とても客観的にかつしっかり調査された本だと思います。クリスチャンの方には勿論、ノンクリスチャンの方にもキリスト教を分かりやすく
書かれている本だと思います。
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知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH文庫 133) 文庫 – 2001/12/1
八木谷 涼子
(著)
- 本の長さ431ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2001/12/1
- ISBN-104102901337
- ISBN-13978-4102901335
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商品の説明
著者からのコメント
教派を外から見て タイトルこそ『キリスト教大研究』となっていますが、この本のテーマはキリスト教の主要教派の皮相的な違いと、それぞれの用語についてです。徹頭徹尾「外から見た姿」をプラクティカルに描くことにこだわったので、思想的・信仰的な切り口からキリスト教を理解したいという方には、物足りなく思われるでしょう。
ただ、教理そのものよりも、むしろ、キリスト教圏の文学や映画などに現れるクリスチャン像を理解することに関心のある方、また、翻訳に関わり、教会用語の特殊さに頭を悩ませたことのある方には、「役立つ」かもしれません。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 431ページ
- ISBN-10 : 4102901337
- ISBN-13 : 978-4102901335
- Amazon 売れ筋ランキング: - 475,852位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 744位キリスト教入門
- - 1,014位キリスト教一般関連書籍
- - 107,292位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫本ですが分厚く読むところが多いです
質問形式があります読み終えてまた投稿したいです
質問形式があります読み終えてまた投稿したいです
2008年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは大変良心的な現今珍しいほどの入門書だ。本書からキリスト教思想に対するあれこれの解釈論議や、思想的展開、深化などを求めるのは木によって魚を求めるの類になる。
キリスト教文化圏の生み出す小説作品や映画作品などで触れることになる様々な事象は、本書によって理解できるものが多いことに気づいた。教会の情景でもそれぞれの教派によって随分と異なるものだ。当たり前だろうと言ってみても、それを何となく見過ごしているのと、本書の懇切丁寧な解説やイラストなどで理解するのとではまったく違った見方ということになる。
平凡社に物の名前(物の部位の呼称など)を詳解した事典があった。一つの「物」を言葉を重ねて説明するのと、歴史的に定着している(そして、現代では知っている人も少なくなった)呼称・名称によって一言で指し示すのとでは、まず後者によるべきものと評者は思う。そうしないと一つの言葉が、一つの名が死んでしまうのである。例えば、「鴨居」というものがあるが、最近では住宅の構造変化もあり、また呼称の変化もあって、小説作品などでもこの言葉はあまり使われなくなっている。これを「天井と壁の境目云々」「柱と柱をつないでいる云々」などと言葉を重ねて説明することは、一見わかりやすい説明になるのかもしれないが、それは冗長と言うものであり、言葉の歴史性を遮断する怠慢だ。読者も甘やかされてしまう。
尤も、一転、近年の業界ジャーゴン、広告屋、マーケティング屋、IT屋が使いたがる横文字コトバの氾濫にはウンザリしてしまうが。
キリスト教文化圏の生み出す小説作品や映画作品などで触れることになる様々な事象は、本書によって理解できるものが多いことに気づいた。教会の情景でもそれぞれの教派によって随分と異なるものだ。当たり前だろうと言ってみても、それを何となく見過ごしているのと、本書の懇切丁寧な解説やイラストなどで理解するのとではまったく違った見方ということになる。
平凡社に物の名前(物の部位の呼称など)を詳解した事典があった。一つの「物」を言葉を重ねて説明するのと、歴史的に定着している(そして、現代では知っている人も少なくなった)呼称・名称によって一言で指し示すのとでは、まず後者によるべきものと評者は思う。そうしないと一つの言葉が、一つの名が死んでしまうのである。例えば、「鴨居」というものがあるが、最近では住宅の構造変化もあり、また呼称の変化もあって、小説作品などでもこの言葉はあまり使われなくなっている。これを「天井と壁の境目云々」「柱と柱をつないでいる云々」などと言葉を重ねて説明することは、一見わかりやすい説明になるのかもしれないが、それは冗長と言うものであり、言葉の歴史性を遮断する怠慢だ。読者も甘やかされてしまう。
尤も、一転、近年の業界ジャーゴン、広告屋、マーケティング屋、IT屋が使いたがる横文字コトバの氾濫にはウンザリしてしまうが。
