本格黄金時代の巨匠から、このジャンルにのめり込んだ僕にとってポーのこの作品は純粋な
衝撃でしたね。
それは例えるなら、ロックとジャズ両方を漁り飽きた末にルーツのブルースに出逢った時の
様な感動に似てる(余計わかりづらいだけか(笑))。
この世界初の推理小説と謂われる一遍、他の方も書いていらっしゃるが確かに陳腐。良くて
シンプルな作品で、後の完成された名作の後追いで読めば拍子抜けしてしまうのも事実では
あるが、しかしそれにしてもじっくり観察すればすでに推理小説の骨格と筋肉は完全にでき
上がって、そなえられていると云う厳然たる事実にも気づかされる訳です。
そして、ここに弾力性ある柔らかな皮膚をはじめ、全体の輪郭を付けたのはドイルであり、
多くの追随者の中、最後の表情を最も多彩に付けたのはチェスタトンでしょう。
個人的に推理小説の古典を薦めるなら多くの方同様、後者二人の短編物になりますが、それ
でも原初のこの作品を欠いては語れるものも語れません。
興味はあるけど、な〜んとなくまだ未読とゆう方、是非是非ご一読を!
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モルグ街の殺人事件 (新潮文庫 ホ 1-2) 文庫 – 1951/8/1
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1951/8/1
- ISBN-104102028021
- ISBN-13978-4102028025
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1951/8/1)
- 発売日 : 1951/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 236ページ
- ISBN-10 : 4102028021
- ISBN-13 : 978-4102028025
- Amazon 売れ筋ランキング: - 829,294位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年2月14日に日本でレビュー済み
今となっては新潮文庫から新訳が出て、本書の内容は無料でKindleで読めるようです。やや古臭い日本語ですが、Kindleの本書で良いと思うので、Poeをぜひ楽しんでください。
本文庫には、名探偵Dupinの三部作を含む、次の5作品が掲載されています。
モルグ街の殺人事件
落穴と振子
マリー・ロジェエの怪事件
早すぎる埋葬
盗まれた手紙
マリー・ロジェエは、現在の新潮文庫新訳にはありません。佐々木直次郎訳を読んでください。説明が長くてシンドイ作品ですが、ニューヨークでおこった実際の殺人事件について新聞報道がなされていることについて、その情報だけを頼りに、各紙の報道や論点がおかしいことを批判しつつ、真犯人を主張している、半ばジャーナリズム作品であり、確固たる捜査に基づいていない分だけ、パリのマリー・ロジェエの事件という小説になぞらえ、本件はフィクションだ、と明言している作品です。長い説明は、作品の背景を反映しており、状況を斟酌すると、失敗作ではないと理解できると思います。
推理小説の先駆けです。「埋葬」は、江戸川乱歩が「お勢登場」の原案としたと予想しています。
本文庫には、名探偵Dupinの三部作を含む、次の5作品が掲載されています。
モルグ街の殺人事件
落穴と振子
マリー・ロジェエの怪事件
早すぎる埋葬
盗まれた手紙
マリー・ロジェエは、現在の新潮文庫新訳にはありません。佐々木直次郎訳を読んでください。説明が長くてシンドイ作品ですが、ニューヨークでおこった実際の殺人事件について新聞報道がなされていることについて、その情報だけを頼りに、各紙の報道や論点がおかしいことを批判しつつ、真犯人を主張している、半ばジャーナリズム作品であり、確固たる捜査に基づいていない分だけ、パリのマリー・ロジェエの事件という小説になぞらえ、本件はフィクションだ、と明言している作品です。長い説明は、作品の背景を反映しており、状況を斟酌すると、失敗作ではないと理解できると思います。
推理小説の先駆けです。「埋葬」は、江戸川乱歩が「お勢登場」の原案としたと予想しています。
2003年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題作の『モルグ街~』、とってもゾクゾクしました。
ラストの謎解明に至るまでが、もう!最高!!
犯人やトリックが(いま読むと)陳腐なのには目をつぶります。
なぜならそれを補って余るほど面白いから。
二番目に収められている短編『落穴と振子』も秀作。
描写が細かすぎてよく分からないけど、これも大目にみます。
だってこんなにスリリングな作品…他に読んだこと無いよ!
この二つ以外の三つの短編は「?」って感じでしたが、
まあ、それもよしとします。
うーん。エドガー・アラン・ポー恐るべし。
文句なしに星五つ、贈呈します。
ラストの謎解明に至るまでが、もう!最高!!
犯人やトリックが(いま読むと)陳腐なのには目をつぶります。
なぜならそれを補って余るほど面白いから。
二番目に収められている短編『落穴と振子』も秀作。
描写が細かすぎてよく分からないけど、これも大目にみます。
だってこんなにスリリングな作品…他に読んだこと無いよ!
この二つ以外の三つの短編は「?」って感じでしたが、
まあ、それもよしとします。
うーん。エドガー・アラン・ポー恐るべし。
文句なしに星五つ、贈呈します。
2006年7月10日に日本でレビュー済み
言わずと知れた、世界で最初のミステリーとして名高い表題作ですが、こんなオチだったんですね、最初から。キャラも思いっきり古典的、あるいは現在のメフィストあたりの本格ミステリの探偵の原点であるような超人的な振る舞いを見せていて楽しめた。
2009年11月27日に日本でレビュー済み
「モルグ街の殺人事件」が発表されたのは1841年、日本では江戸時代「天保の改革」の頃、文学なら滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が書かれた頃であるから、現代感覚からするとまだるっこさと説明過多の印象を受けるが、時代性を汲んで読む必要があるかと思う。
「モルグ街の殺人事件」はあまりに有名で、原作を読む前に犯人を知ってしまうケースもあるかと思うが、たとえ犯人を知っていたとしても素人探偵デュパンが事件を解決するという、その後のシャーロック・ホームズに代表される探偵ものの原点といえる作品で、謎解きや推理の仕方など読んでみて決してつまらないものではない。
今年新訳が出て、載せる作品から「マリー・ロジュエの怪事件」が外された。確かに探偵デュパンが登場するという意味では貴重な作品だと思うが、解説にあるようにごくありふれた犯罪であるわりに長くて込み入り過ぎていて、外されても仕方ないという印象を受けた。原作が古いので訳も古くて格調高いものの方がふさわしいと思う人は、この旧訳本も読むのをお勧めする。
「モルグ街の殺人事件」はあまりに有名で、原作を読む前に犯人を知ってしまうケースもあるかと思うが、たとえ犯人を知っていたとしても素人探偵デュパンが事件を解決するという、その後のシャーロック・ホームズに代表される探偵ものの原点といえる作品で、謎解きや推理の仕方など読んでみて決してつまらないものではない。
今年新訳が出て、載せる作品から「マリー・ロジュエの怪事件」が外された。確かに探偵デュパンが登場するという意味では貴重な作品だと思うが、解説にあるようにごくありふれた犯罪であるわりに長くて込み入り過ぎていて、外されても仕方ないという印象を受けた。原作が古いので訳も古くて格調高いものの方がふさわしいと思う人は、この旧訳本も読むのをお勧めする。