ポールオースターと柴田先生の訳のファンです。
さらりと読めておもしろい話ばかり。
何度読んでもおもしろいです。
深刻に考えたくない気分の時の気晴らしにおススメです。
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トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫) 文庫 – 2007/12/21
ちょっとした偶然。人知を超えた暗合。ときに茫然とし、ときに立ち尽くしたその瞬間を人は容易に忘れるが、作家は忘れない。自らの体験を元に驚くべき偶然の連続を、しかし淡々と綴る名作「赤いノートブック」を始め、無名時代の貧乏生活を軽やかに描く「その日暮らし」、9.11直後のNYに捧げた「覚え書き」など、柔らかななかにも力強い声が聞こえる傑作エッセイ集。日本独自編集。
- 本の長さ341ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/12/21
- ISBN-104102451102
- ISBN-13978-4102451106
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/12/21)
- 発売日 : 2007/12/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 341ページ
- ISBN-10 : 4102451102
- ISBN-13 : 978-4102451106
- Amazon 売れ筋ランキング: - 98,049位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 400位外国のエッセー・随筆
- - 760位英米文学研究
- - 2,249位新潮文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名の通り、O.ヘンリー短編集を思い出させる。時代背景、アメリカ社会が興味深く、読みこなせる。
2012年6月4日に日本でレビュー済み
オモロイねんけど、
なんか物足りない
というか、正確にいうと、物足り過ぎる
情報が密でありすぎて
読んでいて疲れてくる
ポールさんにとって切実な問題を書いていないような気配がある
まあ、あんまりパーソナルなことは書けないという事情もあるんかもしれんけど
そうなると、やはり自伝的記録というのは難しい、というか微妙にねじまがってしまうんやなあ
この作品よりも、「ミスターバーティゴ」のようなフィクションのほうがポールさんの声がたくさん聴こえてくるというのは不思議というか当然ともいえるんやなあ
それでも、ポールさんがニューヨークの画廊に勤めていたときに、客としてジョンレノンがフラッと現れたときのやりとりは絶品である
ジョンレノンがいつもの無邪気な一言で、「アート」にまつわるたわごと全体を粉砕している。
こうゆう柔軟な思考がリバプール人の本領なんだよな、
と、
思ったです。
結論、オモロイとこはオモロイ
おもんないとこはおもんない
それにしても、ポールさんの文章はいかにもアメリカらしく、クリスプでクレバーで、アメリカそのものを象徴している。
それなのにポールさんがアメリカであまり人気がないというのは不思議というか当然なのかもしれない
結局、アメリカの最良の才能は映画や音楽に投入されたということなのかな
ま、だれだってやれることをやるだけやあああっはい
なんか物足りない
というか、正確にいうと、物足り過ぎる
情報が密でありすぎて
読んでいて疲れてくる
ポールさんにとって切実な問題を書いていないような気配がある
まあ、あんまりパーソナルなことは書けないという事情もあるんかもしれんけど
そうなると、やはり自伝的記録というのは難しい、というか微妙にねじまがってしまうんやなあ
この作品よりも、「ミスターバーティゴ」のようなフィクションのほうがポールさんの声がたくさん聴こえてくるというのは不思議というか当然ともいえるんやなあ
それでも、ポールさんがニューヨークの画廊に勤めていたときに、客としてジョンレノンがフラッと現れたときのやりとりは絶品である
ジョンレノンがいつもの無邪気な一言で、「アート」にまつわるたわごと全体を粉砕している。
こうゆう柔軟な思考がリバプール人の本領なんだよな、
と、
思ったです。
結論、オモロイとこはオモロイ
おもんないとこはおもんない
それにしても、ポールさんの文章はいかにもアメリカらしく、クリスプでクレバーで、アメリカそのものを象徴している。
それなのにポールさんがアメリカであまり人気がないというのは不思議というか当然なのかもしれない
結局、アメリカの最良の才能は映画や音楽に投入されたということなのかな
ま、だれだってやれることをやるだけやあああっはい
2006年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の短編、9.11の1ヵ月後に書かれた「地下鉄」という短編はすごいです。不意に車内の明かりが消え、それが戻るまで黙って待つ客の描写がすばらしいです。同じ頃来日したデヴィッド・ボウイがニューヨークの様子を聞かれ、「誰もが息を止めて何かを待ってるみたいな感じだ」と答えた街の雰囲気がよく出ています。
貿易センタービルへの旅客機の激突はさぞかし大きな音だったと思います。しかも2回も。びっくりして何事かと身をすくめるのは仕方ないです。しかし沈黙の後に聴こえてきて欲しいのは、何事もなかったような、いつもどおりの生活音、たとえば地下鉄のファンのうなりや単調なアナウンス。決して、3回目の爆破音--世界が破滅していく音--ではないでしょう。
