今、40代の私が中学生の頃に読んだ本。
その当時は、あぁ透明人間になってみたいなぁ、なんて思ってもいましたが
この本を読んで、透明人間の大変さが よーく分かりました。
捕まることで人体実験されるのではないかという恐怖から、一生懸命に逃げる主人公。
手に汗握る展開は面白かったです。
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透明人間の告白 上 (新潮文庫 セ 2-1) 文庫 – 1992/5/1
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1992/5/1
- ISBN-104102377018
- ISBN-13978-4102377017
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1992/5/1)
- 発売日 : 1992/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 398ページ
- ISBN-10 : 4102377018
- ISBN-13 : 978-4102377017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,886,508位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が本書を執筆するにあたって参考にしたのは「ロビンソン・クルーソー」だったとのこと。
なるほど大都会の中で一人透明人間として生きることは、無人島で一人生き残ることと同じ心境なのかもしれない。
本書は、一人の人間を透明人間という状況においた場合に想定される苦難を細部にわたってコツコツと書き上げた作品で、それがため自身が透明人間となった場所から脱出するためだけに、透明人間としての不便さやそういう状況に追い込まれた人間の心理について100数十ページの枚数を使って状況説明しています。
自分を含め建物の一部がすべて透明となった部屋の中で追い詰められ危険な状態で尿意を覚えたときは「そんな異常な状態にありながらも、僕は、トイレ以外のところで用を足すことなど考えられなかった」と、透明で見えない便器を必至に探します。
その執拗性は、なにもたたたしてるんだ、早くその場から逃げろよとイライラしてくるほどです。
その後政府機関の一部から追われる立場となってしまいますが、追われる立場にとっては、一カ所にとどまることにより生じるリスクを考えると動き続けることがなによりも肝心だ。
それでも主人公は生まれ育ったニューヨークを離れようとは思わない。
透明人間としての「楽しみ方」よりも「透明人間として一人で生きていくのは、並大抵のことじゃない。」ということをこつこつと書き続ける。
主人公はこう考える。
「生き残る秘訣とは(成功する秘訣でもあるが)必要な危険を冒しても、無用の危険は決して犯さないことにある。」
それでも本書後半半ばをすぎたあたりから徐々にサスペンスフルなタッチが増してきて、特に運命の女性と出会ってからの展開はぐっと面白くなってきます。
なるほど大都会の中で一人透明人間として生きることは、無人島で一人生き残ることと同じ心境なのかもしれない。
本書は、一人の人間を透明人間という状況においた場合に想定される苦難を細部にわたってコツコツと書き上げた作品で、それがため自身が透明人間となった場所から脱出するためだけに、透明人間としての不便さやそういう状況に追い込まれた人間の心理について100数十ページの枚数を使って状況説明しています。
自分を含め建物の一部がすべて透明となった部屋の中で追い詰められ危険な状態で尿意を覚えたときは「そんな異常な状態にありながらも、僕は、トイレ以外のところで用を足すことなど考えられなかった」と、透明で見えない便器を必至に探します。
その執拗性は、なにもたたたしてるんだ、早くその場から逃げろよとイライラしてくるほどです。
その後政府機関の一部から追われる立場となってしまいますが、追われる立場にとっては、一カ所にとどまることにより生じるリスクを考えると動き続けることがなによりも肝心だ。
それでも主人公は生まれ育ったニューヨークを離れようとは思わない。
透明人間としての「楽しみ方」よりも「透明人間として一人で生きていくのは、並大抵のことじゃない。」ということをこつこつと書き続ける。
主人公はこう考える。
「生き残る秘訣とは(成功する秘訣でもあるが)必要な危険を冒しても、無用の危険は決して犯さないことにある。」
それでも本書後半半ばをすぎたあたりから徐々にサスペンスフルなタッチが増してきて、特に運命の女性と出会ってからの展開はぐっと面白くなってきます。
2012年5月19日に日本でレビュー済み
日本では1988年に出版、25年前。
当時のNYの街の雰囲気も良く書けていて
1990年NYに駐在していたので
ちょっとノスタルジックな感じを味わいながら
読みました。著者の実業家からの転身、若さ、
才気あるストーリーテーラーのデビュー作という
出版界の「売り」もあってベストセラーに。
物語の展開は、透明人間となってしまったWStの証券
マンと「当局」との追いかけごっこ。そして逃亡下
の出会いが恋へと展開するラブ・コメ。その語り口、
そして邦訳がうまいのかすらすら楽しく読めます。
Just fun!
追っかけてくる当局に対して、そんなに憎しみを抱く
必要ないでしょ?とか 当局の捕縛の方法が
あまりにお粗末で、、と思うところもありますが
ご愛嬌といったところでしょうか。
透明人間の「告白」という単視点になりがちな物語を
工夫して飽きさせないようにはされていますが
場面によっては冗長と感じます。ただ 語り口が
切れ味があってユーモアーがあり 最後まで楽しめます。
当時のNYの街の雰囲気も良く書けていて
1990年NYに駐在していたので
ちょっとノスタルジックな感じを味わいながら
読みました。著者の実業家からの転身、若さ、
才気あるストーリーテーラーのデビュー作という
出版界の「売り」もあってベストセラーに。
物語の展開は、透明人間となってしまったWStの証券
マンと「当局」との追いかけごっこ。そして逃亡下
の出会いが恋へと展開するラブ・コメ。その語り口、
そして邦訳がうまいのかすらすら楽しく読めます。
Just fun!
