映画を見た後に原作を読みましたが、まあ夢中になる位面白かったです。
映画は要約ですので、小説の醍醐味を損なうものではありませんでした。
ジョージ・ロイ・ヒル監督が上手く映画を撮ったということも判りました。
この小説を読んでいると、人生って角度を変えてみると奇妙で、興味が尽きないものなのだと気づかせてくれます。
いつもの道から脇道に一歩足を延ばせば、それは今までと全然異なる世界があるんだと。
奇妙な話ですけど、全然不思議ではないように受け取れるのです。
人生の真実が込められた物語だと思います。
ガープの口を使って語られる、文学論がこれまた興味深いです。
読み終えてとても気分が良くなるのですが、いざ誰かにストーリーを話そうとすると上手く言えません。
読むべき物語なんでしょうね。
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ガープの世界〈上〉 (新潮文庫) 文庫 – 1988/10/28
ジョン アーヴィング
(著),
筒井 正明
(翻訳)
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巧みなストーリーテリングで、暴力と死に満ちた世界をコミカルに描く、現代アメリカ文学の旗手J・アーヴィングの自伝的長編。
- ISBN-104102273018
- ISBN-13978-4102273012
- 出版社新潮社
- 発売日1988/10/28
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ446ページ
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【新潮社】ジョン・アーヴィング 作品 | 巧みなストーリーテリングで、暴力と死に満ちた世界をコミカルに描く、現代アメリカ文学の旗手J・アーヴィングの自伝的長編。 | 家族で経営するホテルという夢に憑かれた男と五人の家族をめぐる、美しくも悲しい愛のおとぎ話──現代アメリカ文学の金字塔。 | オルガニストの父を追う、刺青師の母と小さな息子。三十数年後、父を知らぬ子がついに見つけた愛は、思いもよらない形をしていた——。最長最強の自伝的大長篇! |
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美しい図書館司書に恋をした少年は、ハンサムで冷酷なレスリング選手にも惹かれていた──。ある多情な作家の、半世紀にわたる性の記憶。切なくあたたかな傑作長篇。 | メキシコのゴミ捨て場育ちの作家が、古い約束を果たすため、NYからマニラへと旅に出る。道連れは、怪しく美しい謎の母娘。 25 年越しの大長篇、ついに完成! |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1988/10/28)
- 発売日 : 1988/10/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 446ページ
- ISBN-10 : 4102273018
- ISBN-13 : 978-4102273012
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 15,346位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月2日に日本でレビュー済み
映画と原作を両方とも見て、両方とも素晴らしいという感動を受けるのは珍しいですが、
『サイダーハウス・ルールズ』『ガープの世界』は映画も原作もなかなか興味深いものでした。
嫌いじゃないし、むしろその奇妙さに惹かれるひとには愛読書になるのかもしれませんね。
前者の主人公ホーマーが読者が割合好感をもてる人物として描かれているのに対して、この著書のガープ。
およそ側に寄りたくない人物です。なので中盤まではこのガープと強烈なお母さんジェニーの話が割合退屈なんですよね。
特に性的な話が長く続くのも、つまらないと思う一因でした。ですが下巻になり突如魅力的な話が満載になるように
思います。
読む手が止まらなかったということは全くなく、むしろするめのように毎晩少しずつでも読んでいて楽しめる物語です。
でもジョン・アービングってやっぱり日本人には受けない作家かな。
『サイダーハウス・ルールズ』『ガープの世界』は映画も原作もなかなか興味深いものでした。
