かの有名なボルジア一家の栄枯盛衰のドラマです。
実の兄妹でありながら唯一無二の愛人でもあるチェーザレとルクレツィアを中心に、
ボルジア家の血なまぐさい暗殺の歴史を描きます。
サガン単独の作品ではなく、もともとサガンが執筆したテレビ映画用の脚本を、
他の人が小説化したものだそうです。たしかに映画的で、映像化したらとても面白そうです。
一般的にはルクレツィアは、可哀想な政略結婚の犠牲者か、または稀代の淫婦と言われることが多いですが、
この作品では芸術を愛する誇り高い情熱家としていきいきと官能的に描かれています。
他の登場人物も、とても人間くさく魅力的です。
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ボルジア家の黄金の血 (新潮文庫 サ 2-21) 文庫 – 1990/5/1
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1990/5/1
- ISBN-104102118217
- ISBN-13978-4102118214
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1990/5/1)
- 発売日 : 1990/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 236ページ
- ISBN-10 : 4102118217
- ISBN-13 : 978-4102118214
- Amazon 売れ筋ランキング: - 660,701位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 965位フランス文学研究
- - 1,010位フランス文学 (本)
- - 8,989位新潮文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年12月20日に日本でレビュー済み
悪徳の限りを尽くしたといわれるボルジア家の全盛期を、法王の椅子が語るという形式で描いている。
どこか空虚な恋愛物が多いサガンの作品の中ではちょっと変わった存在だと思う。
短編だけど読みごたえありました。
権力を愛する男アレッサンドロが登りつめた法王の地位で、その子供たちを使った政治ゲームがはじまります。
やはり最も悪名高いチェーザレ・ボルジアが主人公ですね。
邪魔になれば弟を殺し、妹を愛人にしてその夫アルフォンソも殺してしまう。
イタリアを征服する野心の赴くがままに戦い、暗殺し、法王の名を利用して政治ゲームに熱中していた。
ルクレツィアは本当は父と兄の起こす嵐に巻き込まれた平凡な女だったらしいけれど、サガンの描いているのは自己の理念を持ったどこか冷めたところのある女だった。
事実はどうあれ、サガンのチェーザレとルクレツィアが一番好きです。
どんなにその手を汚していてもなお美しさと魅力があるからだと思う。
どこか空虚な恋愛物が多いサガンの作品の中ではちょっと変わった存在だと思う。
短編だけど読みごたえありました。
権力を愛する男アレッサンドロが登りつめた法王の地位で、その子供たちを使った政治ゲームがはじまります。
やはり最も悪名高いチェーザレ・ボルジアが主人公ですね。
邪魔になれば弟を殺し、妹を愛人にしてその夫アルフォンソも殺してしまう。
イタリアを征服する野心の赴くがままに戦い、暗殺し、法王の名を利用して政治ゲームに熱中していた。
ルクレツィアは本当は父と兄の起こす嵐に巻き込まれた平凡な女だったらしいけれど、サガンの描いているのは自己の理念を持ったどこか冷めたところのある女だった。
事実はどうあれ、サガンのチェーザレとルクレツィアが一番好きです。
どんなにその手を汚していてもなお美しさと魅力があるからだと思う。