私がS.キングを「発見」した小説です。
この小説の購入時には、
その数年前に映画「キャリー」「シャイニング」は公開されていましたし、
ラジオドラマで「超高層ビルの恐怖」を聞いていたにもかかわらず、
この「クージョ」が、それらの作者によるものだとは全く知りませんでした。
ですので、「モダン・ホラー」ということを全く意識せずに
読みましたが、その筆力のすごさに魅了されました。
一見、本筋とは関係のない、主人公の仕事上のトラブルのエピソードや、
過去にあった殺人事件、
そして「犬」が変化していく描写が積み重ねられて、
最後にカタストロフィがやってきます。
この小説を読んだ後に、
同じ年に刊行された大友克洋の「童夢」を読んで、
なにか類似したものを感じました。
キングの作品の中では、地味な作品かもしれませんが、
私は傑作だと思っています。
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クージョ (新潮文庫 赤 193-3C) 文庫 – 1983/9/1
スティーヴン キング
(著),
永井 淳
(翻訳)
- 本の長さ476ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1983/9/1
- ISBN-104102193030
- ISBN-13978-4102193037
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1983/9/1)
- 発売日 : 1983/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 476ページ
- ISBN-10 : 4102193030
- ISBN-13 : 978-4102193037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 360,315位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いまや、エイリアンやジェラシックパークの映像に慣れ親しんだ世代には、
狂犬病の巨大獰猛犬が襲い来る設定では、満足しないであろうし、恐怖も
感じないかもしれないが、、、、、、、。
クージョに絡む二家族の設定、ドラマ構成の上手さは秀逸だと思う。
それぞれ個人、個々の背負っているもの、背景が、ラストのドラマに向かって
仕掛けられており、読者を引き付ける。
現実に近い恐怖であり、その中に、ステイーブンキング的なホラー要素を
織り交ぜてた構成も、荒唐無稽な恐怖でないものに仕上げている。
この恐怖は、現実の恐怖だ!!
狂犬病の巨大獰猛犬が襲い来る設定では、満足しないであろうし、恐怖も
感じないかもしれないが、、、、、、、。
クージョに絡む二家族の設定、ドラマ構成の上手さは秀逸だと思う。
それぞれ個人、個々の背負っているもの、背景が、ラストのドラマに向かって
仕掛けられており、読者を引き付ける。
現実に近い恐怖であり、その中に、ステイーブンキング的なホラー要素を
織り交ぜてた構成も、荒唐無稽な恐怖でないものに仕上げている。
この恐怖は、現実の恐怖だ!!
2015年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
狂犬病になったセントバーナードに母子が襲われる、というだけの話なのに、こんなに厚みのある物語に仕上げるとは、さすがキングです。もう、さすがの一言に尽きます。読む前はそれほど期待していなかったのですが、やはり人物描写が絶妙なのでぐいぐい引き込まれます。ドナが良いですね。場違いな空想もリアリティがありますが、我が子のために戦いを決意する様が胸を打ちます。それにしても詩人のスティーブの変態ぶりはちょっと応援したくなります。名前と職業からしてキングの分身なのでしょう。どうしようもない奴ですがどこか憎めないです。
2014年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
itも読みましたが、個人的に読みづらいです。映像の方が面白かったです。
2013年9月16日に日本でレビュー済み
ニューヨークから、メイン州キャッスルロックに引っ越してきたトレントン一家は、
父親のヴィック、母親のドナ、4歳になる息子のタッドで構成されていて、
ヴィックは仕事柄、家を空けることが多い。
ドナには、スティーブという浮気相手がいて、別れ話に応じようとしない。
優しい夫に対する、罪の意識が、常にドナの心を蝕んでいる。
ニューヨークとは違い、キャッスルロックで暮らすには、何をするにも車は生活必需品だ。
その車の調子が最近悪いので、
ドナは、自動車修理工のジョーに車の修理を依頼し、代車を借りて帰宅する。
ジョーはクージョという名のセントバーナード犬を家族の一員として愛している。
ところが、ある日、クージョは蝙蝠(コウモリ)に噛まれて、狂犬病に蝕まれてゆく。
次第に正気を失ってゆくクージョは次々と人を襲い、その命を奪ってゆく。
