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大きな熊が来る前に、おやすみ。 単行本 – 2007/3/1
島本 理生
(著)
徹平と暮らし始めて、もうすぐ半年になる。だけど手放しで幸せ、という気分ではあまりなくて、転覆するかも知れない船に乗って、岸から離れようとしている、そんな気持ちがまとわりついていた――。新しい恋を始めた3人の女性を主人公に、人を好きになること、誰かと暮らすことの、危うさと幸福感を、みずみずしく描き上げる感動の小説集。書き下ろし1編を併録。
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104103020318
- ISBN-13978-4103020318
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 201ページ
- ISBN-10 : 4103020318
- ISBN-13 : 978-4103020318
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,039,338位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,751位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編を書いてみたかったと島本理生さんのあとがきにあります。
2021年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
装丁がとっても可愛い
2007年4月18日に日本でレビュー済み
新しい恋が始まりそうな予感はあるものの、
それを素直に受け入れることのできない3人の若い女性を描く短編集です。
「大きな熊が来る前に、おやすみ。」の主人公は、
普段は優しい恋人から暴力をふるわれます。
「クロコダイルの午睡」の主人公は、
言葉で自分を傷つける同級生を好きになりかけています。
「猫と君のとなり」の主人公は
かつて、恋人から飼い猫を虐待された過去を持っています。
本の内容を知らずに読み始めたので、
まさか島本さんが暴力をテーマに書いたなんて驚きでした。
地味で、自分を見せることが苦手な女の子たち。
他人から求められ、必要とされることに不慣れだから
愛情を素直に受け入れることができない。
島本理生は地味だけどまじめに生きている女の子の心理を描くのがうまい。
私は男の人にこんな悲しい痛みを与えられたことはないけど、
地味な女の子の一人として、彼女たちの心の痛みがわかるような気がしました。
それを素直に受け入れることのできない3人の若い女性を描く短編集です。
「大きな熊が来る前に、おやすみ。」の主人公は、
普段は優しい恋人から暴力をふるわれます。
「クロコダイルの午睡」の主人公は、
言葉で自分を傷つける同級生を好きになりかけています。
「猫と君のとなり」の主人公は
かつて、恋人から飼い猫を虐待された過去を持っています。
本の内容を知らずに読み始めたので、
まさか島本さんが暴力をテーマに書いたなんて驚きでした。
地味で、自分を見せることが苦手な女の子たち。
他人から求められ、必要とされることに不慣れだから
愛情を素直に受け入れることができない。
島本理生は地味だけどまじめに生きている女の子の心理を描くのがうまい。
私は男の人にこんな悲しい痛みを与えられたことはないけど、
地味な女の子の一人として、彼女たちの心の痛みがわかるような気がしました。
2022年12月5日に日本でレビュー済み
焦がれていた明るい場所に出られても、ずっとそこで暮らしてきた人とは分かり合えず、また他の暗くて狭い穴蔵へと戻ってしまう。自分と同じような闇を抱えているひとといると安心した。こんな場所にいるのは自分だけじゃないと思えるから。外にあるたくさんの「普通」は、手に入らなければないものと同じだった。私たちにしか見えない、不安定ななかにあるささやかな幸福を食べて生きていく。
あなたが羨ましい。あなたに認められたい。それがどうやっても叶わないなら、あなたが消えて。
読後からずっと、胸につっかえた何かが取れない。
あなたが羨ましい。あなたに認められたい。それがどうやっても叶わないなら、あなたが消えて。
読後からずっと、胸につっかえた何かが取れない。
2011年2月22日に日本でレビュー済み
「そういう荻原君はどうなの、すごい自然に我が家に居着いてるけど」
「僕は……てっきり始まりってこういうものなのかと思って」
表題作の『大きな熊が来る前に、おやすみ。』は、他の二編よりも好みではなかったため、印象が薄いです。
このお話のラストは、ハッピーエンドなのか、否か。
『クロコダイルの午睡』は、言動が無神経なため最初は苦手だったけど、だんだん惹かれていった男の子に、乙女心を粉々に砕かれてしまう女の子のお話。
そこで彼女がとった行動は…。
デートの直前にマニキュアをしたり、髪を巻いたり、似たようなことをしたことのある身としては、男のほうの自業自得だと思う。
悪気がないことほど有害なことはない。
男性読者は、これを読んでどんな感想を抱くんだろうか。
また三編中、『猫と君のとなり』が最後にくる順番で本当に良かったと思う。
これがあるから、後味が悪いだけじゃなく終わることが出来ます。
このお話に登場する荻原君は、『リトル・バイ・リトル』の周を思わせるような、素敵な年下の男の子。
平凡な恋愛かもしれないが、こういうハッピーエンドは読んでいてほっとする。
「僕は……てっきり始まりってこういうものなのかと思って」
表題作の『大きな熊が来る前に、おやすみ。』は、他の二編よりも好みではなかったため、印象が薄いです。
このお話のラストは、ハッピーエンドなのか、否か。
『クロコダイルの午睡』は、言動が無神経なため最初は苦手だったけど、だんだん惹かれていった男の子に、乙女心を粉々に砕かれてしまう女の子のお話。
