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フラニーとゾーイー (新潮文庫) 文庫 – 1976/5/4

4.1 5つ星のうち4.1 71個の評価

アメリカ東部の小さな大学町、エゴとスノッブのはびこる周囲の状況に耐えきれず、病的なまでに鋭敏になっているフラニー。傷心の彼女に理解を示しつつも、生きる喜びと人間的なつながりを回復させようと、さまざまな説得を試みる兄ゾーイー。しゃれた会話の中に心の微妙なふるえを的確に写しとって、青春の懊悩と焦燥をあざやかにえぐり出し、若者の感受性を代弁する連作二編。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1976/5/4)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1976/5/4
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 238ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102057021
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102057025
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 71個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
71グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月25日に日本でレビュー済み
野崎孝訳の定評のある「フラニーとゾーイー」。フラニーの再生物語となっている。エゴが幅を効かせる現実世界に傷ついた大学生のフラニー。兄のゾーイーが、その傷を癒していく。最後に切っ掛けとなったのは、長兄シーモアの言葉で、「太っちょのオバサマのために靴を磨く」。これを解釈するのは簡単ではなく、「太っちょのオバサマ」は誰かというのが、文学上の課題となってきた。太田光さんは、誰もが未熟なままでいいんだ、と受け取り、大いに救われたという。「太っちょ」は、どこにでもいる凡庸で、だらしなく、無為に日々を過ごす中年女性であり、そんな人のために行為する、生きていることは大したことではなく、すべてそのままでいいんだという。ゾーイーは、誰もが太っちょのオバサマであり、太っちょのオバサマはキリストであると付け足す。フラニーは、このゾーイーの言葉に救われる。美しい再生物語となっている。
全編を貫く東洋哲学では、世界は仏性の現れという。サリンジャーは、それを神=キリストに普遍化する。一見、未熟、不完全に見えるが、すべては神の現れ、良いも悪いも無くそのままでいい、言葉の虚構・二元からの脱却である。サリンジャーは、グラース・サーガにより、人類の癒しを描きたかったと思えてくる。
2023年11月2日に日本でレビュー済み
今までに軽く9冊は買ったと思うが、村上春樹訳に駆逐されて野崎孝訳の新刊がない。これほどの名作を村上春樹訳で読まされるのは苦痛だ。あと3冊ほど良い状態の野崎孝訳を買っておきたい。
どこでも読み、どこかに忘れ、また深夜に読む、その為に。
私は「ゾーイー」が主に好きだが、話は単純で、参ってしまったフラニーを助けるにはゾーイーはあまりにも擦れてしまっているし人間が嫌いだ。しかもフラニーを救うにはフラニーただ1人に合う処方を見つけなければいけない。
1人の兄がただただ家族のために悩み苦しみ、出せるだけの限界を出した時に奇跡の様になんとか神経衰弱のフラニーにその言葉が届く。奇跡の様な物語。
合間に挟まれる人間や動物や世界に対する細かな愛情表現、その中で人を嫌う2人の心情、心の綾が細やかに描かれている。
簡単に通り過ぎずに解説を参考にしながら観察してほしい。発見するたびに愛が溢れてくると思う。理解は愛だから。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予想以上に汚れが酷かったです…
経年の痛み劣化があるとのことでしたが状態は「良い」とあったので購入。
しかし、届いた商品にはまるで土木作業で汚れた手で触ったような茶色い汚れと、ところどころシミがありました。
読むのに問題はなかったのですが、
「良い」状態 をわざわざ選んでいる私にとってはちょっと汚すぎたかな…
「可」と書いて欲しかったです…
時間もないし面倒なので返品はしませんが、
ちょっと残念でした^_^;
1円だったから妥当なのかもしれません
これから中古本を買うときは「良い」状態 でも気をつけないとかも…
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔に読んで、また読みたくなりました。表紙のデザインも同じで
懐かしく、読んでて全く古さを感じませんし、サリンジャーは
すごいなと思いました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゾーイー の最初は兄弟からの長い手紙。あまりに長くてくじけそうになる。でも、ゾーイーと母親との対話、ゾーイーがフラニーに話していく段階になると、引き込まれる。最後は感動した。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それでも、そういう姿勢をもったゾーイーの愛情とか、とにかくカッコイイと感じた。

同じように悩んでいるのに、こういう風に出来るのは尊敬するし、そうでありたいと思った。

現代で言うなら「〜兄貴」とでも言える人だ。

本文の描写では、結構細くて美麗な人なのだけど、心は芯が通っていて頼りになる人だと思う。

悩みつつも、自分は一貫している。

そういう人になりたいと思い、同時に自分の中で、もっとも最高の経験は、やはりサリンジャーさんの作品なんだと思い返すキッカケになりました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味深く読みました。

佐野元春の新作が「zooyee」

次は「ライ麦畑~」を読んでみます!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フラニーが、ボーイフレンドに わざと 憎まれ口をたたき、嫌がられたことにイラつき、また、嫌なことを言ってしまう…この悪循環やグダグダ感は わかるなぁ…って感じがしますし、全体として悪くないが、私としては、やはり、『ライ麦畑でつかまえて』で、すごく感激したので、どうしても 比べてしまい、ちょっと期待はずれでした。

ライ麦〜のホールデンと、ゾーイーは、共通する点は 感じられますが、ホールデンの方が好きです。

あと、いたるところに 比喩の表現があるのが、ちょっと鬱陶しく感じました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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