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花宵道中 単行本 – 2007/2/21
宮木 あや子
(著)
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江戸末期の新吉原で、叶わぬ恋に咲いては散りゆく遊女たち。恋する男の目前で客に抱かれる朝霧、初見世に恐怖と嫌悪を抱く茜、自分を捨てた父に客と女郎として対峙した霧里、一生恋はしないと誓いながらもその衝動に抗いきれなかった八津……芳醇な色香を放ち、甘美な切なさに心が濡れる官能純愛絵巻。
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/2/21
- ISBN-104103038314
- ISBN-13978-4103038313
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/2/21)
- 発売日 : 2007/2/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 251ページ
- ISBN-10 : 4103038314
- ISBN-13 : 978-4103038313
- Amazon 売れ筋ランキング: - 762,035位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,291位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黄ばみや日焼けなど全くなくほぼ新品の物が届きました。ほんの小さな傷や汚れはありましたが、目立つものでもなく気になりません。
2021年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
官能小説デビュー。軽い気持ちでポチったけど、全く浅ましくなく、女の感情の昂りや落ち込み具合が詩的に描かれていて、なんて深みのある文章なんだと感動した。エロさはオマケ。むしろちょっと過剰だったかな。
女の友情は世間的に男がいう友情と違くて、なんというか共感と自分の重ね合わせ?のような特別な力ゆえの親密さで、だからといって生易しい同情なんてなくて、吉原という厳しい現実ゆえの冷酷さもある。
ある下級見世が舞台で、そこで働く遊女のそれぞれの物語が各章ごとに楽しめる。姉女郎の話の次はその妹女郎の話、のように章がつながっていて、後半になるにつれて、あの章の女はこんな気持ちだったのかも、と想像が膨らむこともありそこも楽しみポイント。
吉原の事情も、事実かは別として初めて知ることばかり目からうろこ。
とにかく読み応えのある素晴らしい作品でした。
女の友情は世間的に男がいう友情と違くて、なんというか共感と自分の重ね合わせ?のような特別な力ゆえの親密さで、だからといって生易しい同情なんてなくて、吉原という厳しい現実ゆえの冷酷さもある。
ある下級見世が舞台で、そこで働く遊女のそれぞれの物語が各章ごとに楽しめる。姉女郎の話の次はその妹女郎の話、のように章がつながっていて、後半になるにつれて、あの章の女はこんな気持ちだったのかも、と想像が膨らむこともありそこも楽しみポイント。
吉原の事情も、事実かは別として初めて知ることばかり目からうろこ。
とにかく読み応えのある素晴らしい作品でした。
2021年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
切ない恋話が満載で、先読みたさに部分部分を流し読みしてしまうほど楽しめました。久しぶりに好きな人と一緒に居られる幸せを再認識しました。短編ながら話が繋がって行くタイプで次の話も楽しみになる。キンドル版だけでなく、本でも購入しようかと検討しています。
2016年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画を文章にしたらこんな感じかな、といった印象です。
ネット小説やライトノベルを読み慣れている人には読みやすいのではないでしょうか。
漫画なら絵という表現が加わるので何とかなったかもしれませんが、文章だけで読み手を引き込むにはちょっと文体がラフすぎるというか、深さが足りないというか、すべての話がどこかで繋がっているという作りもさほど効果的には感じられませんでした。
主題自体はとても興味深いので、今後の作者の文章力及び表現力のブラッシュアップを期待します。
ネット小説やライトノベルを読み慣れている人には読みやすいのではないでしょうか。
漫画なら絵という表現が加わるので何とかなったかもしれませんが、文章だけで読み手を引き込むにはちょっと文体がラフすぎるというか、深さが足りないというか、すべての話がどこかで繋がっているという作りもさほど効果的には感じられませんでした。
主題自体はとても興味深いので、今後の作者の文章力及び表現力のブラッシュアップを期待します。
2019年11月5日に日本でレビュー済み
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もったいない本舗の商品は いつも良く、間違いない。同じ本を購入する際は、値段が少し高くてもこの本屋さんから購入しています。
2017年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉原遊郭をメルヘンチックに美しく表現された筆者には脱帽。
