冷静さをかき、場合によっては嫉妬の対象を殺害すらしてしまう。
嫉妬は破滅を招く教訓となる名作です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年6月10日に日本でレビュー済み
・サノーさん一言コメント
「人間の業(ごう)のなかで、捕らわれた人々を苦しめ、狂わせるやっかいな嫉妬という魔物。その姿に迫る傑作古典」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「シェークスピアが描く狂気は、劇中に起こるフィクションではありません。救われない物語から、救いの光を見出します」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★+★】

・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):さて、シェークスピアの四大悲劇の一つだが、ほとんどの人は、別なものを連想する。
ウノーさん(以下ウ):ボードゲームの「オセロ」ですよね。白と黒の駒で、知略を楽しむゲームです。
サ:あのゲームの「語源」は、もちろん、この物語だ。
ウ:「オセロー将軍」は黒人で、妻のデズデモーナは白人、この夫婦を軸として、味方が敵になり、敵が味方になる展開が、あのゲームと同じというわけです。
サ:だが、結末は「破綻」で終わるわけだから、ゲームとは違い、勝者は登場しない。
ウ:全体を貫くテーマは「嫉妬」です。
サ:数々の策略と妨害を行い、物語を導いていく「正直者のイアーゴー」の動機も、オセローの過ちも、デズデモーナの無念も、エミリアの暴露も、全てが「嫉妬」という不可解な感情が生み出した「結果」だ。
ウ:「ああ、嫉妬にお気をつけください、閣下、嫉妬というのは緑の眼をした怪物で、餌食にした相手を嘲るのです」というセリフは、その嫉妬の化け物そのものだった、イアーゴーから発せられたものです。
サ:イアーゴーについては、人間の醜悪な部分を集約して再編集したような人物のように感じられるが、そんなことはない。
ウ:そうですか?これほど卑劣で罪深い登場人物は、シェークスピアの作品の中でも突出していると思いますが。
サ:イアーゴーの「動機」にこそ、シェークスピアが伝えたかったメッセージが織り込まれている。
ウ:オセローがイアーゴーの妻を寝取ったと、誤解してたんですよね。確かに強烈な嫉妬だし、動機かもしれませんが、それは誤解だったと理解していたと思いますが。
サ:その「嫉妬」ではない。オセロゲームの駒の色を思い出したうえで、当時の社会、当時の肌の色へ偏見を思い出す必要がある。
ウ:そこには、シェークスピア自身の、恥ずべき意識があり、そこへの自戒があったのかもしれません。
【了】
2017年10月4日に日本でレビュー済み
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リア王に続いて読んでみたシェークスピア。

またしても悲劇。それにしてもシェークスピアの悲劇シリーズは相変わらず好きになれない。

ちなみに訳者曰く、シェークスピアの四大悲劇の中では、一番分かりやすいが、内容は世俗的過ぎていまいちとの事。主人公のオセローが劇中で主体的に行動する部分が少ないのが気に入らないらしい。

個人的にはハムレットやリア王に比べると、わかりやすくて面白かったので、プロットはこれくらいシンプルでいてくれればと思ったりもした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年5月29日に日本でレビュー済み
シェイクスピアの悲劇全般を並べて読み通すならば、その中心はFatal Wheelに翻弄される人間の姿だと思う。愛の悲劇とか嫉妬の悲劇とか言うならば、なぜムーア人であるオセーローを主人公にしたのだろうか。このdramaにおいても、この観点は読み取れると思う。
福田さんの訳は、韻文で書かれている台詞の妙が訳出されず、その点が不満である。
2012年12月24日に日本でレビュー済み
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名作なのでずっと以前から知っていますが、歳をとって改めて読むと人の心の奥深さがわかったような気がします。