違法捜査の連続で、それを上層部がすべて知っていて、許しているのは不自然でしょう。
おとり捜査では、民間人を含み、二人も死亡している。
そのとき、民間人は警察官になんの躊躇もなく射殺されているのだ。
自宅の敷地内で、その民間人がドーベルマンを放し飼いにしているのがいけないと、
それだけですませられることじゃない。
だれも責任を取らないばかりか、「あの《どんぱち騒ぎ》と、署内で語られている」と揶揄しているのも不自然。
それと、いかにもラストを予測させるように、主人公が事前に手製のサイレンサーを作るっていうのも、おかしい。
ラストの現場に、主人公と犯人以外にはだれもいないと、前もって主人公にわかっているはずがない。
何名もの捜査員で、犯人の家を監視しているのだから、なおさらだ。
魅力的な女性二人と関係を持って、昔からの付き合いの女性には子どもができ、本人はポルシェを乗り回し、一人で捜査、しかもコンピュータゲームメーカーとして、かなり金を稼いでいる。上司との関係も良好。人生を謳歌しているわけだ。
ラスト。そんな男が、神様気取りで、なんの迷いも苦悩もなく、無抵抗な殺人犯を射殺する。
感情移入できないよ。
以前犯した連続殺人の証拠はないから、精神錯乱か、今回の暴行だけの罪で服役するだけだと、殺人犯にうそぶかせている。だからといって、こんなやつは殺したっていいということにはならない。
最初から撃ち殺そうと決めていたようだが、無理がある。
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サディスティック・キラー (新潮文庫 サ 12-2) 文庫 – 1993/3/1
- 本の長さ538ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1993/3/1
- ISBN-104102385029
- ISBN-13978-4102385029
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1993/3/1)
- 発売日 : 1993/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 538ページ
- ISBN-10 : 4102385029
- ISBN-13 : 978-4102385029
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,503,014位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2006年9月10日に日本でレビュー済み
恥ずかしながら、ジョン サンドフォードと言う人を知らないでいた。いやぁ、これはめっけもん。めっけもんですぞ。
サイコ・サスペンスと言うのは余り得意なジャンルではないけど(だから本当なら五つ星のところ、四つ星にしてしまったぁ)、警察もんという側面からみればいいわけで、大変面白い話でした。ほんま、ひろいもん。何度も言いますが。
主人公の刑事ルーカスがなかなかいい味。
モテて、強くって、お金持ち(ゲームソフトを作っているんだわなぁ、余技で)。でも、それなりに女性陣に翻弄されるところも面白い。
本作を走りに、シリーズ化しているようなので、楽しみが増えたよ。
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主人公の刑事ルーカスがなかなかいい味。
モテて、強くって、お金持ち(ゲームソフトを作っているんだわなぁ、余技で)。でも、それなりに女性陣に翻弄されるところも面白い。
本作を走りに、シリーズ化しているようなので、楽しみが増えたよ。