とかく吉原ものにはまどろっこい説明が多く分かりずらい。よびだし昼三の花魁やら、新造にも番頭と振袖があるなど。その度に昼三の意味や新造の違いなどの説明が加わりますますややこしい。
しかし、こちらは明瞭快活。わかりやすい。
廓内の役職は花魁、禿、新造(この小説では振袖)、女将のみ。楼主、遣り手、若い衆など面倒くさい人間関係は一切出て来ない。
ただ、他の吉原もの、江戸文化通の方々からはメッキを剥がさんが如く粗探しをされそうではあるが、面倒くさいことは一切排除して遊女の人生のみに焦点を当てたことはあっぱれとしかいいようがない。
東雲こと半次郎は妄想の中では松坂桃李。(映画版では別の俳優だったが。)
とかく吉原ものにはまどろっこい説明が多く分かりずらい。よびだし昼三の花魁やら、新造にも番頭と振袖があるなど。その度に昼三の意味や新造の違いなどの説明が加わりますますややこしい。
しかし、こちらは明瞭快活。わかりやすい。
廓内の役職は花魁、禿、新造(この小説では振袖)、女将のみ。楼主、遣り手、若い衆など面倒くさい人間関係は一切出て来ない。
ただ、他の吉原もの、江戸文化通の方々からはメッキを剥がさんが如く粗探しをされそうではあるが、面倒くさいことは一切排除して遊女の人生のみに焦点を当てたことはあっぱれとしかいいようがない。
東雲こと半次郎は妄想の中では松坂桃李。(映画版では別の俳優だったが。)
2012年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作は「女による女のためのR−18文学賞」の大賞受賞作であり、対象読者は当然女性なわけです。
ですが、舞台は江戸、吉原遊郭。当然男性もいないと成り立たない街なわけで、、
男性として読み切ることも問題なし。だと思います。
吉原の遊郭の見世、つまり “店” には、本作主人公である女郎以外にも、様々な役割を持つ人々がいたそうです。
女将や、見習い女郎である禿(かむろ)、新造(しんぞう)、
遣手と呼ばれる客引きなんかも見世の構成員。他にも、髪結い屋なんかも見世に出入りします。
そして吉原に導かれる男たち。皆それぞれ強烈なストーリーを持ってます。
これらのストーリーが本当によーく絡み合います。肉体的にもです。
過剰な演出・邂逅も確かにありますが、吉原遊郭は体の重なり合い場のであり、
物語の入り組み方もその暗喩として機能し、不自然になりません。
むしろ耽美なアンサンブルって感じで、読者を惹きつけます。
物語では、女郎の日常について詳しく描写されますが、
遊郭は、親元から不可抗力で連れてこられた少女らが性を売る、精神的な極地です。
商売として擬似恋愛に慣れ、心は固着していきます。
そんな彼女らも、様々な状況によって固まっていた心が揺さぶられます。
ただの恋愛慕情でなく、人を求めるって事がどんな事なのか、強烈に、かつシンプルに描かれていると思います。
シンプルで愛のあるセックスの描写といったら、半端無しにエロい。。
でも、とにかく切ないです。
この本を通勤時間を利用して読み切りました。
今思えば大それた、そして勿体無い事をしてしまったなと、、反省しております。
ですが、舞台は江戸、吉原遊郭。当然男性もいないと成り立たない街なわけで、、
男性として読み切ることも問題なし。だと思います。
吉原の遊郭の見世、つまり “店” には、本作主人公である女郎以外にも、様々な役割を持つ人々がいたそうです。
女将や、見習い女郎である禿(かむろ)、新造(しんぞう)、
遣手と呼ばれる客引きなんかも見世の構成員。他にも、髪結い屋なんかも見世に出入りします。
そして吉原に導かれる男たち。皆それぞれ強烈なストーリーを持ってます。
これらのストーリーが本当によーく絡み合います。肉体的にもです。
過剰な演出・邂逅も確かにありますが、吉原遊郭は体の重なり合い場のであり、
物語の入り組み方もその暗喩として機能し、不自然になりません。
むしろ耽美なアンサンブルって感じで、読者を惹きつけます。
物語では、女郎の日常について詳しく描写されますが、
遊郭は、親元から不可抗力で連れてこられた少女らが性を売る、精神的な極地です。
商売として擬似恋愛に慣れ、心は固着していきます。
そんな彼女らも、様々な状況によって固まっていた心が揺さぶられます。
ただの恋愛慕情でなく、人を求めるって事がどんな事なのか、強烈に、かつシンプルに描かれていると思います。
シンプルで愛のあるセックスの描写といったら、半端無しにエロい。。
でも、とにかく切ないです。
この本を通勤時間を利用して読み切りました。
今思えば大それた、そして勿体無い事をしてしまったなと、、反省しております。
2015年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は時代小説が好きである。鬼平犯科帳,剣客商売,御宿かわせみ,などなど。
それらに劣らない素晴らしい作品である。
何の予備知識なく読んでいると,読み進めていくうちに登場人物のスパイラルに舌を巻く。
宮木あや子先生の織り成す物語にはまっていく。
ただ,他の方の指摘通りに表紙がいただけない。
私は女性だが,何だか,恥ずかしい。
もう少しハードな表紙だとさらに良かったが,作品には関係ないので★5で。
それらに劣らない素晴らしい作品である。
何の予備知識なく読んでいると,読み進めていくうちに登場人物のスパイラルに舌を巻く。
宮木あや子先生の織り成す物語にはまっていく。
ただ,他の方の指摘通りに表紙がいただけない。
私は女性だが,何だか,恥ずかしい。
もう少しハードな表紙だとさらに良かったが,作品には関係ないので★5で。