嫌いじゃないし、むしろその奇妙さに惹かれるひとには愛読書になるのかもしれませんね。
前者の主人公ホーマーが読者が割合好感をもてる人物として描かれているのに対して、この著書のガープ。
およそ側に寄りたくない人物です。なので中盤まではこのガープと強烈なお母さんジェニーの話が割合退屈なんですよね。
特に性的な話が長く続くのも、つまらないと思う一因でした。ですが下巻になり突如魅力的な話が満載になるように
思います。
読む手が止まらなかったということは全くなく、むしろするめのように毎晩少しずつでも読んでいて楽しめる物語です。
でもジョン・アービングってやっぱり日本人には受けない作家かな。
2010年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『ガープの世界』の中で、主人公ガープは「人生は二流のメロドラマ」であると
言いますが、この作品はそれを体現しています。誇張された暴力とセックス、
そして死。作品中ではめまぐるしく常に何かが起こっており、読者を飽きさせません。
この作品はハチャメチャなことが起こるという「ポストモダン」の小説でありながら、
ディキンズのような伝統的な語りのスタイルを継承しています。その意味では、
じっくりと深みのある小説を読みたいけど、退屈な作品は嫌だという方にぴったりです。
小説家である主人公ガープが書いた作品に対して、彼の編集者はこう言います。
「いいかね、もちろん、これはすごくよく書けているよ . . . でもね、なぜか
メロドラマなんだ、度がすぎるんだよ」
これは『ガープの世界』にも当てはまります。
深みがあるけれど、不条理が日常的に起こり、現実的ではない。
その編集者に対して、ガープは答えます。
「人生は . . . なぜか、度がすぎるものですよ。人生が二流のメロドラマなんです」
これがジョン・アーヴィングによる人生の定義であり、彼の世界観をもっともよく表した言葉だと
思います。その世界観が『ガープの世界』には凝縮されています。
言いますが、この作品はそれを体現しています。誇張された暴力とセックス、
そして死。作品中ではめまぐるしく常に何かが起こっており、読者を飽きさせません。
この作品はハチャメチャなことが起こるという「ポストモダン」の小説でありながら、
ディキンズのような伝統的な語りのスタイルを継承しています。その意味では、
じっくりと深みのある小説を読みたいけど、退屈な作品は嫌だという方にぴったりです。
小説家である主人公ガープが書いた作品に対して、彼の編集者はこう言います。
「いいかね、もちろん、これはすごくよく書けているよ . . . でもね、なぜか
メロドラマなんだ、度がすぎるんだよ」
これは『ガープの世界』にも当てはまります。
深みがあるけれど、不条理が日常的に起こり、現実的ではない。
その編集者に対して、ガープは答えます。
「人生は . . . なぜか、度がすぎるものですよ。人生が二流のメロドラマなんです」
これがジョン・アーヴィングによる人生の定義であり、彼の世界観をもっともよく表した言葉だと
思います。その世界観が『ガープの世界』には凝縮されています。
2017年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある作家(おそらく本人)の生きざまを描く小説。
笑いあり、涙ありの展開。
途中で、主人公の作家が書いた短編小説が丸ごと載っている。
この辺は、意欲作なんだろうけど、ちょっと冗長.
好みが分かれる小説かも。
笑いあり、涙ありの展開。
途中で、主人公の作家が書いた短編小説が丸ごと載っている。
この辺は、意欲作なんだろうけど、ちょっと冗長.
好みが分かれる小説かも。
2017年7月9日に日本でレビュー済み
『ガープの世界』(ジョン・アーヴィング著、筒井正明訳、新潮文庫、上・下巻)は、著者の「人生は二流のメロドラマ」という考えを具現化した人間悲喜劇ごった煮小説というのが、私の正直な読後感である。
人生の意味を問う高踏的な小説や芸術性の香り高い小説ではなく、小説は読者を飽きさせない二流のメロドラマでいいと開き直り、それを徹底したところにアーヴィングの真骨頂がある。
「(作家、T.S.ガープの担当編集者、ジョン・)ウルフは慎重にやろうとしていた。まえにうっかり、『ベンセンヘイバーの世界』は二流のメロドラマだと思う、と口をすべらしてしまったのである。そのとき、ガープは気にするようすも見せなかった。『いいかね、もちろん、これはすごくよく書けているよ』とウルフはいった。『でもね、なぜかメロドラマなんだ、度がすぎるんだよ』。ガープは溜息をつくと、『人生は』といった。『なぜか、度がすぎるものですよ。人生が二流のメロドラマなんです、ジョン』」。
