序盤、家族がどうの、熊がどうのといった話がどうにも退屈で、
ずっとこの調子が続くなら読むのをやめようかと思っていましたが、
いつの間にやら夢中になって読んでいました。
ストーリーに没頭させる力が強く、物語の作り方がうますぎます。
展開が多いですがエンタメになりすぎず、しっかりと読み応えがあり、
笑ったり悲しんだり、憤りを覚えたり、ひどく感情を揺さぶられます。
現代アメリカ文学の金字塔、の惹句に偽りなしでした。
なんでもっと早く読まなかったんだ、と後回しにしていたのを後悔するほどおもしろい作品でした。
下巻が楽しみすぎます。
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ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫) 文庫 – 1989/10/30
ジョン・アーヴィング
(著),
中野 圭二
(翻訳)
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家族で経営するホテルという夢に憑かれた男と五人の家族をめぐる、美しくも悲しい愛のおとぎ話――現代アメリカ文学の金字塔。
- 本の長さ427ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1989/10/30
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104102273034
- ISBN-13978-4102273036
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【新潮社】ジョン・アーヴィング 作品 | 巧みなストーリーテリングで、暴力と死に満ちた世界をコミカルに描く、現代アメリカ文学の旗手J・アーヴィングの自伝的長編。 | 家族で経営するホテルという夢に憑かれた男と五人の家族をめぐる、美しくも悲しい愛のおとぎ話──現代アメリカ文学の金字塔。 | オルガニストの父を追う、刺青師の母と小さな息子。三十数年後、父を知らぬ子がついに見つけた愛は、思いもよらない形をしていた——。最長最強の自伝的大長篇! |
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美しい図書館司書に恋をした少年は、ハンサムで冷酷なレスリング選手にも惹かれていた──。ある多情な作家の、半世紀にわたる性の記憶。切なくあたたかな傑作長篇。 | メキシコのゴミ捨て場育ちの作家が、古い約束を果たすため、NYからマニラへと旅に出る。道連れは、怪しく美しい謎の母娘。 25 年越しの大長篇、ついに完成! |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1989/10/30)
- 発売日 : 1989/10/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 427ページ
- ISBN-10 : 4102273034
- ISBN-13 : 978-4102273036
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 142,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2020年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちゃんと確認しないほうが悪いのですが、表紙の付いていない写真を載せて欲しかったです。
2013年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イヤー最初から最後まで面白い。
美しくも悲しい物語。
アービングらしさが出ています。
是非、読んでください。
美しくも悲しい物語。
アービングらしさが出ています。
是非、読んでください。
2023年9月21日に日本でレビュー済み
タイトルにある「ホテル・ニューハンプシャー」というのはホテルの名前であるとともに、「家族」のメタファーでもある。
アーヴィングのことはあまり詳しく知らないのだが、こんな作品を書いた人物はきっと悪ふざけが好きで仕方がない、でも根はとても親切な人物なんだろうなと想像される。確かにこの作品の中には多種多様なテーマが詰め込まれていて、ある意味、雑多な印象を与えなくもないし、とてもじゃないが現実にはあり得ないような設定も多くて虚構感が非常に強い。だが、重要なのは事実かどうかではない。虚構の中に含まれる真実である。
本作品は虚構の中から立ち現れる家族の真実を描いた傑作である。
アーヴィングのことはあまり詳しく知らないのだが、こんな作品を書いた人物はきっと悪ふざけが好きで仕方がない、でも根はとても親切な人物なんだろうなと想像される。確かにこの作品の中には多種多様なテーマが詰め込まれていて、ある意味、雑多な印象を与えなくもないし、とてもじゃないが現実にはあり得ないような設定も多くて虚構感が非常に強い。だが、重要なのは事実かどうかではない。虚構の中に含まれる真実である。
本作品は虚構の中から立ち現れる家族の真実を描いた傑作である。
2017年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルから名作の予感がし購入。
冒頭、親子のやり取りが描写されますが、下品でうんざり。
やっと切り抜けたと思うと、
興味をそそられない人物同士の血縁関係の子細な説明。
素晴らしい小説はそれがフィクションであることが、
ノンフィクションであることよりも重要な意味を持つように感じさせますが、
本作は作り話を実話の様に取り繕うのに付き合わされるタイプの作品。
メルカリで売りまつ...
冒頭、親子のやり取りが描写されますが、下品でうんざり。
やっと切り抜けたと思うと、
興味をそそられない人物同士の血縁関係の子細な説明。
素晴らしい小説はそれがフィクションであることが、
ノンフィクションであることよりも重要な意味を持つように感じさせますが、
本作は作り話を実話の様に取り繕うのに付き合わされるタイプの作品。
メルカリで売りまつ...
2013年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカのTVドラマや映画を見ておりますと、家族の絆が伝わってくる作品が結構あるように思います。
お父さんとお母さんを中心に、大勢の子どもに囲まれたベリー家の物語です。
5人の子供たちが、お母さんとお父さんの馴れ初め話をおねだりするところから始められます。
家族にはいろんなことが起きますが、そのたびに一人ひとりが家族を頼り、家族から愛情を与えられます。
その様子に時に胸が熱くなり、目頭が曇ってしまいます。
人生についてまわるペーソスと生きてゆくのに必要なユーモアが込められた小説です。
読みながら、様々な感情が湧きあがり、自らの体験が目を覚まします。
やさしさの境界線が一周り広がる読書体験です。
お父さんとお母さんを中心に、大勢の子どもに囲まれたベリー家の物語です。
5人の子供たちが、お母さんとお父さんの馴れ初め話をおねだりするところから始められます。
家族にはいろんなことが起きますが、そのたびに一人ひとりが家族を頼り、家族から愛情を与えられます。
その様子に時に胸が熱くなり、目頭が曇ってしまいます。
人生についてまわるペーソスと生きてゆくのに必要なユーモアが込められた小説です。
読みながら、様々な感情が湧きあがり、自らの体験が目を覚まします。
やさしさの境界線が一周り広がる読書体験です。
2015年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
西加奈子さん「サラバ」の種本?と聞いて読み始めました。
読んでいて時代を感じますね なかなか入り込めません。
しかし、それなりに「読み応え」があります。アメリカ東海岸を少し感じさせていただいております。
気長に読んでみます。
読んでいて時代を感じますね なかなか入り込めません。
しかし、それなりに「読み応え」があります。アメリカ東海岸を少し感じさせていただいております。
気長に読んでみます。