追っかけてくる当局に対して、そんなに憎しみを抱く
必要ないでしょ?とか 当局の捕縛の方法が
あまりにお粗末で、、と思うところもありますが
ご愛嬌といったところでしょうか。
透明人間の「告白」という単視点になりがちな物語を
工夫して飽きさせないようにはされていますが
場面によっては冗長と感じます。ただ 語り口が
切れ味があってユーモアーがあり 最後まで楽しめます。
2011年9月7日に日本でレビュー済み
多くを書く必要がないかもしれない。
文句なく面白い。
全編における逃走劇は手に汗握り、心の底から主人公を応援していた。
どこか暖かくなれるラストもいい。
ぜひにと人に勧めたい本だった。
文句なく面白い。
全編における逃走劇は手に汗握り、心の底から主人公を応援していた。
どこか暖かくなれるラストもいい。
ぜひにと人に勧めたい本だった。
2015年9月17日に日本でレビュー済み
もう何年前になるか忘れたけど、映画版を見て面白いと思った。
話は少しそれるけど、私は映画で面白いと思った作品は原作(あるいは逆に映画が原作を小説化した物)を読むのが好きで
昔見た映画などは記憶を頼りにキーワードで検索したり、それらしき本のあらすじと照合して探していました。
この本は後者で今一つ確証が持てないまま買ったのですが
その点を差し引いてもすらすら読めて中盤に差し掛かった頃にようやくあの映画だと確信してからはさらに読み進み
読み終わってまたすぐ読み返しました。
透明人間と言えば、大抵は誰にも見咎められない自由を扱うけど
この作品では誰にも認知されない不自由と苦悩
認知するのは透明人間を利用(あるいは悪用)しようという、人格を無視した者ばかり
そんななか透明人間を一個の人格と認め、対等に接してくれる人と出会えた喜びが描かれています。
ファンタジーにリアリティーを求めるのはナンセンスと断じずに、少し「現実的」に「非現実」を考察してみるのも面白いです。
話は少しそれるけど、私は映画で面白いと思った作品は原作(あるいは逆に映画が原作を小説化した物)を読むのが好きで
昔見た映画などは記憶を頼りにキーワードで検索したり、それらしき本のあらすじと照合して探していました。
この本は後者で今一つ確証が持てないまま買ったのですが
その点を差し引いてもすらすら読めて中盤に差し掛かった頃にようやくあの映画だと確信してからはさらに読み進み
読み終わってまたすぐ読み返しました。
透明人間と言えば、大抵は誰にも見咎められない自由を扱うけど
この作品では誰にも認知されない不自由と苦悩
認知するのは透明人間を利用(あるいは悪用)しようという、人格を無視した者ばかり
そんななか透明人間を一個の人格と認め、対等に接してくれる人と出会えた喜びが描かれています。
ファンタジーにリアリティーを求めるのはナンセンスと断じずに、少し「現実的」に「非現実」を考察してみるのも面白いです。
2013年7月28日に日本でレビュー済み
「本の雑誌」が選ぶこの30年間でのベスト1という帯の広告に引かれて買ってしまったが、読むのが苦痛になるくらいの
駄作である。ある日急に核爆発の関係で透明人間になった男の生活ぶりを描くが、なぜこうまでして対して悪役でも
ないのに当局から逃げないといけないのかという根本的な疑問。ある批評家が、「透明人間になった時の考えうるベストガイド誌」
との評価を肯定的にとるか、極めて揶揄された否定的批評ととるか。少なくとも、僕には面白くもなんともない駄作。
駄作である。ある日急に核爆発の関係で透明人間になった男の生活ぶりを描くが、なぜこうまでして対して悪役でも
ないのに当局から逃げないといけないのかという根本的な疑問。ある批評家が、「透明人間になった時の考えうるベストガイド誌」
との評価を肯定的にとるか、極めて揶揄された否定的批評ととるか。少なくとも、僕には面白くもなんともない駄作。
2006年11月7日に日本でレビュー済み
透明人間という荒唐無稽でしかもベタなテーマを
いかに新鮮に、リアルさをもって描くか。
この本はその難題を見事にクリアしています。
何より追いかけるエージェントのトップがすること、言うこと、
これらがいかにも知性のある現実の(劇画的でない)諜報員が
したり言ったりしそうな感じで、それゆえアホらしさを持つことなく
作品世界に浸れます。
いかに新鮮に、リアルさをもって描くか。
この本はその難題を見事にクリアしています。
何より追いかけるエージェントのトップがすること、言うこと、
これらがいかにも知性のある現実の(劇画的でない)諜報員が
したり言ったりしそうな感じで、それゆえアホらしさを持つことなく
作品世界に浸れます。
2007年4月7日に日本でレビュー済み
随分前に読んだ本です。
ある事件を境に透明になってしまうというありきたりな題材であるから、
正直ハズレかな、と思いつつ読み始めたのを覚えています。
しかし、期待はずれのアタリ本でした。
透明であることの苦悩が非常に鋭く書かれています。
笑ってしまうようなことが多々起きますが本人は大真面目です。
世にも珍しい事件がために研究対象として
政府が大変な予算をはたいて捕まえようとするため、
逃げる方も真剣です。
著者の観察力に脱帽の一冊。
ある事件を境に透明になってしまうというありきたりな題材であるから、
正直ハズレかな、と思いつつ読み始めたのを覚えています。
しかし、期待はずれのアタリ本でした。
透明であることの苦悩が非常に鋭く書かれています。
笑ってしまうようなことが多々起きますが本人は大真面目です。
世にも珍しい事件がために研究対象として
政府が大変な予算をはたいて捕まえようとするため、
逃げる方も真剣です。
著者の観察力に脱帽の一冊。