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悲しみよこんにちは (新潮文庫 サ 2-1) 文庫 – 1955/6/25
若く美貌の父親の再婚を父の愛人と自分の恋人を使って妨害し、聡明で魅力的な相手の女性を死に追いやるセシル……。太陽がきらめく、美しい南仏の海岸を舞台に、青春期特有の残酷さをもつ少女の感傷にみちた好奇心、愛情の独占欲、完璧なものへの反撥などの微妙な心理を描く。発表と同時に全世界でベストセラーとなり、文壇に輝かしいデビューを飾ったサガンの処女作である。
- 本の長さ164ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1955/6/25
- ISBN-104102118012
- ISBN-13978-4102118016
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1955/6/25)
- 発売日 : 1955/6/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 164ページ
- ISBN-10 : 4102118012
- ISBN-13 : 978-4102118016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 262,011位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 391位フランス文学 (本)
- - 4,873位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文中に前の持ち主のマーカーが引いてあり、それも含めて楽しむことができました。
2021年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発送も早く昔の本にも関わらず思ったよりもすごく綺麗で嬉しかったです!ありがとうございました☺︎
2017年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
FOXEYの前田さんが、オススメしていたので、読んでみましたが、すみません。。。話の内容自体は、面白くありませんでした。
評価できない理由
・内容が面白くない。
・翻訳がかなり昔なので、完全にただ直訳しただけの文章
特にファッションに関するキーワードもでてこなかったです。
ただ、ものすごく繊細で一つの動作・考え方に、これほどまでに文章が書けるという点だけ、評価できます。
評価できない理由
・内容が面白くない。
・翻訳がかなり昔なので、完全にただ直訳しただけの文章
特にファッションに関するキーワードもでてこなかったです。
ただ、ものすごく繊細で一つの動作・考え方に、これほどまでに文章が書けるという点だけ、評価できます。
2015年4月12日に日本でレビュー済み
原作は言うまでもなく名作であるが、翻訳に関しては残念としか言えない。特に必要以上にくどい言い回しについては、翻訳者が意図したものなのかわからないが、悪意すら感じられる。
2011年2月24日に日本でレビュー済み
サガン初挑戦。
なんの知識もなく読み始めたので難解な文章なのかと思いきや
拍子抜けするほどみずみずしい文章。
まるで映像を見ているかのようでした。
出版当時には、軟派な「おんなこどもの読み物」として認知されていたもの
なのですね。
新訳にあたって寄稿した小池真理子の文章を読んだところ、
サガンの書くものは、今でいう人気漫画のような感じで、
知的なイメージはないので、読んだことを自慢できる本ではなかったが、
実は男性でも愛読者が多かったほどに、隠れた影響力をもつ作品だったようです。
永く愛されているのが納得できる、読み込むほどに味が出るお話でもありますが
ちょっと息抜きに映画を見るような感覚でも、楽しめると思います。
後味も嫌な感じのする作品ではありません。
(泣ける、とか爽快、とかそういう類でもありません。)
数ページ読んだだけで、海の表面が太陽に照らされて輝く明るい夏の風景と、
喧騒から少し離れたバカンスの仮住まいでの物憂げな雰囲気に
私も浸っていることに気付きます。
主人公・セシルは、17才の女の子。
大人の女性・アンヌを恐れ、時に遠のけながらも、
今の自分では考え至らないようなすばらしさを持っていることを認め、
観察しているようなところが、未熟で柔軟な若さをよくあらわしていると思います。
パーティーや恋愛が大好きなハイティーンの側面は
いつまでたっても落ち着かない父親譲りの習慣でもあるが、
人生をもうすこし注意深くみようとする、彼女独自の冷めた鋭い視点もある。
色々な感情うずまく主人公の一人称の語り口をよみ進むほどに、
セシルを愛おしく思っていることに気が付きます。
周りのそれぞれの人間の脆さ、繊細さも見えてきます。
ところで私は、朝吹登美子さんの翻訳ではなく、河野万里子さんによるものを
読みました。
朝吹さんの時代感覚では「ネズミ色」と訳されていたドレスの色を、
「シルバーグレー」とするなど、細かな表現を現代になじむように工夫してある
そうです。
海外の文章でこんなに違和感なく読めるのは、翻訳者の力によるところも
大きいと思います。
これをどう映像化したかも気になるので、映画も見てみたいと思っています。
他の作品にも挑戦してみようっと。
なんの知識もなく読み始めたので難解な文章なのかと思いきや
拍子抜けするほどみずみずしい文章。
まるで映像を見ているかのようでした。
出版当時には、軟派な「おんなこどもの読み物」として認知されていたもの