そこで彼女がとった行動は…。
デートの直前にマニキュアをしたり、髪を巻いたり、似たようなことをしたことのある身としては、男のほうの自業自得だと思う。
悪気がないことほど有害なことはない。
男性読者は、これを読んでどんな感想を抱くんだろうか。
また三編中、『猫と君のとなり』が最後にくる順番で本当に良かったと思う。
これがあるから、後味が悪いだけじゃなく終わることが出来ます。
このお話に登場する荻原君は、『リトル・バイ・リトル』の周を思わせるような、素敵な年下の男の子。
平凡な恋愛かもしれないが、こういうハッピーエンドは読んでいてほっとする。
2010年4月20日に日本でレビュー済み
島本理生の小説を読んでレビュー書くときって、いつも決まって興奮して、手放しでべた褒めしてしまっている気が…でもそれも仕方がないのだわ。この人の書くものはすごい、本当にすごい、と毎回唸ってしまうのだもの。
本書も、文庫化を待っていた一冊だった。どういった内容の本か、全く事前情報に触れずに、とにかくいきなり買って読んでみた。だって島本理生でしょう、ハズレがあるわけがないと確信していたので。
で、これまたやられてしまった…三編の短編(中編?)から成る一冊だったのだが、三編全てにぐっときてしまったのだ。それぞれ読み終えてから、胸が熱くなっていたり、ぎゅうっと締め付けられるような感覚を覚えていたり、涙ぐんでしまっていたり。
三編とも明るく軽い作品では(全く)ない。読んでいて重苦しさ、息苦しさを覚える作品ばかり。けれど、以前にもこの人の別の作品のレビューで書いた記憶があるのだが、「場面場面で主人公が感受したものを描き出す解像度がものすごく高い」のだ、手触りのなまなましさがとにかくすごい。読んでいてはっとしたり、ぐっと胸が詰まったりする場面に繰り返し遭遇し、その感覚を覚えるたびに「ああ、やられたなぁ」と思わずにはいられない。
いずれも秀作で甲乙つけがたいところなのだが、個人的には二編目「クロコダイルの午睡」に強く同調した。最後の場面のせつなさといったら。
しかし今日読んでいて、今更ながら、この人の本を全て文庫ではなく、ちゃんと単行本で揃えたくなってきたぞ…。
本書も、文庫化を待っていた一冊だった。どういった内容の本か、全く事前情報に触れずに、とにかくいきなり買って読んでみた。だって島本理生でしょう、ハズレがあるわけがないと確信していたので。
で、これまたやられてしまった…三編の短編(中編?)から成る一冊だったのだが、三編全てにぐっときてしまったのだ。それぞれ読み終えてから、胸が熱くなっていたり、ぎゅうっと締め付けられるような感覚を覚えていたり、涙ぐんでしまっていたり。
三編とも明るく軽い作品では(全く)ない。読んでいて重苦しさ、息苦しさを覚える作品ばかり。けれど、以前にもこの人の別の作品のレビューで書いた記憶があるのだが、「場面場面で主人公が感受したものを描き出す解像度がものすごく高い」のだ、手触りのなまなましさがとにかくすごい。読んでいてはっとしたり、ぐっと胸が詰まったりする場面に繰り返し遭遇し、その感覚を覚えるたびに「ああ、やられたなぁ」と思わずにはいられない。
いずれも秀作で甲乙つけがたいところなのだが、個人的には二編目「クロコダイルの午睡」に強く同調した。最後の場面のせつなさといったら。
しかし今日読んでいて、今更ながら、この人の本を全て文庫ではなく、ちゃんと単行本で揃えたくなってきたぞ…。
2009年4月15日に日本でレビュー済み
気楽に読み始めましたが、一気に引き込まれました。
テーマは暴力と恋愛ですが、切ない恋の物語りになっているし、同時に現代社会の描写にもなっていて・・とてもリアルでした。
この作者の本では「ナラタージュ」を最初に読み、何度も読み返し余韻に浸るほどハマりましたが、その後期待して読んだ「クローバー」や「リトル・バイ・リトル」などの他作品で、軽すぎて少々がっかりした経験があります。
久々に何気なくこの人の本を読みましたが、またファンになりました。
進化してると思います。初期ではなく最近の他の作品を読んでいこうと思います。
テーマは暴力と恋愛ですが、切ない恋の物語りになっているし、同時に現代社会の描写にもなっていて・・とてもリアルでした。
この作者の本では「ナラタージュ」を最初に読み、何度も読み返し余韻に浸るほどハマりましたが、その後期待して読んだ「クローバー」や「リトル・バイ・リトル」などの他作品で、軽すぎて少々がっかりした経験があります。
久々に何気なくこの人の本を読みましたが、またファンになりました。
進化してると思います。初期ではなく最近の他の作品を読んでいこうと思います。
2012年6月25日に日本でレビュー済み
初めての島本理生。
3篇に出てくる女の子たちの気持ちがなんとなくわかるなぁ、うまいなぁ、とふんふんと頷きながら読みました。
『クロコダイルの午睡』の地味な霧島が、ズバッとものを言う都築と出会って、男性の求めるものが自分にはない…という葛藤が、わかるなぁと思いつつも、無理におしゃれをして出掛けるシーンでは、無理すんなー!って声掛けたくなるような(笑)こういう女の子、結構多い気がします。
最後の『猫と君のとなり』の荻原くんは好青年すぎますね。胸きゅんv(--*)
機会があれば他のも読んでみようかなぁと思います。
3篇に出てくる女の子たちの気持ちがなんとなくわかるなぁ、うまいなぁ、とふんふんと頷きながら読みました。
『クロコダイルの午睡』の地味な霧島が、ズバッとものを言う都築と出会って、男性の求めるものが自分にはない…という葛藤が、わかるなぁと思いつつも、無理におしゃれをして出掛けるシーンでは、無理すんなー!って声掛けたくなるような(笑)こういう女の子、結構多い気がします。
最後の『猫と君のとなり』の荻原くんは好青年すぎますね。胸きゅんv(--*)
機会があれば他のも読んでみようかなぁと思います。