ガープ出生の異常ないきさつから始まって、33歳で暗殺されるまで、ガープの周辺では、暴力、強姦、暗殺、事故、政治、セックス、浮気、性転換、愛、そして死が、次から次へと竜巻のように渦巻き、津波のように押し寄せてくる。しかも、グロテスクなユーモアの味付けがなされて。さらに、文学論、作家論があちこちで顔を出すという複雑さだ。
私にとって一番印象的なのは、ガープが作家としての自信を失いかけるという苦境にあった時、妻のヘレンが、教え子の大学院生、マイケル・ミルトンと浮気をする場面である。
ミルトンとの浮気がガープにばれ、ヘレンはミルトンに別れを告げる。「『もうおわったのよ、マイケル』。『まだおわっちゃいないよ』と彼はいった。彼のペニスが彼女の額をこすり、睫毛を曲げ、ふと彼女はベッドのなかのマイケルを、ときどき自分のことを荒々しく扱おうとしたマイケルを、思い出した。・・・『いつでも口にくわえてあげたい、でも危険だからって、いってたじゃないか。ここは安全だよ。車は動いていないし、事故なんてありっこないよ』。・・・そのときのマイケル・ミルトンには荒っぽい対し方が許されるように思えてきた。口のなかにくわえて吐き出させてやろう、そうしたら帰ってくれるだろう、と彼女はぼんやりと考えた。男というのは、いったん射精してしまったら、なんとなくすぐ要求を撤回するものだわ。それに、マイケル・ミルトンの部屋での短い経験からしても、それにはそう時間がかからないことをヘレンは知っていた」。
「(車の衝突によって)ヘレンの頭は前方に投げ出され、頭は辛うじてまぬがれたものの、ハンドルの軸のところに首のうしろをしたたかにぶつけた。・・・マイケル・ミルトンのひざが突き上がってきたはずみであろうが、右の鎖骨が折れ、マイケル・ミルトンのベルトのバックルのためと思われるが、鼻梁が横につぶれ、9針縫わねばならなかった。またすごい勢いで口が閉じられたので、歯が2本折れ、舌も小さく2針縫った。最初、血だらけの口のなかになにかが泳いでいる感じだったため、彼女は自分の舌を噛み切ってしまったと思った。だが、頭があまりに痛かったので、いよいよ呼吸しなければならなくなるまで口を開ける気がしなかったし、右の腕も動かせなかった。自分の舌とおぼしきものを左の掌にペッと吐き出してみたとき、もちろん、それは舌ではなかった。マイケル・ミルトンの全体の4分の3に相当するペニスであった」。
ヘレンとミルトンが乗った停車中の車に、ガープの運転する車が衝突してしまい、同乗していた次男の命と長男の右目が失われたのである。
二流のメロドラマ小説に徹したからこそ、本書は大ベストセラーになり得たのだという事実は、文学とは何かという根源的な問題を私たちに思い起こさせる。
人生の意味を問う高踏的な小説や芸術性の香り高い小説ではなく、小説は読者を飽きさせない二流のメロドラマでいいと開き直り、それを徹底したところにアーヴィングの真骨頂がある。
「(作家、T.S.ガープの担当編集者、ジョン・)ウルフは慎重にやろうとしていた。まえにうっかり、『ベンセンヘイバーの世界』は二流のメロドラマだと思う、と口をすべらしてしまったのである。そのとき、ガープは気にするようすも見せなかった。『いいかね、もちろん、これはすごくよく書けているよ』とウルフはいった。『でもね、なぜかメロドラマなんだ、度がすぎるんだよ』。ガープは溜息をつくと、『人生は』といった。『なぜか、度がすぎるものですよ。人生が二流のメロドラマなんです、ジョン』」。
ガープ出生の異常ないきさつから始まって、33歳で暗殺されるまで、ガープの周辺では、暴力、強姦、暗殺、事故、政治、セックス、浮気、性転換、愛、そして死が、次から次へと竜巻のように渦巻き、津波のように押し寄せてくる。しかも、グロテスクなユーモアの味付けがなされて。さらに、文学論、作家論があちこちで顔を出すという複雑さだ。
私にとって一番印象的なのは、ガープが作家としての自信を失いかけるという苦境にあった時、妻のヘレンが、教え子の大学院生、マイケル・ミルトンと浮気をする場面である。
