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芝生の復讐 (新潮文庫) 文庫 – 2008/3/28

リチャードブローティガン (著), Richard Brautigan (原名), 藤本和子 (翻訳)

4.5 24個の評価

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雨に濡れそぼつ子ども時代の記憶と、カリフォルニアの陽光。その明暗のはざまに浮かびあがる、メランコリアの王国。密造酒をつくる堂々たる祖母、燃やされる梨の木、哀しい迷子の仔犬、ネグリジェを着た熊、失われた恋と墓のようなコーヒー、西瓜を食べる美しい娘たち……。囁きながら流れてゆく清冽な小川のような62の物語。『アメリカの鱒釣り』の作家が遺したもっとも美しい短篇集。

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本の長さ

265ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

2008/3/28
寸法

14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-10

4102147039
ISBN-13

978-4102147030
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	アメリカの鱒釣り	芝生の復讐

カスタマーレビュー	67	24
価格	￥737	￥572
【新潮文庫】リチャード・ブローティガン　作品	軽やかな幻想的語り口で夢と失意のアメリカを描いた 200 万部のベストセラー、ついに文庫化！柴田元幸氏による敬愛にみちた解説付。	雨に濡れそぼつ子ども時代の記憶とカリフォルニアの陽光。その対比から生まれたメランコリックな世界。名翻訳家最愛の短篇集。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2008/3/28)
発売日 ‏ : ‎ 2008/3/28
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 265ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4102147039
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102147030
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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リチャアド・ブロティガン

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ニューヨーカー

下層からの優しいまなざし

2018年5月1日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

まだ未読だったブローティガンの一冊。立ち位置的にはブコウスキーと同じく下層でありながら、ブコウスキーのようなアウトローな感じはなく、その視線はどこか優しい。スタイルは違くても、ときおりはっとさせられる一文に出会わされるところが、個人的にはこの二人の作家の共通点かも。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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jiagetosquat

ブローディガン大好き

2014年1月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

脳みそをひねり出すような文章が大好きです。彼の文章を翻訳した人を尊敬します。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

がい

三大傑作のひとつ！！

2010年9月19日に日本でレビュー済み

訳者の藤本さんの意見に同感で、これと「鱒釣り」
そして遺作となった「ハンバーガー殺人事件」、
がブローティガンのベスト３だと思うのです。

「鱒釣り」より突飛さが薄くて、読みやすいこちらの
短編集が、入門編に最適かと、おじさんファンは考えマス。

後期のユルさもなく、「ビッグサー」や「西瓜糖」みたいに
ヒッピー時代を背景にした、というテイストもあまり
ない、ので入りやすく、バラエティにも富んだ内容です。

そしてもうひとつ、苦しくて悲しくてやりきれない現実を、
奇抜なポエジーで処理するブローティガンの
真骨頂が窺える作品が散見できるところが、
本書の魅力です。

遺作の「ハンバーガー」で頂点に達する、
スタイリストの文章家が現実と格闘すると、
どんな作品になるのか。
シビアで笑えたうえ、
「へえ、こんな書き方があんのか」
というオドロキに満ちた、
小さいけれども素敵な作品集です。

若い方々、村上春樹さんのスタイリッシュさが
どこから来たのか、これ読んで確かめてほしい！！

24人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ムテン博士

わからなかったと言いづらい

2021年2月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

「芝生の復讐」は以前読んだ「アメリカの鱒釣り」より読みやすかったですが、
強烈な個性を感じたのは「アメリカの鱒釣り」のほうでした。
ほとんど詩のような文体で比喩がかなり特徴的であり、
かわいらしさや哀愁、ユーモアが満ちていました。

ただどうもブローティガンとなのか訳者となのかはわかりませんが、
二冊とも自分とは相性が悪いみたいで、文章が頭に入ってきませんでした。

レバーを食う蜂や、カエル人間、戦車の新聞配達、車に乗る熊の話など良かったですが、
ほとんどの話において自分にはなじめない雰囲気で、読み進めるのが億劫でした。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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六甲山

とんでもない傑作か？　あるいは？

2008年5月8日に日本でレビュー済み

　『アメリカの鱒釣り』の作者の短編集である。１編が３〜４ページだから掌編小説といった方がよいのかも知れない。
　これは、とんでもない小説である。しかし傑作である――と、認めない人もいるだろうが、やはり傑作である。とても、日本人には、あるいは、日本にいては書けないであろう。
　アメリカには、一度も行ったことはないが、この本を通してアメリカの一端が解ったような気がする。

　【戦争に破れた国の国旗みたいな、ぶかぶかのずた袋のような服が彼のからだを包んでいて、この男が受けとる郵便物はいつも勘定書ばかりだ、という印象だった。】

　このように、形容が実に巧みだ。(森茉莉も形容が巧みだけれど…)
　６２編の作品のなかでは、「装甲車」がもっともおもしろい。装甲車に乗って新聞を配達する少年の話である。その、最後の１行は謎だ。
　この「装甲車」(Ｐ.１７８〜Ｐ.１８１)だけを立ち読みすることはできる。しかし、本は買って読んでね。
　

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