見開き2ページに写真2枚という構成ですが、その道の専門家が書いてるだけに写真も文章も情報が凝縮されています。
また詳しく知りたい人は見開きの左下に書かれた参考文献やURLが予想外に使えます。奇想といいつつ大建築家の建物も多く収録されています。
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奇想遺産―世界のふしぎ建築物語 単行本 – 2007/9/25
建築って、こんなに面白い!
思わず息をのみ、そして気付く。「この建物、なんかヘン!」
一体どうして、これほどに異様で、おかしな建物ができたのか?
その魅力の虜になった専門家たちが解きあかす77の物語。
生涯にわたって石を集め、ナゾの宮殿を建てた郵便配達夫を突き動かした情熱とは?
現在、高い評価を得ている巨匠の作品が、完成当時、物議を醸したのは何故か?
建築たちの情熱が今も息づく建物をめぐる旅へ――。
本書は、好評連載中の朝日新聞日曜版「be on Sunday」にて、2005年3月~2006年12月まで連載された《奇想遺産》から77作品をセレクト。不思議な建物たちを以下の7つに分類し、それぞれの物語を写真とともに収録しました。
1章 (時には風景までをも歪める)「奇景・奇観」
2章 (都市の奇怪な象徴を意図した)「奇塔・奇門」
3章 (不思議な形をきわめた)「奇態」
4章 (知的研鑽を提起する)「奇智」
5章 (自己流の風流をここまでやるかと思わせる)「数奇」
6章 (神仏の霊験を表現した)「神奇」
7章 (既成概念に確信犯的に叛く)「新奇・叛奇」
(まえがきより)
旅とは、訪ねた土地の「奇矯な事物」を見物に出かけることに他ならない。
そして、ひとは旅先で、名所旧跡を超えた自分だけの「とっておき」を発見したとき、通り一遍の観光から抜け出た快感を覚えるのである。
日々の生活では思いつきもしない「奇想」に基づいて構築された建築、記念碑、そして大地の造形。新鮮な驚きを期待する好奇心が、不思議な形を求めてやまないから、観光は今や世界の主要産業なのだ。
「奇想遺産」とは、そうした旅人たちの記録帳に描かれた不思議な遺産を抜き出してきたものである。
思わず息をのみ、そして気付く。「この建物、なんかヘン!」
一体どうして、これほどに異様で、おかしな建物ができたのか?
その魅力の虜になった専門家たちが解きあかす77の物語。
生涯にわたって石を集め、ナゾの宮殿を建てた郵便配達夫を突き動かした情熱とは?
現在、高い評価を得ている巨匠の作品が、完成当時、物議を醸したのは何故か?
建築たちの情熱が今も息づく建物をめぐる旅へ――。
本書は、好評連載中の朝日新聞日曜版「be on Sunday」にて、2005年3月~2006年12月まで連載された《奇想遺産》から77作品をセレクト。不思議な建物たちを以下の7つに分類し、それぞれの物語を写真とともに収録しました。
1章 (時には風景までをも歪める)「奇景・奇観」
2章 (都市の奇怪な象徴を意図した)「奇塔・奇門」
3章 (不思議な形をきわめた)「奇態」
4章 (知的研鑽を提起する)「奇智」
5章 (自己流の風流をここまでやるかと思わせる)「数奇」
6章 (神仏の霊験を表現した)「神奇」
7章 (既成概念に確信犯的に叛く)「新奇・叛奇」
(まえがきより)
旅とは、訪ねた土地の「奇矯な事物」を見物に出かけることに他ならない。
そして、ひとは旅先で、名所旧跡を超えた自分だけの「とっておき」を発見したとき、通り一遍の観光から抜け出た快感を覚えるのである。
日々の生活では思いつきもしない「奇想」に基づいて構築された建築、記念碑、そして大地の造形。新鮮な驚きを期待する好奇心が、不思議な形を求めてやまないから、観光は今や世界の主要産業なのだ。
「奇想遺産」とは、そうした旅人たちの記録帳に描かれた不思議な遺産を抜き出してきたものである。
- 本の長さ158ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/9/25
- ISBN-104103055316
- ISBN-13978-4103055310
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商品の説明
著者について
鈴木博之(すずき・ひろゆき)建築史家
