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トマス・ハリス

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ハンニバル・ライジング下巻 (新潮文庫) 文庫 – 2007/3/28

トマスハリス (著), Thomas Harris (原名), 高見浩 (翻訳)

4.1 47個の評価

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愛する者をすべて喪ったハンニバルは、無感動な孤児院生活を過ごす。そんな彼を引き取ったのはフランス人の叔父ロベール。ハンニバルはその妻である日本人女性、紫夫人の薫陶に与るとともに、その魅力に強く惹かれてゆく。だが、凶事の悪夢は去らない――。最年少でパリの医学校に進んだ彼は、持てる英知と才覚を駆使して記憶の一部を取り戻し、復讐すべき獣たちを狩りはじめる。

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本の長さ

261ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

2007/3/28
寸法

14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-10

4102167072
ISBN-13

978-4102167076
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	羊たちの沈黙〔上〕	羊たちの沈黙〔下〕	カリ・モーラ

カスタマーレビュー	110	95	80
価格	￥781	￥825	￥979
【新潮文庫】トマス・ハリス　作品	ＦＢＩ訓練生クラリスは、連続女性誘拐殺人犯を特定すべく稀代の連続殺人犯レクター博士に助言を請う。歴史に輝く”悪の金字塔”。		コロンビア出身で壮絶な過去を負う美貌のカリは、臓器密売商である猟奇殺人者に狙われる──。極彩色の恐怖が迸るサイコスリラー。


	ハンニバル〔上〕	ハンニバル〔下〕	ハンニバル・ライジング〔上〕	ハンニバル・ライジング〔下〕

カスタマーレビュー	94	66	74	47
価格	￥825	￥869	￥605	￥605
	怪物は「沈黙」を破る……。血みどろの逃亡劇から７年。ＦＢＩ特別捜査官となったクラリスとレクター博士の運命が凄絶に交錯する！		稀代の怪物はいかにして誕生したのか──。第二次大戦の東部戦線からフランスを舞台に展開する、若きハンニバルの壮絶な愛と復讐。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2007/3/28)
発売日 ‏ : ‎ 2007/3/28
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 261ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4102167072
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102167076
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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- - 135位英米文学研究
- - 672位新潮文庫

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トマス・ハリス

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ヘミングウェイJr

シリーズ、最高傑作

2019年12月28日に日本でレビュー済み

マダム・ムラサキ（紫夫人）を介して、日本文化が重要な要素として織り込まれており、とても興味がそそられます。是非、日本を舞台にし、マダム・ムラサキを軸にしたシリーズ最新作を期待しております。ハンニバル・レクターに乾杯！

2020年8月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

羊たちの沈黙、ハンニバルと比べると確かに…って感じ。
ちょっと悪役が間抜けすぎるし、ご都合主義に過ぎる。
テレ東午後のロードショーでやってそうな雰囲気であった。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ベンタ

十分に楽しめる本

2007年5月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

十分にこの本を楽しんだ。上巻から、下巻まで一気に読める。上巻で少年だったハンニバルは、下巻では１８歳の医学生となって登場する。ところどころ表れるムラサキ婦人との濃密な疎通が、いままでのハンニバルシリーズにはない、未だどこかが柔軟であった若きレクター博士を想像させる。猟奇的殺人の描写は今までの作品と遜色ないが、レクター博士が「楽しみのために、あるいは楽しみを邪魔する人間を排除する」犯罪ではなく「復讐リストにもとづいた」秩序だてた犯罪を犯すのは、今回が初めてであろうと思う。日本人であるムラサキ婦人のアイデンティティを前面に出すことで、欧米的グロテスクで濃密になりがちな作品に、私たち日本人にも読みやすい「間」が加えられ、挿入される短歌や俳句、日本的儀式はハンニバルのもつ奇妙な冷静さにもマッチすると思う。作者がどんなインスピレーションでムラサキ婦人の存在を作り出したのか知りたい。またぜひ映画をみてみたくなる。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

mickey_elephant

愛しのハンニバル様

2007年4月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ついに抑圧された記憶をとりもどし、ミーシャの復讐を誓うハンニバル。紫の上との関係