2003年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名から誤解を受ける人もいるかもしれませんが、この本は、「キリスト教の教義の本質」などを解説した本ではまったくないし、かと言って、単なる雑学本でもありません。
実は、日本には、「キリスト教の教義の本質」を解説するような本はいくらでもあるのですが、このように、キリスト教各宗派の違いをチャート式に分類整理した本というのは、(洋書にはありますが)ありそうでなかったので、その意味で、この本は大変な労作なのです。
例えば、bishop という単語を、どの宗派では「司教」と訳し、どの宗派では「主教」と訳すか、などということが、これほど簡単に(かつ正確に)わかる本を、私は他に知りません。
また、日本人は、キリスト教の宗派を(せいぜいカトリックとプロテスタントぐらいで)すべて一括りにして捕らえている人が多く、教義がどうこう言う以前に、そういう無知がキリスト教徒に対して誤解を抱く一因になっています。
したがって、本書は、翻訳者を始めとして、キリスト教を「外側から」学びたい人が最初に読むのに最適の本で、このような本が文庫で手に入るのは、非常にすばらしいことだと思います。
実は、日本には、「キリスト教の教義の本質」を解説するような本はいくらでもあるのですが、このように、キリスト教各宗派の違いをチャート式に分類整理した本というのは、(洋書にはありますが)ありそうでなかったので、その意味で、この本は大変な労作なのです。
例えば、bishop という単語を、どの宗派では「司教」と訳し、どの宗派では「主教」と訳すか、などということが、これほど簡単に(かつ正確に)わかる本を、私は他に知りません。
また、日本人は、キリスト教の宗派を(せいぜいカトリックとプロテスタントぐらいで)すべて一括りにして捕らえている人が多く、教義がどうこう言う以前に、そういう無知がキリスト教徒に対して誤解を抱く一因になっています。
したがって、本書は、翻訳者を始めとして、キリスト教を「外側から」学びたい人が最初に読むのに最適の本で、このような本が文庫で手に入るのは、非常にすばらしいことだと思います。
2009年3月7日に日本でレビュー済み
索引まで含めると、四百ページ強の文庫本であるけれど、かなり評価できる良書であると思う。
まず、よくここまで調べ上げたなぁという感想を持つ。
これは、キリスト教全般を扱うガイドブックである。
著者の八木谷涼子は、クリスチャンではない。
詳しい紹介はなかったが、翻訳家であろうか。
他にも「キリスト教歳時記──知っておきたい教会の文化」(平凡社新書)
「別冊太陽 日本のこころ−日本の教会をたずねて」などがある。
この著作は、日本のキリスト教と教会、教派、信者、聖職者を外部から見た眼でくまなく網羅している。
おそらくクリスチャンでもここまで細かく把握している人は稀、いや居ないと思う。
もちろん、キリスト教自体が異文化圏からの輸入であるから、多少、元々のカタチ、つまり欧米でのキリスト教についても言及があるが、あくまで日本に流れ着き、今日ある「日本のキリスト教」についての詳細である。
八木谷涼子さんは、イラストも描く。
カバーや口絵、本文イラストも描いている。
なかなか分かりやすいが、絵柄は少女マンガ風でもある。
ただ、信者ではないからだろうが、若干、見切れていないところもある。
たとえば、最初のクエスチョン・・・<キリスト教徒=クリスチャンということでしょうか?>では・・・
『・・・日本で「クリスチャン」というと、とくにプロテスタントの信者をさす場合があることは覚えておこう。ローマ・カトリックの信者はふつう自身を「カトリックです」といい、「クリスチャンです」ということは少ない。しかし、もちろん両者ともキリスト教徒である。』
と、回答されているけれど、実際にはそんなことはない。
たしかに、あなたの宗教はと聞かれて、クリスチャンですと答える代わりに「カトリックです」という言い方はあるので、そういうのをどこかで目撃するか、人に取材されたかしたのだろうが、おしなべてそうであるということではない。
一方、プロテスタントの信者であっても同様のケースはある。
この場合、「プロテスタント系の・・・」と、「系」を付ける人もいて、これはプロテスタントが諸派に分かれていることを含んだ言い方なのだが、聞いた人がそこまで判るかどうかは別である。
要は、その人その人の答え方の問題で、決まったものがあるわけでもなく、また、そういうケースが多いということもない。
また、同じ項で・・・
『禁制時代の日本のローマ・カトリック信者をさす言葉としては、「キリシタン」「バテレン」「天主教徒」という言葉が知られている。』
と、あるが、「バテレン」は、宣教師をさすポルトガル語「パードレ」を、当時の日本の信徒(これはキリシタンでいい)がヒアリングしたもので、聖職者をさす呼び方である。
もちろん、あたりまえだが聖職も信者であるから、そういう意味では間違いとは云えないかも知れないが、逆に平信徒を「バテレン」とは呼ばないワケだから、正確とは云えない。
そういった部分に注意すれば、この著作はなかなか使える。
インターネット・サイトの掲示板などでの、キリスト教についての質問のほとんど、90パーセント以上はこの本一冊で事足りる。
