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ゴッホは欺く 下巻 (新潮文庫) 文庫 – 2007/1/30
あまりにあくどいフェンストンのやり方に反発するアンナは、アラベラと協力して、ウェントワース家救助作戦を果敢に推し進める。二つに増えた敵の影に怯えながら、今はルーマニアで美術教授となった元恋人にある援助を頼み、舞台は自画像の買い手を求めて東京に移った。一分でもフェンストンの先回りをして、ゴッホを救わねば──自身も絵画コレクターとして知られる著者による、胸のすく名画サスペンス。
- 本の長さ321ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/1/30
- ISBN-104102161260
- ISBN-13978-4102161265
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/1/30)
- 発売日 : 2007/1/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 321ページ
- ISBN-10 : 4102161260
- ISBN-13 : 978-4102161265
- Amazon 売れ筋ランキング: - 390,578位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結末の盛り上がりがいまいち。。。ちょっとあっさりと締めくくった感じ。。。
2007年2月13日に日本でレビュー済み
上下巻一緒に買っておいてほんとに良かった・・・久しぶりに徹夜で一気に読んでしまった面白さ!伯爵家の女主人の殺害をきっかけにゴッホの自画像を巡るサスペンスです。トリックの一部についてはすぐに想像できてしまう方も多いと思いますが、にもかかわらず必ずハラハラドキドキさせられると思います。ところで、この作品では、日本も舞台になっており、登場人物に日本人もいるのですが、・・・詳しくはいえませんが、海外作品でこういう重要人物として描かれ方をすることは見たことがなかったので新鮮でした。また、かっこいいので嬉しかったです。
2010年7月11日に日本でレビュー済み
ジェフリーアーチャーでなければ、☆は5つでしょう。これは、有名税だと思って下さい。
あえて言うなら、やはり日本人重要人物が、(我々日本人的に読むと)やはりちょっと滑稽と言うか、ステレオタイプと言うかで、この部分は入り込めなかったね。気持ち的に。
それと、敵役が今一つ迫力不足と言うか、特に終盤(下)になって、暗殺者がどうも腰砕けになった印象がなくもない。キャラ的に、どうもどっか抜けているよ。
怖かったけどね、十分。
ま、満点にちょっと欠けても、十二分です。
おすすめできる一作。困ったとき用に置いておくといい一作であることは確実です。
いやぁ、おもしろかった。
あえて言うなら、やはり日本人重要人物が、(我々日本人的に読むと)やはりちょっと滑稽と言うか、ステレオタイプと言うかで、この部分は入り込めなかったね。気持ち的に。
それと、敵役が今一つ迫力不足と言うか、特に終盤(下)になって、暗殺者がどうも腰砕けになった印象がなくもない。キャラ的に、どうもどっか抜けているよ。
怖かったけどね、十分。
ま、満点にちょっと欠けても、十二分です。
おすすめできる一作。困ったとき用に置いておくといい一作であることは確実です。
いやぁ、おもしろかった。
2007年3月4日に日本でレビュー済み
NYの銀行家フェンストンは美術品コレクターに返済不能な貸付をしては、最終的にその蒐集品を手に入れることを常としていた。彼のもとで働く美術コンサルタントのアンナはそんな彼の所業にうんざりして、債務者である英国貴族ウェントワース家の女主人ヴィクトリアの側に立った返済計画を立てる。しかしその計画が実行される前に、ヴィクトリアが惨殺されてしまう…。
ジェフリー・アーチャーが「十一番目の戒律」に続いて放つノン・ストップ・スリラーです。「十一番目の戒律」の仕上がりは私の期待したほどではなかったのですが、本書はアーチャーらしい、巻措く能わざる一冊といえる面白さでした。一気呵成に読みました。
二転三転するストーリー展開や、主人公アンナがあまたの危難をギリギリで脱する様子には、確かにご都合主義がみえて、荒唐無稽と称することができるかもしれません。本書には日本最大の鉄鋼メーカー会長が脇役として登場しますが、同族企業でもなさそうな会社のトップが本業でない美術品蒐集に血道を上げるのはあまり現実味がありません。
それでも、そうした「穴」の数々もひらりと飛び越えてしまう勢いが本書にはあります。アーチャーの作品の常ですが、---というよりも彼の一連の作品を30年近くにわたって訳出してきた永井淳氏の手腕に負うところが大きいといえますが---ハイ・テンポの物語展開は読者を飽きさせることは決してありません。
本書に登場する9・11テロ直後の描写は特筆に価します。アーチャーはあたかもあのWTCにあの日あの時いたのではないかと見紛うほど臨場感あふれる情景描写に、息を呑みました。
またウィットと教養に富む、相変わらず小気味良い会話の数々にはニヤリとさせられることたびたびです。
決して一級のスリラーとはいえませんが、エンターテインメント小説として私は大いに堪能することができました。
ジェフリー・アーチャーが「十一番目の戒律」に続いて放つノン・ストップ・スリラーです。「十一番目の戒律」の仕上がりは私の期待したほどではなかったのですが、本書はアーチャーらしい、巻措く能わざる一冊といえる面白さでした。一気呵成に読みました。
二転三転するストーリー展開や、主人公アンナがあまたの危難をギリギリで脱する様子には、確かにご都合主義がみえて、荒唐無稽と称することができるかもしれません。本書には日本最大の鉄鋼メーカー会長が脇役として登場しますが、同族企業でもなさそうな会社のトップが本業でない美術品蒐集に血道を上げるのはあまり現実味がありません。
それでも、そうした「穴」の数々もひらりと飛び越えてしまう勢いが本書にはあります。アーチャーの作品の常ですが、---というよりも彼の一連の作品を30年近くにわたって訳出してきた永井淳氏の手腕に負うところが大きいといえますが---ハイ・テンポの物語展開は読者を飽きさせることは決してありません。
本書に登場する9・11テロ直後の描写は特筆に価します。アーチャーはあたかもあのWTCにあの日あの時いたのではないかと見紛うほど臨場感あふれる情景描写に、息を呑みました。
またウィットと教養に富む、相変わらず小気味良い会話の数々にはニヤリとさせられることたびたびです。
決して一級のスリラーとはいえませんが、エンターテインメント小説として私は大いに堪能することができました。
2007年2月21日に日本でレビュー済み
悪徳銀行のオーナーが無理な融資のカタに美術品を強奪しコレクションを築いていく。今度のターゲットはイギリスの旧家にあるゴッホの自画像。これを阻止すべく立ち上がる美術史家とFBIの美男美女カップル。
キャラクター造型はありきたりだが,9.11ニューヨークテロ,焼け落ちるノースタワーからの息詰まる脱出行の臨場感と国境を越える美術品の輸送手続きのディテールが非常に興味深い。
そして,ルーマニアのチャウシェスク政権を生き延びた凄腕のキッチンナイフキラーを交えた三つ巴の追跡アクション,更に,バブル期には世界中の美術品を買いあさって顰蹙を買ったジャパンマネーだが,この作品では美術への造詣が深い鉄鋼会社オーナー.ナカムラの登場が日本人として嬉しい。
上下640ページ一気に読めます。
キャラクター造型はありきたりだが,9.11ニューヨークテロ,焼け落ちるノースタワーからの息詰まる脱出行の臨場感と国境を越える美術品の輸送手続きのディテールが非常に興味深い。
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上下640ページ一気に読めます。