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コカイン・ナイト (新潮文庫 ハ 14-2) 文庫 – 2005/6/1

4.0 5つ星のうち4.0 336個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2005/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 574ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102271023
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102271025
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 336個の評価

著者について

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J.G.バラード
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2002年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バラードのファンなら必読の傑作です。
緻密な構成ながらそれを感じさせる事なく陶酔感とカオスに向かわせるバラードならではの手法がさらに洗練されて来ています。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年12月16日に日本でレビュー済み
愛の新世界(フーリエの方)。謎解きは方便に過ぎないので、もっと思想を全面に出し、先鋭化しても良かった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2001年12月28日に日本でレビュー済み
息せき切って一気に読み上げてしまった。けっして難しい本ではない。主人公が真相を追って深みにはまっていくのと同様に、私もまた、いつかしら先が読めないこの本の世界にはまっていた。読み終わったとき、この本の世界とは全く別な、しかし、私たちが現実に見てしまった2001年の出来事が否応なしに頭のなかで本の世界と錯綜していた。
 つまり、ある種の純粋さ、無私の状態と、暴力性の「結婚」が生みだす恐ろしさに浸かっていたと言ってよい。バラードの先を見通す目の怖さ!読みやすく、美しい日本語訳の助けもあって、この「恐ろしい」小説を読むことは、また痺れるような快楽でもあった。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年12月3日に日本でレビュー済み
一気に読んでしまった。何はともあれ、面白いことは間違いない。

弟の無実を確かめるため、スペインの高級リゾート地エストラージャ・デ・マルに潜入した主人公が、何時の間にか「ミイラ取りがミイラになる」描写も巧い。少しも不自然さを感じさせない。根拠はないけど、これを原作に誰かが映画を撮りそうな気がする。おそらくヒットするだろう。

でも、私からするとどうも諸手を挙げて絶賛、とは言いがたい。

登場人物たちの行動の背後にはある種の「思想」(そしてそれは作者バラードが提示した仮説が基盤になっている)があるのだが、その思想自体に説得力が欠けるような気がするからだ。

詳しくはネタバレになってしまうから書けないが、「そんなことを言うなら、世界各国のスラム街から現代のルネッサンスが起こってもおかしくないんじゃないのか」とか読んでいる途中で思えて仕方がなかった。

最後のほうで、小説の発端になった放火事件の顛末が明かされるが、これにしても「えー、そんなもんかあ?」と思ってしまった。

なんかけなすようなことばかり書いてしまったが、それでも一気に読んでしまったのはバラードの(そして訳者の)筆力のおかげだと思う。腐っても鯛、爺になってもバラード、ではある。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年12月6日に日本でレビュー済み
トラヴェル・ライターの主人公が異国の地で弟が起こしたとされる放火事件に弟の冤罪を信じ、調査を始めるが…というお話。
まず、舞台となる異国のコミニュティがどこにでもある場所で、そこに住んでいる住民もどこにでもいる人々でここで起こるような崩壊や破壊がどこにでもおきる可能性がある、と著者であるバラードの主張が作品全体から読み取れ、9・11や3・11のようなカタストロフィを期せずして予言してしまった感があるのは読んだ人全てに共通する読後感ではないでしょうか。バラードという人が故・瀬戸川猛資氏が生前指摘していた通り、また私も自伝的小説「太陽の帝国」や自伝「人生の奇跡」で読んで思いましたが、幼少の頃から死に囲まれて育ち死のイメージから逃れられない人生だったらしく、現代の地球全般を見渡していつか地球全体が破滅に瀕するのではとの危機感から書かれたと思われる小説。タイトルもコカインで世界がラリって狂騒状態になっている、という意味あいに思いましたが安易でしょうか。
それ以外でも、弟の冤罪晴らそうと奔走する主人公の苦悩を描いたサスペンスとしても読み応え十分の傑作サスペンス。鬼才バラードの面目躍如の秀作。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年6月26日に日本でレビュー済み
 今年2009年4月に亡くなったバラード1996年の作品である。粗筋紹介を読んだだけではミステリとしか思えないだろうし、確かに一応ミステリとして完結してはいるのだが、やはり基本的にはSFしていると思う。もちろんメカニックなSFガジェットが出てくるわけではないが、バラード自身が60年代にSFはこうあるべきと主張していた小説の延長線上にあるスペキュレイティヴ・フィクションだ。
 「何百マイルも続く白セメントに囲われた中で脳死状態にある」(p.42)集合住宅地域の住人たちを活性化させる方法はあるのか? しかしその方法があったとして、その代償として何が必要か? 以前にはいわばその脳死状態そのものを描いていた作者が、そこから一歩、いや二歩も踏み込んだ作品ではないだろうか。
 ラスト・シーンではバラードらしいカフカ由来の何とも言えないいやな怖さを感じさせてくれる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年10月24日に日本でレビュー済み
物語の語り手は、ジブラルタルのリゾート地で起きたある犯罪の真相を明かすべく、その地に乗り込む。しかし、真相にはなかなかたどり着けず、替わりにこんな着想を得る。