一方、待てど暮らせどジョーからの連絡がなく、
電話をかけても誰も出ない状況に痺れを切らしたドナは、息子タッドと共に、代車でジョーの元へ向かう。
しかし、いくら呼んでも誰も出てこない。
いや、出てきた。正気を失ったセントバーナード犬が。
慌てて代車の中に戻ったドナとタッドであったが、
約90キロの体重を持ったセントバーナード犬の激しい体当たりで、代車は故障してしまう。
代車の中に閉じ込められた形となった、ドナとタッドの長い長い真夏の1日が始まろうとしていた。
ドナは、これが「姦通」の罪を犯した自分への「天罰」なのではないのかと、怯えはじめるのであった…。
相変わらず無敵の面白さを誇るスティーヴン・キングの傑作小説です。
漫画家の高橋留美子氏が、本作品の大ファンで、
漫画「めぞん一刻」に、愛犬家のお嬢様「九条明日菜(くじょうあすな)」を創作、登場させる程です。
本作品は「クジョー」というタイトルで映画化されています。
例によって、原作者大激怒の出来で、高橋留美子氏は映画を見て、
「原作小説には確かにあった、犬に対する愛がない。犬が可哀想なだけの映画。」
と斬って捨てました。
どうしてこう、スティーヴン・キングの小説は映画化が難しいんでしょうか…。
父親のヴィック、母親のドナ、4歳になる息子のタッドで構成されていて、
ヴィックは仕事柄、家を空けることが多い。
ドナには、スティーブという浮気相手がいて、別れ話に応じようとしない。
優しい夫に対する、罪の意識が、常にドナの心を蝕んでいる。
ニューヨークとは違い、キャッスルロックで暮らすには、何をするにも車は生活必需品だ。
その車の調子が最近悪いので、
ドナは、自動車修理工のジョーに車の修理を依頼し、代車を借りて帰宅する。
ジョーはクージョという名のセントバーナード犬を家族の一員として愛している。
ところが、ある日、クージョは蝙蝠(コウモリ)に噛まれて、狂犬病に蝕まれてゆく。
次第に正気を失ってゆくクージョは次々と人を襲い、その命を奪ってゆく。
一方、待てど暮らせどジョーからの連絡がなく、
電話をかけても誰も出ない状況に痺れを切らしたドナは、息子タッドと共に、代車でジョーの元へ向かう。
しかし、いくら呼んでも誰も出てこない。
いや、出てきた。正気を失ったセントバーナード犬が。
慌てて代車の中に戻ったドナとタッドであったが、
約90キロの体重を持ったセントバーナード犬の激しい体当たりで、代車は故障してしまう。
代車の中に閉じ込められた形となった、ドナとタッドの長い長い真夏の1日が始まろうとしていた。
ドナは、これが「姦通」の罪を犯した自分への「天罰」なのではないのかと、怯えはじめるのであった…。
相変わらず無敵の面白さを誇るスティーヴン・キングの傑作小説です。
漫画家の高橋留美子氏が、本作品の大ファンで、
漫画「めぞん一刻」に、愛犬家のお嬢様「九条明日菜(くじょうあすな)」を創作、登場させる程です。
本作品は「クジョー」というタイトルで映画化されています。
例によって、原作者大激怒の出来で、高橋留美子氏は映画を見て、
「原作小説には確かにあった、犬に対する愛がない。犬が可哀想なだけの映画。」
と斬って捨てました。
どうしてこう、スティーヴン・キングの小説は映画化が難しいんでしょうか…。
2013年6月4日に日本でレビュー済み
単純に言ってしまえば狂犬病で凶暴化した犬に襲われるっていう恐怖体験を描いただけの話で、その単純な話に色々な出来事を絡めてよくもここまで膨らませられるよなぁと(良い意味で)思いました。
正体不明のモンスターが出てくるだとか、不気味で怪談じみた話ではありません。凶暴な犬に襲われるという恐怖体験です。
単純な(実際には本1冊ぶんの内容があるわけですから、勿論そこまで単純なストーリーではないですが)ストーリーであるがゆえに作家の凄みというのが分かりましたが、私としては、これは短編むきのプロットだよなぁと冗長に思える部分もあり、楽しめたのですが再読する気にはなりません。
正体不明のモンスターが出てくるだとか、不気味で怪談じみた話ではありません。凶暴な犬に襲われるという恐怖体験です。
単純な(実際には本1冊ぶんの内容があるわけですから、勿論そこまで単純なストーリーではないですが)ストーリーであるがゆえに作家の凄みというのが分かりましたが、私としては、これは短編むきのプロットだよなぁと冗長に思える部分もあり、楽しめたのですが再読する気にはなりません。
2010年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キング作品の中核にある救いのないペジミズムを強く感じます。こういう世界観を饒舌に、一気に読ませる力量がこの作家の本領というべきか。またこの作家の別の作品を読みたくさせるのはさすが・・・
動物パニックモノとしても秀逸。
崩壊する世界・・・何処へ行くのだろう?
しかもエンターテイメント!
動物パニックモノとしても秀逸。
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