なのですね。
新訳にあたって寄稿した小池真理子の文章を読んだところ、
サガンの書くものは、今でいう人気漫画のような感じで、
知的なイメージはないので、読んだことを自慢できる本ではなかったが、
実は男性でも愛読者が多かったほどに、隠れた影響力をもつ作品だったようです。
永く愛されているのが納得できる、読み込むほどに味が出るお話でもありますが
ちょっと息抜きに映画を見るような感覚でも、楽しめると思います。
後味も嫌な感じのする作品ではありません。
(泣ける、とか爽快、とかそういう類でもありません。)
数ページ読んだだけで、海の表面が太陽に照らされて輝く明るい夏の風景と、
喧騒から少し離れたバカンスの仮住まいでの物憂げな雰囲気に
私も浸っていることに気付きます。
主人公・セシルは、17才の女の子。
大人の女性・アンヌを恐れ、時に遠のけながらも、
今の自分では考え至らないようなすばらしさを持っていることを認め、
観察しているようなところが、未熟で柔軟な若さをよくあらわしていると思います。
パーティーや恋愛が大好きなハイティーンの側面は
いつまでたっても落ち着かない父親譲りの習慣でもあるが、
人生をもうすこし注意深くみようとする、彼女独自の冷めた鋭い視点もある。
色々な感情うずまく主人公の一人称の語り口をよみ進むほどに、
セシルを愛おしく思っていることに気が付きます。
周りのそれぞれの人間の脆さ、繊細さも見えてきます。
ところで私は、朝吹登美子さんの翻訳ではなく、河野万里子さんによるものを
読みました。
朝吹さんの時代感覚では「ネズミ色」と訳されていたドレスの色を、
「シルバーグレー」とするなど、細かな表現を現代になじむように工夫してある
そうです。
海外の文章でこんなに違和感なく読めるのは、翻訳者の力によるところも
大きいと思います。
これをどう映像化したかも気になるので、映画も見てみたいと思っています。
他の作品にも挑戦してみようっと。
2018年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて読んで、ストーリーが優れていると思いました。また、作者の表現が作品の雰囲気をより一層リアルに仕上げていたと感じました。
2016年5月4日に日本でレビュー済み
サガンの処女作にして、やはり最高傑作だと思います。
日本のサガンと呼ばれた森瑤子さんも言っている。
「同じ18歳で、サガンは完璧で私はゼロだった。
私はサガンに夢を打ち砕かれ、満身創痍に近い気持ちだった。
それからも小説を書きたいと何度も思ったが、その度に自分に言い聞かせた。
サガンを越せないなら、書いても仕方がないじゃないの、と…」
私も10代の頃に、サガンと出会った。
20代後半の半玄人の女性より、本当に内面が成熟した40歳の洗練された女性に嫉妬する17歳のセシル。
これがまずフランスらしいと思った。
日本のバカな女子高生だったら、40女の方を「口うるさいババア」だとか言いかねない。
そして、フランス小説らしく「愛の輪廻(ロンド)」だとか美しいサガンの文体で、情熱的な性愛の表現がくり広げられる。
なのに、最後にセシルは気づく。
「私は彼を愛したのではない。彼が私に与える快楽を愛しただけだったのだ」
と。
この虚無な部分に衝撃を受けました。
例えば、一緒にいると楽しい、というのも快楽のひとつだと思うんです。
だとしたら、人を本当に愛するってどういうことだろう?
その答えは、いまだにわからないままです。
最後に、サイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」の歌詞は、この作品に触発されて書いたものだそうで、とても納得しました。
日本のサガンと呼ばれた森瑤子さんも言っている。
「同じ18歳で、サガンは完璧で私はゼロだった。
私はサガンに夢を打ち砕かれ、満身創痍に近い気持ちだった。
それからも小説を書きたいと何度も思ったが、その度に自分に言い聞かせた。
サガンを越せないなら、書いても仕方がないじゃないの、と…」
私も10代の頃に、サガンと出会った。
20代後半の半玄人の女性より、本当に内面が成熟した40歳の洗練された女性に嫉妬する17歳のセシル。
これがまずフランスらしいと思った。
日本のバカな女子高生だったら、40女の方を「口うるさいババア」だとか言いかねない。
そして、フランス小説らしく「愛の輪廻(ロンド)」だとか美しいサガンの文体で、情熱的な性愛の表現がくり広げられる。
なのに、最後にセシルは気づく。
「私は彼を愛したのではない。彼が私に与える快楽を愛しただけだったのだ」
と。
この虚無な部分に衝撃を受けました。
例えば、一緒にいると楽しい、というのも快楽のひとつだと思うんです。
だとしたら、人を本当に愛するってどういうことだろう?
その答えは、いまだにわからないままです。
最後に、サイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」の歌詞は、この作品に触発されて書いたものだそうで、とても納得しました。
2009年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィガロジャパンを見てフランス文学に興味があったので読みました。小さい頃に一度既に読んでいたようです。最近フランソワーズサガン自身の映画の試写会に行ってきました。フランソワーズ自身がこの悲しみよこんにちわの女の子と少し似ているようです。この本に出てくるような浮気性の父親とそれをよく知っていて承認している子供の関係は実際存在するのか不思議でした。終わりの一部始終は一躍有名になっただけあったと思いました。一度読んでみてもいいかもしれません。