<彼は[容疑者のこと]、余暇社会−ということはたぶんすべての社会ということになろうが、そんな社会に関する最初にして最後の真理を発見した。犯罪と想像力は不可分の存在なんだ。過去の歴史を見ても、この両者は常に相伴って機能してきた。犯罪意識が強くなればなるほど、市民の意識も鋭利になり、文化はより豊かなものになる。>

舞台は、ジブラルタルの風光明媚な新しいリゾート地で、そこでは、その成立上当然のことだが、普通の地域で機能しているような、経済的関係・血縁関係・地縁関係とかが機能しておらず、全く別の仕組みで社会が動いている。理想のリゾート地を動かす原動力は犯罪であり、犯罪を介して生起される「市民文化」が社会をつなぎとめる。

著名なトラベルライターで、世界中の土地を巡ってきた語り手はこの社会の仕組みに気づき、そしてそれを受け入れ、住むことにする。世界中の素敵な土地を見てきたであろう語り手が最後に受け入れるのがこの、コカインと犯罪に満ちた、それでなおかつ人を魅了してやまない土地であるということが示唆的なのではなかろうか。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年4月15日に日本でレビュー済み
病気と狂気の狭間で起きる規範を超えた行為と犯罪の数々…。

この小説は三部作の第一作(これに「スーパー・カンヌ」「Millennium People」が続く)ということで、バラードはこのテーマを深堀りしていく。

饒舌な登場人物のセリフ、その難解さに違和感を覚えると、推理小説仕立てのストーリーとはいえハマルことができないかもしれない。

バラードの世界・価値観を前提に「既に死んでしまった世界」を垣間見たい人にとっては「素晴らしい小説」だろう。

W.S.バロウズやP.K.ディックにはできなかった「老いてなお毒々しい」世界を構築できるバラードの本領発揮といえる作品。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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A.E.D
5つ星のうち5.0 The novel is so important for me
2021年1月28日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
One of my best
Ben
5つ星のうち5.0 A masterpiece
2019年12月5日に英国でレビュー済み
Amazonで購入
Every now and again a book or for the matter a writer comes along and enlightens your concept of thinking beyond comprehension. This book although not perfect for me is a phenomenal piece of writing. Perhaps it's because I lack the intellectual depths of other readers or maybe I'm just not as sharp to the subtle concepts of thought that others see more clearly but this book absolutely blew my mind and would go as far as to say it's a masterpiece. I won't attempt to describe the story as I think it's better to go into this blind and without prejudice but will say that it highlights and elevates many aspects of the depth of the human mind to conceive and understand human psychology. Like the deepest less discovered parts of the deepest oceans. I absolutely loved the way in which the book challenges the concept of guilt and responsibility of choice and that all of us are responsible in some way or another for our part in the film of our lives. We are but human after all. Tremendous!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Clifford Thurlow
5つ星のうち4.0 Edgy & Provocative.
2024年1月31日に英国でレビュー済み
Amazonで購入
Ballad keeps you on the edge of your seat wondering what's going to happen next and enjoying every line along the way.
günter bremm
5つ星のうち2.0 Ein Spätwerk eben
2020年5月8日にドイツでレビュー済み
Amazonで購入
Die Idee klang vielversprechend: Ein rätselhafter Mord, ein hermetisch von der Außenwelt abgeschlossenes Biotop wohlhabender Engländer, britische Dekadenz mit einem Hauch von Agatha Christie, und das aus der Feder J.G. Ballards.
Leider sind Krimis nicht sein Metier. Die Figuren wirkten hölzern, ihre Dialoge schleppten sich unter der Sonne Andalusiens träge dahin, und die Handlung war arg konstruiert. Auch sprachlich war es eher mau. Ein junger Autor hätte mit diesem Manuskript keinen Verleger gefunden.

Und wer war der Mörder? Ich weiß es nicht. Vielleicht lese ich es irgendwann einmal zu ende. Jetzt greife ich aber erst einmal wieder zu High-Rise.
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Korky
5つ星のうち4.0 Four Stars
2016年6月16日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入