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授。
藤森照信(ふじもり・てるのぶ)建築史家
東京大学生産技術研究所教授。
隈研吾(くま・けんご)建築家
隈研吾建築都市設計事務所主宰。慶應義塾大学理工学部教授。
松葉一清(まつば・かずきよ)朝日新聞社編集委員
山盛英司(やまもり・えいじ)朝日新聞西部本社記者
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授。
藤森照信(ふじもり・てるのぶ)建築史家
東京大学生産技術研究所教授。
隈研吾(くま・けんご)建築家
隈研吾建築都市設計事務所主宰。慶應義塾大学理工学部教授。
松葉一清(まつば・かずきよ)朝日新聞社編集委員
山盛英司(やまもり・えいじ)朝日新聞西部本社記者
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/9/25)
- 発売日 : 2007/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 158ページ
- ISBN-10 : 4103055316
- ISBN-13 : 978-4103055310
- Amazon 売れ筋ランキング: - 476,571位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,432位世界遺産
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954年、神奈川県横浜生まれ。1979年東京大学大学院建築学科修了。コロンビア大学客員研究員、慶應義塾大学教授を経て、2009年より東京大学教授(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『建築家、走る (ISBN-10: 4103335610)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年11月22日に日本でレビュー済み
世界のおもしろ建築をとりあげること自体は、とても興味深いし、執筆陣も豪華。
でも、中を見開いてちょっとがっかり。
見開き2ページのレイアウトが、とっても単調。
右にべったり活字、左に写真が2枚、と、作りの悪いカタログみたいです。
建物の全体像がよく分からない写真が多いのも気になります。
もともとが新聞の連載記事だったので、仕方ががないかもしれませんが、
もう少し紙質やデザインにまで気を配ったほうが、テーマを活かせた気がして残念でした。
でも、中を見開いてちょっとがっかり。
見開き2ページのレイアウトが、とっても単調。
右にべったり活字、左に写真が2枚、と、作りの悪いカタログみたいです。
建物の全体像がよく分からない写真が多いのも気になります。
もともとが新聞の連載記事だったので、仕方ががないかもしれませんが、
もう少し紙質やデザインにまで気を配ったほうが、テーマを活かせた気がして残念でした。
2010年8月15日に日本でレビュー済み
本書は、鈴木博之氏(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授)、藤森照信氏(東京大学生産技術研究所教授)、隈研吾氏(慶應義塾大学理工学部教授)という3人の著名な建築史家と建築家と、松葉一清氏(朝日新聞社編集委員)、山盛英司氏(朝日新聞西部本社報道センター次長)の2人の朝日の関係者(朝日新聞日曜版に掲載したものですから)が選んだ「奇想遺産」と言える建築物が掲載してあります。
見開き2ページで1つの「奇想遺産」が取り上げてあり、所在地・完成年・建築家とおおよその位置を示した地図が載せられていました。
表紙にも使用されているフランスのオーベルニュ地方にある「ル・ピュイ=アン=ブレ」には驚かされます。藤森氏の解説によれば、ケルトのドルイド教の聖地だったそうで、ドルイド教は「木や岩や泉に聖性を認めて拝する自然信仰」で、岩への信仰がかくも素晴らしい景観をもたらしたということでした。
カンボジアの「タ・プローム」遺跡は、自然と人間の建造物との共生と遺跡の修復の難しさのどちらも内在している遺産でしょう。遺跡を覆う巨樹は神々しく大地に根を張っています。
