「面白いですよ」と、
ジャズ評論も手がけるヴォードビリアンの小林のり一さんから教えられた。
なるほど、これはおもしろい。
和田誠イラストも、とても楽しい。
読めばジャズをたくさん聴きたくなる。
アネクドーツとは、おれは初めて聞いた言葉だ。
こぼれ話とか逸話とかいう意味らしい。
そのタイトル通りの逸話集だから適当に本を開き、
その任意のページを読む。
そんな付き合い方もできなくはない構成になっている。
だから初読では、そのような乱暴な読み方をした。
しかし、やはり通読してみなければいけないのではないかと思い直して
冒頭から再読した。
うーむ。本は最初から順番に読む方がいいね。
酒、博打、クスリ、カネ、演奏テクニック。
盛り込まれているエピソードは概ね楽しく面白く、笑いを誘う。
人種差別についての逸話集も
語り口の所為でダークなトーンではないものの、
ここ、じっくりと読んでしまったな。
その方面の関連本を探して読もう。
訳者あとがきでは、
あれやこれやの理由で原書からカットした部分も少なくないと書いてある。
いつか完全版が刊行されればいいな。
むろん買うぞ。
個人的な好みはモダンジャズだが、
音楽的な解説本を手にすることがあまりなく、
しかも系統立った聴き方をしてこなかったので、
おれには知識としてのジャズが身についていない。
いや、いまさらベンキョーしようとは思わないが、
この本を読んで、時代や地域や演奏メンバーを、
もうちょっと意識して聴くようにしてみようと思ったよ。
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イメージ付きのレビュー
読めるからいいけどもっと綺麗な物が欲しかった。
新品を購入したはずですが、裏面にインクが付いていたりしました。閉じた時にガタガタになっているのも気になりました。読めるので問題はないですが、気になる方は購入を考えた方がいいかもしれません。（他がどうなっているのかはわかりません）本自体は面白いです。
