中古品:
¥2 税込
配送料 ¥256 5月24日-25日にお届け(11 時間 34 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: ■通常24時間以内に出荷可能です。■クリーニング済み。■中古品ではございますが、良好なコンディションです。■万が一品質に不備があった場合は返金対応。■防水梱包です。■決済は、クレジットカード、コンビニ決済・ATM・ネットバンキング・Edy払いがご利用可能です。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

怒りの葡萄 (上巻) (新潮文庫) 文庫 – 1967/5/15

4.4 5つ星のうち4.4 34個の評価

一夜にして畑を砂丘にしてしまう自然の猛威と、耕作会社のトラクターによって父祖伝来の地を追われた農民一家の不屈の人生を描く。
続きを読む もっと少なく読む

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1967/5/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1967/5/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 468ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102101047
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102101049
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.4 x 1.5 x 15 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 34個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
34グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう
食事描写が秀逸!
5 星
食事描写が秀逸!
"飢えたひとびとの目には、つのる怒りがあった。ひとびとの心の奥底で、憤りのぶどうがあふれんばかりに、たわわに実り、ずっしりと育って、刈り収めの季を迎えようとしていた"1939年発刊の本書は『出エジプト記』をモチーフに故郷を追われた一家の逆境と不屈の人間像を描き、大きな社会的反響を巻き起こした一大叙事詩。個人的にはエミリオ・エステベス監督の映画『パブリック 図書館の奇跡』で主役の図書館員が本書の一節を引用していることから気になって手にとりました。さて、そんな本書は世界恐慌と重なる1930年代、開墾によって発生した砂嵐、資本家による機械化で所有地が耕作不能となった一家が、故郷のオクラハマを追われて流民となって仕事を求めてカリフォルニアを目指し辿りつくも【そこでも差別や搾取を受け続ける】のですが。まず印象に残るのは、冒頭からの仮釈放された主人公トムが元説教師のケイシーや家族と再会し、カリフォルニアを目指すまでからも存分に伝わってくる【細部まで写実的な文章力(料理の描写、車の修理の様子は特に秀逸)とよく練られた構成】でしょうか。おかげで物語としては割とシンプルだとしても、頼もしいトム(と母親)を中心に家族たちが成長しながら支え合う姿が実在の人物たちのようなリアリティがあって、ひきこまれました。また、本書が著者にとってノーベル賞受賞の主な理由になる一方で、共産主義(社会主義)文学として事実を捻じ曲げてると非難されて、作中舞台となったオクラハマ州、カリフォルニア州の図書館で禁書扱いされたのをきっかけとして、現在の【読者の知的自由を守る権利】"図書館の権利宣言"が生まれたことを知ったのですが。こちらもこうした歴史の積み重ねがあって、今の『民主主義の最後の砦、図書館』(『パブリック 図書館の奇跡』より)になっている有り難さをしみじみと考えたり。聖書を下敷きにしたアメリカ文学の古典的名著として、またアカデミー賞受賞映画の原作として。あるいは魅力的な食事描写のある作品を探す人にもオススメ。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした

上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
下巻もさがさなくちゃ!とおもっていたところ
上下巻セット販売なのが嬉しいです。
ありがとう御座います。
2021年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安く自宅にいながら買えました!
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きな本は何度も読みふけるのですが、結局この本が1番好きで新訳が出る度に買ってます。
『怒りの葡萄』と『エデンの東』は私の常備薬であり手放せないもの。現実をしっかり見つめないとね。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コンサイスだけで、と昔の訳についていわれるが、コンサイスもひいていないような訳が散見する。right angle(直角)を「右に切れ込む」と訳しているのだから泣けてくる。昔はこれでも感動したものだが……。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月17日に日本でレビュー済み
「エデンの東」とは180度くらい趣きの違う作品で、スタインベックの力量をまざまざと見せつけられました。この本は大人になってから読むべき本なのでしょうね。

本書で描かれるのは、どんな苦境の中でも人間としての矜持を保ち、大きな壁に立ち向かう芯の強さです。

虐げられたり、災難にあったり、理不尽な扱いを受けたりして目の前が真っ暗になったとしても、歯を喰いしばり、はいつくばってでも前に進んでいく強さ。

いまでは、この本で描かれる状況に陥ることなどないでしょうが、多かれ少なかれ、人生の難関はやってくるものです。その時、ぼくには逆境に立ち向かう強さがあるのか。試される時、顔を上げて前進することが出来るのだろうか。本書を読んでいる間、ずっとそのことを考えていました。

いったい、このジョード家のみんなはどうなってしまうのだろう?

