科学は社会に多大に貢献するが、だからこそ科学者が持つべき倫理観について真摯な文章で述べておられます。カール・セーガンの遺言にふさわしい名著だと思う。これを提示された私たち世代がどう答えていくかは重い課題だと思う。書名が少し売らんかなという感じになってしまったかなと思う。
経験論や認識論の立場に立てば、「神」「霊」「悪魔」「妖精」「UFO」「宇宙人」等は正に”実在”しているわけで、これを科学の土俵の上で云々すること自体がナンセンスだと思いました。
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人はなぜエセ科学に騙されるのか 下巻 (新潮文庫 セ 1-4) 文庫 – 2000/10/1
- 本の長さ406ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/10/1
- ISBN-10410229404X
- ISBN-13978-4102294048
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/10/1)
- 発売日 : 2000/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 406ページ
- ISBN-10 : 410229404X
- ISBN-13 : 978-4102294048
- Amazon 売れ筋ランキング: - 360,576位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,346位科学読み物 (本)
- - 6,208位新潮文庫
- - 11,401位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年7月26日に日本でレビュー済み
本の中で、アメリカは先住民族の隔離政策や虐殺を無視して勇敢な開拓者の歴史として描いていると述べ
日本は残虐行為を無視して、第二次大戦はアジアの植民地主義から開放した戦争だったと教えていると述べ
これは科学ではなく、きわめて恣意的な基準で歴史を読み解いている証拠だと断じている。
しかし私は第二次大戦を植民地解放の戦争と教わった事はないな。
日本の状況についてよく知らない人が一方的に書きたてたとしか考えられない。
しかし何れにしても、歴史とはそれぞれ自分たちが正しいと主張しているものだと明言している。
これはその通りだと思った。
歴史家は、自らが偏っている事を自覚しながらも、出来るだけ公正に描かねばならないと本には紀元二世紀ごろの歴史家の言葉を引用して書いていたな。
まったくその通りかもしれないが、しかしアメリカ人に言われたくはないとは思ったな。
だが、本の中で、現在のそれぞれの社会情勢や政治などに左右され
科学とも呼べないエセ科学が流布している事実に触れています。
これは本には書かれていませんが、読んでいるうちに日本で厚生労働省が中心となってメタボリック追放運動が行われた時の事を思い出しました。
メタボリックは心臓疾患や脳血管障害などのリスクを高めるから、それを追放しようと政府が取り組んだ事ですが
一時期盛り上がったあと、急速に下火になった。
統計的にやせすぎている事より、メタボリック気味の人の方が長生きである事実などが指摘されたからです。
確かに心臓疾患や脳血管障害のリスクは肥満気味の人には多いが、免疫機能はむしろ肥満気味の人の方が活性化しているので
実際の長寿は少し肥満気味の方が長い事が指摘され始めると、途端に誰もこの問題を取り上げなくなった
そしてこの運動で発生したであろう、膨大な利権について、そもそもなぜ、厚生労働省が突然にこんな運動を始めたか
そうした事は一切語られる事はなかった。
世の中、見え透いた嘘であっても、それなりの機関が発表し。
恣意的に選んだデーターだけ公開すれば、ほとんどの人が何となく信じてしまう
そんなよい証拠でしょう
著書には、同じような例が、アメリカを中心にいくつも紹介されています
読んでみる価値が十分にあるでしょう
日本は残虐行為を無視して、第二次大戦はアジアの植民地主義から開放した戦争だったと教えていると述べ
これは科学ではなく、きわめて恣意的な基準で歴史を読み解いている証拠だと断じている。
しかし私は第二次大戦を植民地解放の戦争と教わった事はないな。
日本の状況についてよく知らない人が一方的に書きたてたとしか考えられない。
しかし何れにしても、歴史とはそれぞれ自分たちが正しいと主張しているものだと明言している。
これはその通りだと思った。
歴史家は、自らが偏っている事を自覚しながらも、出来るだけ公正に描かねばならないと本には紀元二世紀ごろの歴史家の言葉を引用して書いていたな。
まったくその通りかもしれないが、しかしアメリカ人に言われたくはないとは思ったな。
だが、本の中で、現在のそれぞれの社会情勢や政治などに左右され
科学とも呼べないエセ科学が流布している事実に触れています。
これは本には書かれていませんが、読んでいるうちに日本で厚生労働省が中心となってメタボリック追放運動が行われた時の事を思い出しました。
メタボリックは心臓疾患や脳血管障害などのリスクを高めるから、それを追放しようと政府が取り組んだ事ですが
一時期盛り上がったあと、急速に下火になった。
統計的にやせすぎている事より、メタボリック気味の人の方が長生きである事実などが指摘されたからです。
確かに心臓疾患や脳血管障害のリスクは肥満気味の人には多いが、免疫機能はむしろ肥満気味の人の方が活性化しているので
実際の長寿は少し肥満気味の方が長い事が指摘され始めると、途端に誰もこの問題を取り上げなくなった
そしてこの運動で発生したであろう、膨大な利権について、そもそもなぜ、厚生労働省が突然にこんな運動を始めたか
そうした事は一切語られる事はなかった。
世の中、見え透いた嘘であっても、それなりの機関が発表し。
恣意的に選んだデーターだけ公開すれば、ほとんどの人が何となく信じてしまう
そんなよい証拠でしょう
著書には、同じような例が、アメリカを中心にいくつも紹介されています
読んでみる価値が十分にあるでしょう
2004年11月1日に日本でレビュー済み
塾講師、という仕事をしているせいもあって、
16章の「科学者が罪を知るとき」。
21章の「自由への道」は、万感胸に迫るものがあります。
文字が読めるということ、学ぶということがどれだけ素晴らしい
ことなのか、知って、疑って、自分の頭で考えるということが
どれくらい意義のあることなのか。
そして、誰かの考えをうのみにしてしまうことが、
どれくらい怖いことなのか、ということもあわせて。
……中学時代に読んでいたら、もっと変わった人生を送っていただろう、
と思わせた一冊。とりあえず、見つけたら即購読をおすすめ。
16章の「科学者が罪を知るとき」。
21章の「自由への道」は、万感胸に迫るものがあります。
文字が読めるということ、学ぶということがどれだけ素晴らしい
ことなのか、知って、疑って、自分の頭で考えるということが
どれくらい意義のあることなのか。
そして、誰かの考えをうのみにしてしまうことが、
どれくらい怖いことなのか、ということもあわせて。
……中学時代に読んでいたら、もっと変わった人生を送っていただろう、
と思わせた一冊。とりあえず、見つけたら即購読をおすすめ。
2003年10月15日に日本でレビュー済み
タイトルから「理系」向きの本と思われるが、社会科学を含め、およそ「科学」を志す者には必読の書といえる。そして科学的思考の欠如がアメリカの教育にも問題を与えているとし、世界の17歳の若者の中でテストをすると「アメリカは代数で最下位だった」「アメリカの平均的な年間授業日数は180日なのに対し、韓国は220日」「高校では、社会がかかえる欠陥と家庭教育の不備のために、一般教養科目の中核となる教科に、1日たった3時間しか割くことができない」という分析は、まさに、数年先にやってくる日本の現状を予測しているいるかのごとくである。教育に携わる者は、時間がなければこの本の第19章「くだらない質問というものはない」だけでも読んでもらいたい。カール・セーガンは、民主主義社会と科学の重要性を認識し、それが教育によって人々の心に根付くことを切に願っていたのだ。その熱い心が、読む者にひしひしと伝わってくる。これほど熱い本を読んだのは久しぶりだったので、強く心に残った。