高校生の時のあの犯人がわかるまでの緊張感を懐かしく思い出しながら読んだ。
すぐそばにいるのに、見えない犯人の存在感は悪寒が走るほど
強烈で、怖いのに読むことをやめられないというミステリの醍醐味を充分に味あわせてくれる本書だと思う。
再読した今回は犯人を知ってるのは当たり前だが、それでも面白い。
何十冊もミステリを読み漁った時期があり、
どれをよんだかアヤフヤにごちゃ混ぜになり、題名をいわれてもその本のストーリーや犯人が思いだせないものが
多いのに、
この本は何十年たとうと頭から離れることのない本の一つ。
ミステリーでお勧めは?ときかれたら間違いなくこの本を挙げる。
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Yの悲劇 (新潮文庫) 文庫 – 1958/11/18
悪名高きハッター家を次々と襲う無気味な死の影……サム警部の依頼で出動した名探偵ドルリー・レーンの顔も今度ばかりは憂えがち。
- 本の長さ463ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1958/11/18
- ISBN-104102137025
- ISBN-13978-4102137024
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1958/11/18)
- 発売日 : 1958/11/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 463ページ
- ISBN-10 : 4102137025
- ISBN-13 : 978-4102137024
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,075,484位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月21日に日本でレビュー済み
当時は重厚な日本語訳に圧倒されて、ワシントンスクエアに本当に建つ19世紀建築、ハッター邸としか思えぬ3階建のゴチック的豪奢の極みであるような屋敷を目の前に見ながら、そこで起こったのだと信じて読みましたね。偶然、古い荷物に見つけて読んでみたら、結構面白い。しかし、時代を刻んだ部分で現在の感性には受け入れられないところもある。例えば、「女にしては…」「女のくせに…」「女はああでなくちゃ…」というクリシェの数々が最もアメリカ的無骨善良の象徴のようなサム警部補の口から断続的に飛び出してくること。それから、「梅毒」という「病毒」による「遺伝性精神病質」つまり「犯罪者的気質」というきわめて20世紀初頭的な優生学のクリシェ。最後に、そうした「遺伝」によって「矯正されることのない犯罪者の血を受け継いだ少年」に対するレーンの「義による懲戒」。この義、モラルとは生物学的決定論に他ならず、このような謬見とトポスがまかり通っていた時代を想像しました。
2015年3月2日に日本でレビュー済み
私はハヤカワっ子なんですが、当時、文庫でXYZが出てたのは新潮社と創元だけで、「最後の事件」は創元からしか出てなかったような記憶が… 名作をたくさん翻訳されておられる堅実な大久保様(ハウスネームとの噂?)の名前でこっちにした記憶があります。カバー絵が良いですね。もちろん傑作です。作家が乗ってる時は、どんどん書けるんですね。原著は1932年刊行(覆面作家バーナビー・ロス名義、本当に覆面をしてたらしいですよ)、翻訳は1958年。私が読んだのは1977年でした。あと17年で100周年なんですね。instrumentと頬に触れるシーンを強烈に覚えています。
2004年12月22日に日本でレビュー済み
有名変人一家の夫人が奇妙な凶器で殺される事件。この謎に、「Xの悲劇」でも活躍する探偵、引退した名優ドルリイ・レーンが挑みます。
これまで数多くの推理小説を読んできましたが、
最高傑作を挙げるとしたらやはりこの作品!
奇妙な一族、不可解な凶器、そして意外な結末=謎解き。と、ミステリマニアとしてはこれだけでもわくわくモノなのですが、加えて変わり者の人びと、探偵・警察も含めた生き生きとした人物描写、全体の物語展開など、小説としての基本要素についても優れており、何度読み返してもおもしろい。大満足の傑作娯楽小説です。
いつの日かこれを超える作品に出会えるかもしれない、というはかない夢を抱きつつ、ミステリを読み漁る日々が止められずにいます。
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最高傑作を挙げるとしたらやはりこの作品!
奇妙な一族、不可解な凶器、そして意外な結末=謎解き。と、ミステリマニアとしてはこれだけでもわくわくモノなのですが、加えて変わり者の人びと、探偵・警察も含めた生き生きとした人物描写、全体の物語展開など、小説としての基本要素についても優れており、何度読み返してもおもしろい。大満足の傑作娯楽小説です。
いつの日かこれを超える作品に出会えるかもしれない、というはかない夢を抱きつつ、ミステリを読み漁る日々が止められずにいます。
2004年3月14日に日本でレビュー済み
江戸川乱歩が推奨したため
「悲劇」の中でも最も有名な作品です
内に狂気を秘めた家庭内での
「悲劇」
劇的な舞台、役者の探偵と状況設定はばっちり
設定を最大限に生かし切った傑作です
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内に狂気を秘めた家庭内での
「悲劇」
劇的な舞台、役者の探偵と状況設定はばっちり
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2004年5月7日に日本でレビュー済み
あえて個人的感想を・・・。本はそこそこ厚いですが内容は厚くはありません。超ベストセラーですから期待して読んだのですが、がっかりでした。意外性、恐怖、感動、どれもあまり感じません。犯罪の裏に潜む人間心理というものが描かれていません。(存在していないというべきか?)主人公ドルリ・レーンの性格も?というところがあり感情移入しにくいと思います。私のような意見は少ないでしょうが、同様の感想を持たれる人も少しはいるのでは・・・。
2003年3月26日に日本でレビュー済み
X、Y、Z、最後の悲劇シリーズの中でも最高傑作。これを読まないで推理小説を語ることはできない。最高に知恵を絞っても絞りきっても決して謎は解けないでしょう。最後の謎解きに驚愕して下さい。