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家族で経営するホテルという夢に憑かれた男と五人の家族をめぐる、美しくも悲しい愛のおとぎ話――現代アメリカ文学の金字塔。

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本の長さ

412ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

1989/10/30
寸法

14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-10

4102273042
ISBN-13

978-4102273043
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1989/10/30)
発売日 ‏ : ‎ 1989/10/30
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 412ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4102273042
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102273043
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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- - 3,619位新潮文庫

カスタマーレビュー:
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ジョンアーヴィング

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M4RNGR

家族の真実を描いた傑作

2023年9月21日に日本でレビュー済み

タイトルにある「ホテル・ニューハンプシャー」というのはホテルの名前であるとともに、「家族」のメタファーでもある。

アーヴィングのことはあまり詳しく知らないのだが、こんな作品を書いた人物はきっと悪ふざけが好きで仕方がない、でも根はとても親切な人物なんだろうなと想像される。確かにこの作品の中には多種多様なテーマが詰め込まれていて、ある意味、雑多な印象を与えなくもないし、とてもじゃないが現実にはあり得ないような設定も多くて虚構感は非常に強い。だが、重要なのは事実かどうかではない。虚構の中に含まれる真実である。

本作品は虚構の中から立ち現れる家族の真実を描いた傑作である。

2020年4月10日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

序盤の第二次ホテル・ニューハンプシャーのパートはあまり好みの展開ではなく、
読むのに時間がかかりましたが、やっぱりおもしろいです。
上巻同様、気づいたら自分もこの家族の一員になったような気になり、
怒りがこみ上げたり、悲しんだり、笑ったり、物語にのめり込んでいました。

打ちのめされた後、からっぽの心が幸せなもので満たされていく感覚が味わえる素敵な小説でした。
この家族が存在していて、今でもこのホテルで毎日をすごしていたらいいのにな、
と本を閉じてからも思わせてくれました。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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WildHorse

長編というより短編集

2007年2月24日に日本でレビュー済み

痛烈なエピソードが満載で、一つ一つのエピソードはそれなりに楽しめましたが、登場人物のキャラクターに一貫性がなく、支離滅裂の印象を受けました。小説に出てくるスランプ時のリリーに対する批判がそのまま当てはまります。全体的なストーリーがありません。特にバーベル上げしか能がなく、精神的な成長もない主人公には落胆させられました。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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パパムーチョ

村上春樹さん訳で是非よんでみたい

2016年7月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

別に中野圭二さん訳に文句をつけているわけではないのですが、・・・
レイプ、熊、ウィーン、テロリスト、売春婦・・・かなり奇抜なある意味浮世離れしたストーリー展開が独特の世界観を生み、それなりの説得力をもって胸に迫るのはジョン・アーヴィングの真骨頂なのでしょう。
村上春樹を連想させる秀逸な比喩の合間に、時折、（ごくたまに）稚拙とも思われる不整合な文章が理解を難しくしているように感じて苛立つことがありました。
おそらく、日本語にはできないニュアンスがそこにあるのかもしれません。
とても面白い作品だけに、村上春樹さん、是非あなたの訳版で、もう一度読んでみたいのです。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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街道を行く

ぼくたちは夢を見続ける。

2013年3月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

読み終えて、自分の中にある感性のすべてが一目盛上がったような気がします。
目の前の事件を追いかけているうちに、いつしか長い物語が出来上がっています。
それはまるで、人生のようです。
人生には必ず愛と哀しみが付きまとっています。
家族は愛で結ばれていますが、時間が過ぎ、欠けてゆきます。
家族は目の前からいなくなっても、いつも一緒に生きているのですね。
家族ばかりではなく、愛する人、愛する場所、愛する時間と言ってもよいでしょうか。
私達はいつも夢の中で暮らしているのかもしれませんね。
生きるって、何だか素晴らしい事なんだな、と感じさせてくれる傑作です。

リリーが随所で語ることになる文学論は、ジョン・アーヴィングさんの御意見であると受け止めてよいのでしょう。
これも本書を読む楽しみでもありました。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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サイチー

よくわかりません

2014年9月6日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

とりあえずやっと読み終えました。名作らしいですが、何がいいのかよくわかりませんでした。私の感性がずれてるんですかね。多分テーマは家族愛か人の成長かな？？　だらだらと家族の生活が流れていきます。もちろん紆余曲折があり、普通の家庭ではないので物語があります。でも心に響くものがあまりないんですよね。上下通して、前半は少しおもしろかったが、途中は退屈（特にオーストリア時代）、最後で少し持ち直した感じ。もう一度読み返せば何かあるかもしれませんが、長いので無理かな。熊の役割ってなんだったんでしょうか？

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ヤキソバ

明日の運命なんて分からない

2008年12月5日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

多彩な内容を含んだ、この物語は、帰納的に、いくつかの太い骨格を持つ。
その太い骨格は複数あるが、どの事をより重点的に感じるかは、読者次第だろう。

私は、人間の運命の不安定性を強く感じた。
それは、個人の生命をも左右する、重大な問題においても、だ。

このウィーンの革命家達は、オペラ座を、二つの大型爆弾で、破壊しようとする。
ここが破壊されると、観客と出演者達の生命は、一瞬にして吹っ飛ぶ。
何ら落度の無い市民が、娯楽としてのオペラに興じている時に。

こんな具合に、個人の運命なんて、一寸先は闇だ。
実際、この物語では、何人かの意外な人が、意外な時に突然死ぬ。

しかし、それでも、人生は捨てたものでは無い。
ホテル・ニューハンプシャーは、二度の失敗を経て、最終段階に差し掛かる。

著者のこれまでの作品の中で、特に希望に満ちている。
寝食を忘れて、読み進んだ。

一方、華麗な翻訳にも、酔った。

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胴長短足

色んな愛のかたち

2018年4月1日に日本でレビュー済み

ダイバーシティ云々が叫ばれる今より遥か３０年ほど前にこのような内容の小説を上梓していたアーヴィングの先見性に感心するもよし、直截的で分裂的な文章表現に身を任せるもよし。読みづらい文体だけれども通読する価値はある作品。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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