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大いなる遺産(上) (新潮文庫) 文庫 – 1951/11/1

4.1 5つ星のうち4.1 22個の評価

莫大な遺産の相続人になったことで運命が変転する少年ピップを主人公に、イギリスの庶民の喜び悲しみをユーモアいっぱいに描く。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1951/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1951/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 430ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102030018
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102030011
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 22個の評価

カスタマーレビュー

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5つのうち4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年1月24日に日本でレビュー済み
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原題 " Great Expectations " 和訳名 「大いなる遺産」 ・・・ ディケンズ最晩年の作品である。
両親を亡くし姉の嫁ぎ先である鍛冶屋で養育される主人公 ピップ が、ある日突然 匿名(とくめい)の寄贈者から莫大な遺産贈与を受けて 大都会ロンドンに居を移し、" gentleman " 即ち、英国紳士 たるべく新生活が始まる。

友情あり、悪党あり、社会の冷徹な現実あり。人間の心の襞(ひだ)を深堀りして実に的確に描き上げる 「ディケンズの職人芸」は、本作品においても その本領が十二分に発揮されている。

主人公 ピップ が、莫大な資産を得て、そして失った後、最後に彼に残ったものは何であったのか ・ ・ ・ ディケンズが初版出版後に、異例の「 書き直し 」を行なった、かつての美貌の許嫁(いいなずけ) エステラ との邂逅(かいこう)を描くラストシーンが、真実の「大いなる遺産」が何であったのかを、静謐な余韻を伴いつつ 読者に訴えかけている。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独特の言い回し方の表現なので理解に苦しみながらなので中々先へ進まず途中で挫折しています。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月6日に日本でレビュー済み
海外モノには、訳し方もあるのか独特の動きの描写があるなーっていつも思うし、その動きは例えば、細雪が対極というか文化の違いからなのか・・・
そこに若干の変な意味ではないけど抵抗感と新鮮な読書があるし、、、

でも人間の心理描写にやはり世界共通があるわけで。。。

とても引き込まれる。。。

個人的にはなんで上下巻と分けるかな~

2冊で約千ページだけどそっちのほうが読み応えがある。

あと話それそうだけど、今は印刷力があがり、悪い意味で、インク、紙、文庫に匂いがない!悪い意味で・・・

今電子書籍が騒がれる時代故に私は紙が好きだけど、これでは無機質で物質は存在するんだけど・・・なんかな~

せめて新聞紙にちかい匂いは残してほしいな~
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後のほうがダルくていまだ下巻までいかず。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年4月12日に日本でレビュー済み
 『大いなる遺産』はディケンズの晩年の作品であり、彼の代表作でもある。アメリカのアマゾンにおいて、評価をつけたレビュー数がディケンズの作品の中でこれが最も数多く、その故もっとも有名な作品である、といってもいいだろう。

 私の感想を正直に述べたいのだが、まず面白いか、面白くなかったか、と聞かれれば面白かったと答える。ディケンズの作品全体にいえることではあるが、この作品はストーリーで勝負している。すなわち卓越した人間観察眼や心理描写が発揮されるわけでもなく、また迸るような情念が見せられるのではなく(ないわけではない)、物語それ自体が最大の魅力である、ということなのだ。別にそれは構わない。むしろ文学は元来は娯楽であり、その意味でディケンズによる作品はもっとも文学らしいものといっていいだろう。ディケンズの作品は芸術的なものではなく、通俗的であると批判されることもあったらしいが、要は面白ければいいのだ。そして物語を読んで、私は面白いと思うだけのことはあった。

 ただ、読み終わってどこか心に不満を感じたのも事実である。要するに、あと一歩足りないのだ。ディケンズは文学史において大きな地位を占める作家であり(英国でもシェイクスピアに次いで二番目に人気のある作家である)、その彼の代表作であるのだから、もっと面白くあってもいいのではないか、と私は読後思ったのだ。一言でいえば天才性、唯一無二なものがあまり感じられない、というところか。
 読んでいてどこか義務感を感じていたことはやはり告白しなければならない。主人公に遺産を与える人物が名乗り出る場面以外ではそこまで印象に残った場面があったわけでもなく、格別に愛着をもった人物がいたわけでもない。ディケンズの最大の長所は生命力を持った人物らしいが、私はそこまでのものは感じなかった(訳が悪いのかもしれないが)。

 読んで損はないが、他の人のようにこの作品に太鼓判を押すほどまではいかない、のが正直なところである。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月2日に日本でレビュー済み
はじめの1/3は主人公ピップの少年時代のストーリーである。
俗物の大人たちの中で、無神経な言葉の嵐を受ける主人公の感受性豊かな内面を生き生きと描いている作者の筆は、ぐんぐん心をひきこんでいく。後半波乱万丈の出来事を通じて、不条理な社会と、その中でも純粋な善意に生きようとする人々の存在を力強く描いていて、感動置くあたわざるものがある。
あとがきに記された訳者の真摯な熱情にも感動した。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月13日に日本でレビュー済み
 芸術的ともいうべき絶妙なユーモアが至る所にちりばめられ、知らず知らずの内に幸福的感覚というようなものを喚起させられる。
 また、幾度となく‘折返し’を重ね、読み進めていく内に小説全体の骨格・構成・シナリオが織り上がっていく様は「重厚」の一言に尽きる。それというのはつまり、なるべく直接的な表現を避け、被写体の輪郭より外側からゆるやかに少しずつ描写していく内にある名画が出来上がっているという具合で、この緻密にして地道な作業がほぼ完璧なまでに完成しているからこそ、この作品がディケンズ晩年の傑作と謳われるのではないだろうか。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年11月26日に日本でレビュー済み
 まず率直に感想を言いたい。結構、面白い!すんごく超絶面白い、というわけではありませんが、150年前に英国で書かれた本であることを考えると、時間的・距離的な隔たりを越えてもなお、人間というものは変わらないのだなあと感慨深く思いました。

 上巻は、特に駆け出しでややもたつく感があります。内容は、貧乏な主人公が謎の人物から遺産の約束をされ、ロンドンに出ていく迄の様子が描かれています。

 見どころは、素直でそこそこ頭の切れる主人公が、遺産の申し出を受けた途端にイヤーな感じになり下がるところでしょうか。お金は人を変えると言いますが、その典型のようなくだりです。きっと、作品の書かれた1860年前後のイギリスでも、いわゆる成金的な嫌味な人間が多く居たのであろうと想像します。
 またエステラのS気たっぷりな対応と彼女を育てたミス・ハヴィシャムの過去も気になってきます。このあたりまでスムーズに読めれば、後半も楽しく進められると思います。

 いかんせん山西氏の訳が古く、やや辟易としますが、純粋に文芸作品として楽しくよめました。