「武雄温泉 楼門・新館浴場」が辰野金吾の設計とは驚きです。東京帝国大学工科大学長を辞して設計事務所を開いた頃で、何でも依頼を引き受けたことからこれが造られたようです。今や国指定の重要文化財になっていることからも奇想遺産は文化財としての価値を持っていました。
開平のデャオロウも世界遺産に指定されていますが、「なんだ、これは」という景観です。ジェンネの泥の大モスク、シュバルの理想宮、ロサンゼルスのワッツタワーなどを唖然として眺めていました。
見開き2ページで1つの「奇想遺産」が取り上げてあり、所在地・完成年・建築家とおおよその位置を示した地図が載せられていました。
表紙にも使用されているフランスのオーベルニュ地方にある「ル・ピュイ=アン=ブレ」には驚かされます。藤森氏の解説によれば、ケルトのドルイド教の聖地だったそうで、ドルイド教は「木や岩や泉に聖性を認めて拝する自然信仰」で、岩への信仰がかくも素晴らしい景観をもたらしたということでした。
カンボジアの「タ・プローム」遺跡は、自然と人間の建造物との共生と遺跡の修復の難しさのどちらも内在している遺産でしょう。遺跡を覆う巨樹は神々しく大地に根を張っています。
「武雄温泉 楼門・新館浴場」が辰野金吾の設計とは驚きです。東京帝国大学工科大学長を辞して設計事務所を開いた頃で、何でも依頼を引き受けたことからこれが造られたようです。今や国指定の重要文化財になっていることからも奇想遺産は文化財としての価値を持っていました。
開平のデャオロウも世界遺産に指定されていますが、「なんだ、これは」という景観です。ジェンネの泥の大モスク、シュバルの理想宮、ロサンゼルスのワッツタワーなどを唖然として眺めていました。
2017年11月29日に日本でレビュー済み
ウィーン多すぎワロタ
ハプスブルグ家のお膝元であり近代都市への萌芽であり
社会主義的な政策まで試されたウィーンだからな
ヒトラーも若いときはウィーンで過ごしてたらしいけど
そりゃこじらせるわな、という感じの建物も結構あった
行く前に読んでおくべきだったと後悔
公共事業への批判に対しての皮肉返しも多いが
これが朝日の日曜版に載ってたあたり懐が深いw
作った時には滑った感のあるものもあったけど
やがてはそれが歴史となっていくんだよね
滑ったままの大多数があってのことではあるのだが
ハプスブルグ家のお膝元であり近代都市への萌芽であり
社会主義的な政策まで試されたウィーンだからな
ヒトラーも若いときはウィーンで過ごしてたらしいけど
そりゃこじらせるわな、という感じの建物も結構あった
行く前に読んでおくべきだったと後悔
公共事業への批判に対しての皮肉返しも多いが
これが朝日の日曜版に載ってたあたり懐が深いw
作った時には滑った感のあるものもあったけど
やがてはそれが歴史となっていくんだよね
滑ったままの大多数があってのことではあるのだが
2008年3月15日に日本でレビュー済み
数葉の写真ではそれぞれの建物の全容は分からない。
しかし、世界各地にこのような変わった建築物が
存することをざっと把握することは可能。
小さいお子さんに写真の部分だけでも見せて
あげよう。驚き、刺激を受けること間違いなし。
しかし、世界各地にこのような変わった建築物が
存することをざっと把握することは可能。
小さいお子さんに写真の部分だけでも見せて
あげよう。驚き、刺激を受けること間違いなし。
2011年11月1日に日本でレビュー済み
世界各地の建築が(ヨーロッパが多めではある)見開き2ページで
写真とその建物の解説が記載されている。
中には現代的な建築もあり、昔の建築と現代建築の両方
見ることが出来る。
写真は来場したときにもらえるパンフレットにあるような
撮り方であり新鮮さはないものの、
どういう場所かは伝わってくるので良かったのだが
解説がよろしくない。
建築と一切関係の無い解説が何箇所に記載されているからである。
特にひどいのが、この中にある韓国の建物である。
原文から引用
『韓国俳優たちの男っぽい、マッチョな雰囲気である。
対照的に日本の男たちの「中性化」は一層進んでいる。』
ここまで
当時の建築とは一切関係の無い今の韓流、
更には比較対象として(否定的な見方で)日本を持ち出して
建築を解説しているのである。
他にも建物と関係ない記述がいくつかあったが、ここのページが
目立っていたので記載させていただいた。
一応解説ありの物語であるとはいっても、
普通は日本なら日本の、ヨーロッパならヨーロッパの