そういうメッセージとして、この短編を読みました。
貿易センタービルへの旅客機の激突はさぞかし大きな音だったと思います。しかも2回も。びっくりして何事かと身をすくめるのは仕方ないです。しかし沈黙の後に聴こえてきて欲しいのは、何事もなかったような、いつもどおりの生活音、たとえば地下鉄のファンのうなりや単調なアナウンス。決して、3回目の爆破音--世界が破滅していく音--ではないでしょう。
そういうメッセージとして、この短編を読みました。
2008年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「デジタル時計が11:11となる瞬間を見た。すげぇ偶然。」とか言う人がいるが、それ以外の時刻になる瞬間も記憶していないだけで何度となく見ているはずだから、奇妙な偶然として記憶に残るかどうかはその人の価値基準に負うところもあるのだろう。
本書を「嘘のような本当の話」として楽しみつつ、オースターがどういった事柄を強く記憶し物語としてどう受け止める作家なのか考えながら読んだ。今度オースターの小説を読む時に本人の顔が浮かんできそうだけれど、きっと読み始めたら物語にどっぷりはまって、彼のその日暮しのことなんて忘れてしまうに違いない。
本書を「嘘のような本当の話」として楽しみつつ、オースターがどういった事柄を強く記憶し物語としてどう受け止める作家なのか考えながら読んだ。今度オースターの小説を読む時に本人の顔が浮かんできそうだけれど、きっと読み始めたら物語にどっぷりはまって、彼のその日暮しのことなんて忘れてしまうに違いない。
2004年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
在り来たりの表現を使えば「事実は,小説より奇なり」となるのであろうが、オースターさんが稀代の作家となった由縁が記されている随筆集といえようか。将又、このような小説を思わせる「来し方」を天から与えられる存在だからこそ、オースターさんはこの世に生を受けたと考えたほうが妥当か。
どう捉えようと、「この本はおもしろい」という一言以外に表しうる言葉はないと思われる。何が書いているとか、この表現がいいとか言う前に、読んでみないと分からない、でも読んだら必ず「おもしろい」と言いたくなる何か(「お話」とでも言い換えようか)が詰まっている。
それにしても、帯に浮かぶように添えられたオースターさんの顔写真を見るにつけ、この中に語られる経験をいったいどんな表情で通り過ごしてきたのか、できることならば見てみたいものである。
どう捉えようと、「この本はおもしろい」という一言以外に表しうる言葉はないと思われる。何が書いているとか、この表現がいいとか言う前に、読んでみないと分からない、でも読んだら必ず「おもしろい」と言いたくなる何か(「お話」とでも言い換えようか)が詰まっている。
それにしても、帯に浮かぶように添えられたオースターさんの顔写真を見るにつけ、この中に語られる経験をいったいどんな表情で通り過ごしてきたのか、できることならば見てみたいものである。
2009年2月27日に日本でレビュー済み
翻訳者の柴田元幸によれば、この本に対応する原書は存在せず、オースターが日本で出版されるエッセイ集のために、みずから目次を組んだのだという。
奇跡のような偶然の一致をあつめた「赤いノートブック」。オースターが小説を書くようになるまでの日々をつづった「なぜ書くか」「その日暮らし」などが収められている。
「昔からずっと、私の夢は唯一、ものを書くことだった」というポール・オースター。
そのために、長く辛い道を歩く覚悟をきめて、作家が旅した道のり、ジェットコースターのような日々。
読みながら、ああ、オースターにしてこれほどの時間がかかったのだ、と思う。
日々の糧を得るために駆けずり回り、「聖書的な次元の」不運をくぐり抜けて、「自分がなしとげうると思える仕事をなしとげる機会」にたどり着いたのだ。
*
本書の中に、とても好きな逸話がある。
幼い日のポール・オースターが、大リーガーのウィリー・メイズに出会う。
サインをもらおうと鉛筆を探すが、ポール少年はもちろん、周りの誰も鉛筆を持っていない。
そのために、ポール少年は大好きな野球選手のサインをもらうことができなかった。
このエピソードが、どんな道すじをたどって未来の作家、ポール・オースターにつながってゆくのか、興味をお持ちのかたは、ぜひ本書をひもといてみてください。
きっと、ページをひらいたまま「にやり」と笑わずにいられないはず。
奇跡のような偶然の一致をあつめた「赤いノートブック」。オースターが小説を書くようになるまでの日々をつづった「なぜ書くか」「その日暮らし」などが収められている。
「昔からずっと、私の夢は唯一、ものを書くことだった」というポール・オースター。
そのために、長く辛い道を歩く覚悟をきめて、作家が旅した道のり、ジェットコースターのような日々。
読みながら、ああ、オースターにしてこれほどの時間がかかったのだ、と思う。
日々の糧を得るために駆けずり回り、「聖書的な次元の」不運をくぐり抜けて、「自分がなしとげうると思える仕事をなしとげる機会」にたどり着いたのだ。
*
本書の中に、とても好きな逸話がある。
幼い日のポール・オースターが、大リーガーのウィリー・メイズに出会う。
サインをもらおうと鉛筆を探すが、ポール少年はもちろん、周りの誰も鉛筆を持っていない。
そのために、ポール少年は大好きな野球選手のサインをもらうことができなかった。
このエピソードが、どんな道すじをたどって未来の作家、ポール・オースターにつながってゆくのか、興味をお持ちのかたは、ぜひ本書をひもといてみてください。
きっと、ページをひらいたまま「にやり」と笑わずにいられないはず。