この著作が、言及できないのは、教義の中身と信仰の内実と深みである。
信仰書ではないので当然といえば当然であり、外からの興味や外国文学を読む助けとしては、充分すぎる出来栄えで申し分ない。
殊に、巻末の<索引>は見事である。
しかし、用語の索引はもう少し、分量があっても良いように思う。
まず、よくここまで調べ上げたなぁという感想を持つ。
これは、キリスト教全般を扱うガイドブックである。
著者の八木谷涼子は、クリスチャンではない。
詳しい紹介はなかったが、翻訳家であろうか。
他にも「キリスト教歳時記──知っておきたい教会の文化」(平凡社新書)
「別冊太陽 日本のこころ−日本の教会をたずねて」などがある。
この著作は、日本のキリスト教と教会、教派、信者、聖職者を外部から見た眼でくまなく網羅している。
おそらくクリスチャンでもここまで細かく把握している人は稀、いや居ないと思う。
もちろん、キリスト教自体が異文化圏からの輸入であるから、多少、元々のカタチ、つまり欧米でのキリスト教についても言及があるが、あくまで日本に流れ着き、今日ある「日本のキリスト教」についての詳細である。
八木谷涼子さんは、イラストも描く。
カバーや口絵、本文イラストも描いている。
なかなか分かりやすいが、絵柄は少女マンガ風でもある。
ただ、信者ではないからだろうが、若干、見切れていないところもある。
たとえば、最初のクエスチョン・・・<キリスト教徒=クリスチャンということでしょうか?>では・・・
『・・・日本で「クリスチャン」というと、とくにプロテスタントの信者をさす場合があることは覚えておこう。ローマ・カトリックの信者はふつう自身を「カトリックです」といい、「クリスチャンです」ということは少ない。しかし、もちろん両者ともキリスト教徒である。』
と、回答されているけれど、実際にはそんなことはない。
たしかに、あなたの宗教はと聞かれて、クリスチャンですと答える代わりに「カトリックです」という言い方はあるので、そういうのをどこかで目撃するか、人に取材されたかしたのだろうが、おしなべてそうであるということではない。
一方、プロテスタントの信者であっても同様のケースはある。
この場合、「プロテスタント系の・・・」と、「系」を付ける人もいて、これはプロテスタントが諸派に分かれていることを含んだ言い方なのだが、聞いた人がそこまで判るかどうかは別である。
要は、その人その人の答え方の問題で、決まったものがあるわけでもなく、また、そういうケースが多いということもない。
また、同じ項で・・・
『禁制時代の日本のローマ・カトリック信者をさす言葉としては、「キリシタン」「バテレン」「天主教徒」という言葉が知られている。』
と、あるが、「バテレン」は、宣教師をさすポルトガル語「パードレ」を、当時の日本の信徒(これはキリシタンでいい)がヒアリングしたもので、聖職者をさす呼び方である。
もちろん、あたりまえだが聖職も信者であるから、そういう意味では間違いとは云えないかも知れないが、逆に平信徒を「バテレン」とは呼ばないワケだから、正確とは云えない。
そういった部分に注意すれば、この著作はなかなか使える。
インターネット・サイトの掲示板などでの、キリスト教についての質問のほとんど、90パーセント以上はこの本一冊で事足りる。
この著作が、言及できないのは、教義の中身と信仰の内実と深みである。
信仰書ではないので当然といえば当然であり、外からの興味や外国文学を読む助けとしては、充分すぎる出来栄えで申し分ない。
殊に、巻末の<索引>は見事である。
しかし、用語の索引はもう少し、分量があっても良いように思う。
2006年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
信仰の本質に切り込むような研究を期待している読者には食い足りない部分もあるのでしょうが、キリスト教各派にまつわる風物を知るには、これ以上の入門書はありません。視覚にばっちり訴えるイラストも満載で、かゆいところに手が届く、とにかく便利な一冊です。翻訳者・栄養文学研究者・西洋文学専攻学生には、声を大にして「これは、「買い」です」と言いたい。
2004年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫の体裁ながら、現在日本で入手できる一番わかりやすくて情報量豊富なキリスト教エンサイクロペディアかも知れない。かなりわかっている人にも、ほとんど知識のない人にも、基本的な関心があれば役に立つでしょう。もう少し日本での現状や歴史にも突っ込んでほしかったけれど、それはないものねだりですよね・・・でも、そんな本も書いてほしいと思います。
2004年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本はキリスト教に関心を持つ読者の素朴な疑問に答えつつ、キリスト教圏の文化をわかりやすく解説した「ガイド本」です。第2章「比べてみよう 教派いろいろ」では15の教派ごとに「名称の由来と起源」「特徴と教義」など約10項目について、礼拝の取材も含めて明快に説明しています。著者自らのイラストや、マニアックと思わせるほど綿密な用語表現集・索引までつけられており、文庫本では考えられない豊富な情報が満載されています。読んで大変得した気分になります。