人事ならぬ関心で読み進めていくのですが、本書のラストはまことに不思議な終わり方でした。ここに到って、本書は一気に神々しい光に包まれます。ぼくが感じたのは、天から光が射して、微笑みたまう聖母のイメージでした。

人間は、強い生き物なんだと実感しました。

う〜ん、読んで良かった。ますますスタインベックが好きになりました。
34人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上下巻、長いなあと思って少し怖じ気づきながら読み始めたのですが・・・。

読み進むにつれてぐいぐいと小説の中に引き込まれて、結局あっという間に読み終えました。

ジョード家族とそれを取り巻く人々がたくさん登場しますが、その一人ひとりが人間の多様な生き方や考え方を見せ、存在感を示しています。

特に説教師ケーシーが時折語る“説教”は、大地と人、そして民衆同士が強く結びついて生きていくことの高貴さをじわじわと悟らされます。

地図で見るとよくわかりますが、第六十六号国道をオクラホマからカリフォルニアへ向かう道のりはアメリカ大陸の半分以上を横断するもので、おんぼろトラックで一家が続ける旅はいつアクシデントが襲うかもしれない緊張の連続です。

カリフォルニアに到着してからの怒涛の展開からは目が離せません。

富を収奪する者とされる者、富に執着するものと大地と共に生きる民、どちらが豊かでどちらが最後に生き残るのか、民衆の虐げられながらも泉から湧きいずるような力強い言葉がそれの答えを伝えます。

「あたしたちは死に絶えやしねえだ。人間は生き続けるだ
そりゃ、すこしは変化もあるだろうけんど、やっぱり、ずうっと生き続けるだよ」

絶望的な状況のなかでも絶対にあきらめない。
絶対にまけないぞ!
そうした生きざまをガツンと伝えられました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月8日に日本でレビュー済み
10日ほどで読了。比較的ゆっくりのペースで読む。読んだと言う手ごたえがすごい本だった。

様々な「象徴」が出てくるが、読んでいる途中ではうまく読み解けなかった。兎や蛇そして蝿などの生き物は、その後に出てくる展開を暗示しているはず。そこがうまく読み解けなかった。

そもそもタイトルの「怒りの葡萄」は旧約聖書イザヤ書5:10及び新約聖書ヨハネ黙示録14:18-19と関わりがあるし、全体のストーリーは出エジプト記をふまえたものである。したがってこの本の中に出てくる様々な象徴(シンボル)は聖書と関わりがあると言う予測が成り立つ。

そこでこの本の中で頻繁にでてくる生き物の聖書的意味を調べてみた。

兎:復活祭のシンボル。食べてはいけないもの。
亀:神の使い。(甲羅に刻まれている6角形の6が神と関わる)
蜂:神の使い。(蜂の巣は6角形)
鼠:悪魔的存在。(地をはうから)
豚:汚れた存在。欲望。
鳥:汚れた存在。
蛇:汚れた存在。悪魔の使い。
馬:戦争の暗示。

動物にこのようなシンボル的解釈を施し、さらにはその他の事象にも聖書的な暗示やシンボルを意識した上で改めて何章か読み直してみた。そうするとはじめに読んだときとは違う別の世界が見えてきた。書かれている内容が悉く聖書的世界の展開に思えてくるのである。

たとえば第2章。
大きな赤い運送トラックが道端の小さな食堂の前に止まっていた。

と第1文が始まる。

「赤い運送トラック」

の「赤」が聖書の中で使われている例を探すと

ヨハネ黙示録12章3節

「巨大な赤い竜」=サタン

が出てくる。

たしかにこの「運送トラック」は、その後ジョード家を苦しめる大資本の象徴でもある。

第2文は

垂直の排気管が、低くつぶやくような音を立てて、ほとんど目に見えないほどの鋼色の煙のモヤが、その口のあたりから漂っていた。

まさに竜のイメージそのままの文章である。

そして第4文は

(省略)真鍮の南京錠が、大きな後部の掛け金から、ぴんと突き出ていた。

と続く。竜の尻尾のような記述である。

このように読み解くと、第2章の始めに出てくる赤いトラックの記述が、赤い竜の説明とイメージが重なりこの物語の背後の意図が透かし見えてくる。

怒りの葡萄を聖書的シンボルを探しながら読んでいくと実に面白く読める。

そして結末も聖書的シンボルで読むと実に面白い解釈ができる。

この物語の最後はこうなっている。

ローザシャーンは赤子を死産し洪水(注、ノアの洪水を思わせる)に追われて雨の中を一軒の納屋の中に逃げ込む。その納屋の片隅にやはり彼らと同じく浮浪労働者の1人が餓死しそうになって横たわっている。ローザシャーンは乳の張った胸にその男を抱きかかえ、そっと乳房を含ませる。

この結末は、聖書的シンボルで読み取るとわかりやすい。

ローザシャーンは「シャロンのばら」と呼ばれている。バラは聖母マリアを象徴している。そして「乳」が約束の地に流れるのである。

こう捉えるとこの本1冊が聖書的世界が象徴の型で盛り込まれていることがわかる。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート

他の国からのトップレビュー

すべてのレビューを日本語に翻訳
Joel L. Hickman
5つ星のうち1.0 This is only the first half of the book.
2017年1月26日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
This is only the first half of the book, and the second half is not readily available. Although the book is being sold in an American market to English speaking consumers, there is no mention of this in the product description.