はどうなっていくのか？ケダモノを退治するのがこんなにうれしいのか？読んでると

ハンニバルの味方になってケダモノをできうる限り残酷は方法で片づけたくなります。

いつのまにやら、読者も猟奇的殺人鬼になりきってしまいます。

上下編に紫の上を通して日本趣味がかなりの分量えがかれています。

「ハンニバル」で舞台となったフィレンツェが映画と本で有名になって、ちょっとした

観光ブームがおこったときいたことがありますが、今回はハンニバル効果で日本が注目

されるのでしょうか？でも、伊達政宗の甲冑をもってはるような武家の出の方は歌は読み

はらへんような気がしますが。風景描写はしてもナンパ目的の恋文はよむかなあ？

というように日本人にとっては、ちょっとした違和感があるかもですが、まあ、メインテーマとは

あまり関係ないので、問題なしとします。

いっき読みするぐらいおもしろかったです。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

shiho

怪物の誕生に立ち会おう

2007年4月1日に日本でレビュー済み

上巻では痛々しかった博士ですが、この巻では私たちの知っている博士にずいぶんと近づいてきます。

知性と、自分の行動へのためらいのなさは博士が子供だと言うことを忘れてしまうほど。

でも私が最後まで読んで持った感想は、博士が愛情深い人だと言うこと。

シリーズ通して、博士が愛した人は多くはありません。

でも博士の行動の多くは、その愛した人のためのもののように思えます。

なんだか、うらやましいなぁ…。

11人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ぱぱり

エンターテイメント小説ですから・・・・

2007年6月1日に日本でレビュー済み

う〜ん、と言いたくなる点は確かに散見できます。

よく言われるように「紫夫人」はいつの時代の「日本人なんだよ！」ですし、

レクターがなぜああいう人間になったかと明かされている部分にしても、

完璧に納得できるほどではありません。

非常に些細なことで言えば

レクター博士が生まれながらに６本指であったことには一言も触れられなかったし

これまで日本趣味のかけらも見せなかったのにもかかわらず

源氏物語の朝顔の巻の和歌で受け答えが出来るほど日本文化に詳しいなど

「あれほど衒学趣味のレクターがなぜこれまでその片鱗すら見せなかったのか」

と言う疑問など、突っつけばいくらでもボロがでそうです。

それでも相変わらずぐいぐいと読ませてくれるストーリーではある事には変わりありません。

真剣にレクターの過去を読むよりも、これも一つのエンターテイメントとして受け止めれば

ぞれなりに楽しめ、面白く読める小説ではあると思います。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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cobo

スーパーマンは生まれたときから、

2007年5月7日に日本でレビュー済み

みんなが知ってる怪物の生まれやその後の経過をはっきりさせる小説です。

私の中での「読者への挑戦モノ」です（つまり、結果や物語の終点はある程度分かって、あるいはバラしているのにも係わらず読ませようとココロミテイル作品を勝手な私のジャンル分けとして「読者への挑戦モノ」としています）。

で、これがダメです。

だってレクター博士は子供の頃からスーパーマンなのです。

だから、何故あんな人間が生まれてしまったか？という問いにはあまり答えてくれません。一応戦争の為、あるいは幼くして死んだ妹の為、になってますが、それだけではどうしても納得できませんでした、私は。

多分「映画」にする為にハンニバル・レクターに殺される悪役だな、コイツ。とか、「映画」にする為に出てきたな、美人の日本人の未亡人『紫』、とか。そんな、本に集中したいのに、私だって、レクターの話し楽しみたいのに、頭の中の「ツッコミ小人」が黙っててくれません。黙らせる事ができないくらいストーリーとしてはっきり言えば「陳腐」なんです。

ストーリーが「陳腐」なのに、キャラだけ立ってても辛い。

が私の個人的感想です。

いままでのレクターモノは面白かったのに、「映画」も「本」も（映画「ハンニバル」より本「ハンニバル」の方が良いです、結末も、説得力も）今回は残念。

謎は謎のままが良かったのか？

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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いせむし

少年ハンニバルはクラリスです

2007年4月4日に日本でレビュー済み

さて「ハンニバル・ライジング」の感想です。

一連のレクター博士のシリーズとして読むにしても、

独立した小説として読むにしても、

小説のパワー不足感は明らかです。

われわれが期待するのはサイコサスペンスです。

ところが本作ではハンニバルの精神の崩壊の過程が描かれるのですが、

本来ならもっと強調されるはずの異常性が、

少年ハンニバルの一途な愛（紫やミーシャへの）により、

埋没してしまっているように思います。

壊れた人格をもっと感じたかったです。

さて一点指摘したいのですが、

本作のハンニバルはクラリスと重なるように思いました。

純粋で気高い若者が、人生の過酷さ、世界の狂気、いわれのない暴力により理想を失い、人間の一線を越えてしまう。

クラリスにとってのレクター、ハンニバルにとっての紫も人生の水先案内人としての役割が重なります。

トマス・ハリスの描く愛の至高はこういうパターンなのかなと感じ入りました。

少年ハンニバルとクラリスを対比しながら読み進めることをお勧めします。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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