韓国なら韓国の建物の特徴や歴史を述べればよいだけであって
強引に現代に結びつけるのが正直どうかと思ったが
著者の欄を読んでなるほど!と。
朝日新聞からセレクトされたものようである。
あの朝日ならこういう書き方でも仕方ないのかなと。
よって、
建築について知りたい場合(歴史や特徴など)はこの本はおすすめ出来ない。
写真とその建物の解説が記載されている。
中には現代的な建築もあり、昔の建築と現代建築の両方
見ることが出来る。
写真は来場したときにもらえるパンフレットにあるような
撮り方であり新鮮さはないものの、
どういう場所かは伝わってくるので良かったのだが
解説がよろしくない。
建築と一切関係の無い解説が何箇所に記載されているからである。
特にひどいのが、この中にある韓国の建物である。
原文から引用
『韓国俳優たちの男っぽい、マッチョな雰囲気である。
対照的に日本の男たちの「中性化」は一層進んでいる。』
ここまで
当時の建築とは一切関係の無い今の韓流、
更には比較対象として(否定的な見方で)日本を持ち出して
建築を解説しているのである。
他にも建物と関係ない記述がいくつかあったが、ここのページが
目立っていたので記載させていただいた。
一応解説ありの物語であるとはいっても、
普通は日本なら日本の、ヨーロッパならヨーロッパの
韓国なら韓国の建物の特徴や歴史を述べればよいだけであって
強引に現代に結びつけるのが正直どうかと思ったが
著者の欄を読んでなるほど!と。
朝日新聞からセレクトされたものようである。
あの朝日ならこういう書き方でも仕方ないのかなと。
よって、
建築について知りたい場合(歴史や特徴など)はこの本はおすすめ出来ない。
2008年9月2日に日本でレビュー済み
タイトルを見るといかにもB級スポットというかサブカルチャー好き者の好奇心を刺激しそうなネーミングである。しかしかなり本格的な建築書である。
その名も建築史に名を残す程の建築家、そしてその作品が紹介されている。例えばル・コルビュジェの「ロンシャン礼拝堂」、アントニオ・ガウディの「サグラダ・ファミリア教会」など絶対ハズせない作品ばかりだ。それから、これら正統派なものばかりで無く、郵便配達夫シュバルが配達の途中に石を築き上げて完成した「シュバルの理想宮」などのなかなかマニアックな物件も取り上げられているのは実に特筆に価する。
美術にしか興味の無い人などであっても、かなり興味をソソられる一冊となろう。
その名も建築史に名を残す程の建築家、そしてその作品が紹介されている。例えばル・コルビュジェの「ロンシャン礼拝堂」、アントニオ・ガウディの「サグラダ・ファミリア教会」など絶対ハズせない作品ばかりだ。それから、これら正統派なものばかりで無く、郵便配達夫シュバルが配達の途中に石を築き上げて完成した「シュバルの理想宮」などのなかなかマニアックな物件も取り上げられているのは実に特筆に価する。
美術にしか興味の無い人などであっても、かなり興味をソソられる一冊となろう。
2009年9月16日に日本でレビュー済み
古今東西のふしぎな建造物である「奇想遺産」を集め、建築史、建築家、
美術の錚々たる面々が訪ね歩き、その遺産を目の前にした雰囲気と紹介者の
独自の視点からのその建造物を考察します。
時代背景、建築家の思想と意図、建造された場所の土地柄などを紐解きながら、
その建造物の圧倒的な奇妙さが創造されるに至った必然を示し、あたかも
その奇想遺産を目にしているかのような印象を受けます。
本書では、約80件の奇想遺産を見開きで右頁に件の建物が、2枚の写真と
観光案内的な情報が左側に記載されています。
日常と違う土地を訪ね、事物に触れることが旅の一側面ともいえますが、
観光を超えた深みを持つ建造物探訪の手引書と言えると思います。
美術の錚々たる面々が訪ね歩き、その遺産を目の前にした雰囲気と紹介者の
独自の視点からのその建造物を考察します。
時代背景、建築家の思想と意図、建造された場所の土地柄などを紐解きながら、
その建造物の圧倒的な奇妙さが創造されるに至った必然を示し、あたかも
その奇想遺産を目にしているかのような印象を受けます。
本書では、約80件の奇想遺産を見開きで右頁に件の建物が、2枚の写真と
観光案内的な情報が左側に記載されています。
日常と違う土地を訪ね、事物に触れることが旅の一側面ともいえますが、
観光を超えた深みを持つ建造物探訪の手引書と言えると思います。