ミルトンとの浮気がガープにばれ、ヘレンはミルトンに別れを告げる。「『もうおわったのよ、マイケル』。『まだおわっちゃいないよ』と彼はいった。彼のペニスが彼女の額をこすり、睫毛を曲げ、ふと彼女はベッドのなかのマイケルを、ときどき自分のことを荒々しく扱おうとしたマイケルを、思い出した。・・・『いつでも口にくわえてあげたい、でも危険だからって、いってたじゃないか。ここは安全だよ。車は動いていないし、事故なんてありっこないよ』。・・・そのときのマイケル・ミルトンには荒っぽい対し方が許されるように思えてきた。口のなかにくわえて吐き出させてやろう、そうしたら帰ってくれるだろう、と彼女はぼんやりと考えた。男というのは、いったん射精してしまったら、なんとなくすぐ要求を撤回するものだわ。それに、マイケル・ミルトンの部屋での短い経験からしても、それにはそう時間がかからないことをヘレンは知っていた」。
「(車の衝突によって)ヘレンの頭は前方に投げ出され、頭は辛うじてまぬがれたものの、ハンドルの軸のところに首のうしろをしたたかにぶつけた。・・・マイケル・ミルトンのひざが突き上がってきたはずみであろうが、右の鎖骨が折れ、マイケル・ミルトンのベルトのバックルのためと思われるが、鼻梁が横につぶれ、9針縫わねばならなかった。またすごい勢いで口が閉じられたので、歯が2本折れ、舌も小さく2針縫った。最初、血だらけの口のなかになにかが泳いでいる感じだったため、彼女は自分の舌を噛み切ってしまったと思った。だが、頭があまりに痛かったので、いよいよ呼吸しなければならなくなるまで口を開ける気がしなかったし、右の腕も動かせなかった。自分の舌とおぼしきものを左の掌にペッと吐き出してみたとき、もちろん、それは舌ではなかった。マイケル・ミルトンの全体の4分の3に相当するペニスであった」。
ヘレンとミルトンが乗った停車中の車に、ガープの運転する車が衝突してしまい、同乗していた次男の命と長男の右目が失われたのである。
二流のメロドラマ小説に徹したからこそ、本書は大ベストセラーになり得たのだという事実は、文学とは何かという根源的な問題を私たちに思い起こさせる。
2006年8月5日に日本でレビュー済み
もともと映画版「サイダーハウス・ルール」が大好きだった。それで、アーヴィングが気になってこのたびようやく「ガ−プの世界」を読んだ。作家の世界観がとても見える作品ではあったもののなぜか物語にのれなかったという印象。
でも映画版「ガープの世界」も原作に劣らず有名だし、一度機会があったらそちらも見てみたいと思った。映画ではガープ役は確かロビン・ウィリアムスが演じてるが、これは適役でしょうね。
でも映画版「ガープの世界」も原作に劣らず有名だし、一度機会があったらそちらも見てみたいと思った。映画ではガープ役は確かロビン・ウィリアムスが演じてるが、これは適役でしょうね。
2006年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的にはイギリスの小説(モームとかディケンズとか)を愛読していて、アメリカの小説は深みがない(所謂「文学」としてはまだ底が浅いものが多い)ように感じていましたが、敬愛する村上春樹の絶賛と、映画『サイダーハウス・ルール』に触発されて読んでみました。
結果、非常に骨太で、面白かった!
「小説は長ければ長いほどいい」という作者のポリシーは、この作者の作品に限れば、100%賛成です。様々な細かい出来事が集積して感情が生まれたり変化したりして、新たな展開へとつながっていくという「底から積み上げ式」の書き方がされているから。ディテールの、全体への寄与度が高いのです。まるで、本当の人生のように。
主人公はガープですが、彼を取り巻く登場人物ひとりひとりの人生に思いを馳せ、自分だったら、と想像し、読後1週間は余韻にひたりました。
結果、非常に骨太で、面白かった!
「小説は長ければ長いほどいい」という作者のポリシーは、この作者の作品に限れば、100%賛成です。様々な細かい出来事が集積して感情が生まれたり変化したりして、新たな展開へとつながっていくという「底から積み上げ式」の書き方がされているから。ディテールの、全体への寄与度が高いのです。まるで、本当の人生のように。
主人公はガープですが、彼を取り巻く登場人物ひとりひとりの人生に思いを馳せ、自分だったら、と想像し、読後1週間は余韻にひたりました。
2000年11月18日に日本でレビュー済み
ガープとガープを愛する数々の人々の人生というテーマを、愛情、憎悪、そして命というエッセンスで絡め、悲しくも楽しく、優しく包み込まれている作品。 予想外に飛び回る飽きの来ないストーリー展開は、他に類を見ない。まるで、複数の小説を一度に読んだみたいな中身の濃い作品です。