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砂の上のあなた単行本 – 2010/9/1

白石一文 (著)

3.8 27個の評価

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本の長さ

314ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

2010/9/1
ISBN-10

4103056525
ISBN-13

978-4103056522
すべての詳細を表示

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2010/9/1)
発売日 ‏ : ‎ 2010/9/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 314ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4103056525
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4103056522

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白石一文

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小宮　正丈

問題なし

2013年2月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

想定していたものと違いはありません。今後も期待しております。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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穂

一気に読破

2021年10月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

途中何度も「え？」「え？？」となりましたが話に引き込まれて一気に読破できました。妊娠出産に対する考え方など共感できるところが多かった。
人間関係がややうまく出来過ぎな感じもしましたが、でも縁って実際にあるよなーとか考えながら読みました。私は「ここは私たちのいない場所」がすごく好きでまた白石一文さんの描くキャラクターたちに会いたいなと思ってこちらを読みましたがよかったです。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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なんちゃってデザイン評論家

相変わらず女性の気持ちわかってるな〜

2010年10月3日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

直木賞以後、待望の新作。
白石作品の好きなのはちょっと理屈っぽいのと（主人公の女性もいつも理屈っぽくなのもしい）
読みやすい文体。そして
彼に文章内に出てくる料理。
なぜか、いつもすっごく食べたくなる。受賞作のときには
さっそく鳥スキ（それも名古屋コーチン）にしてしまったし。
今回は、自分でできそうなイタリアン的オンパレード。
ペンネのピーナッツバターあえ（くるみ入り）がすごく気になる。あと、れんこんとサーモンのバルサミコいため。
鯛のホットサラダって＿？？
香りまで出てきそうな文章力に脱帽。
すでに亡き父とその愛人そしてその息子と娘という
不思議な設定。秋の夜長に楽しめる。

11人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Amazon Customer

これぞ白石節！

2013年1月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

女性の根の部分を書きあげたらピカイチ！ただ、この本を女性に勧めるのは、読んでほしいのだけど。私は違うと言われるかも・・・。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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wan

家系図調べてみようかな

2017年8月7日に日本でレビュー済み

父親が亡くなってから知るいろいろな出来事
家の中でしか知り得なかった人物像
年齢により違う感じ方
美砂子が大人の女性だから理解できるのかもしれない。
広いようで狭い世間というものの、ちょっと人と人のつながりが絡まりすぎの感があった。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Shopper

美砂子という名前。

2010年10月30日に日本でレビュー済み

テーマとして、

生命と輪廻の解釈。

2種類しか存在しない性別としての男と女。

単純で短絡志向な男。

いわゆる、子宮で考える女。

思惑と行動の乖離。

そこに哲学的なテイストをふんだんに
散りばめてある作品。

「生きている」のではなく、「生かされている」
ということを実感できたね。

主人公の父の存在が、偶像化というか、
等身大以上に祭り上げられている感は
否めないが、最後の、主人公の名前の
由来に至るにあたって、タイトルにも
納得できるし、物語全体の厚みを
増すのには不可欠だったか。

子を宿すということの重みと考え方。

夫婦という関係の強い絆ともろさ。

中盤までのありきたりな伏線の配置に比し、
後半の怒涛の展開は、読むのが止まらないが、
いかんせん、登場人物たちの相関関係に
ついては、ちょっとやりすぎだ。

まぁ、最初に書いた「輪廻」というテーマ
について訴えるのに必要だったともいえるが。

女性心理の深海底並みの掘り下げと表現は、
相変わらずすばらしいし、男子としては
たいへん参考にはなった。

生まれた経緯は、どうであれ、こうやって
レビューを書いているのも、親が必死の思いで生み、
育てたからであるという、当たり前なことを
親になったこの年でも考える機会を与えて
もらった良作である。

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トビー

偉大なる失敗作

2012年9月17日に日本でレビュー済み

皆さんがどうして、ここまで評価できるのか理解出来ない。

途中までは本当に読ませる。
心理描写も卓越している。
しかし、257ページからうんざりするくらいだ。

ここまで人が絡み合うということは、小説でもあってはいけないのではないか。
ありえない。
フィクションでも、フィクションの世界にあった常識が必要だ。

ここまで凝る必要はなかった。
なくても十分に感動できた。

13人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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博多ムーミン

人間の「縁」の不思議さを通して、哲学的な思索に挑む

2013年4月22日に日本でレビュー済み

主人公・美砂子に、亡父・周一郎の愛人・東条紘子の息子と名乗る人物・鎌田浩之から電話が入る。
生前、周一郎から紘子に送られた手紙を、浩之に読まされるところから、因縁に満ちた物語が展開していく。

白石氏の小説には、不倫など、三角関係、四角関係にまつわる愛情や憎悪の心理描写が、実に巧みに描かれるが、本作品の人間関係は、私が今まで読んだ白石作品にも増して、「しがらみ」に満ちた複雑なものである。

数多くの人物が登場し、その人間同士が、「縁」でつながっている不思議さを感じさせるが、後半になると、その「つながり」をたどるのが、ちょっとしんどいほど。
白石氏が緻密な構成を練り上げる頭脳の明晰さがうかがえるとともに、「作りすぎかな」という感じがしないでもない。
父親の墓前で、さらに綿密に関係性をたどろうとしながら「お父さん、もうこのへんでいいでしょう」と、主人公に内心でつぶやかせるほど、「縁」は複雑に絡み合っている。

その「因縁」の絡み合いが、「死んだ妻子へのあなた（父親）の執念」が生み出したものである、との感慨が語られる。
そして、最後に、主人公が父親に語り掛ける形を取って、作者が渾身の力を込めて“人生”や“運命”に対する、哲学的な思索を吐露していく。

白石作品の最大の魅力は、この部分であろう。
ごまかさず、誠実に、「世界の全体像」に迫っていこうとの気迫と、思索を言語化していく大変な労作業に、今回も真っ正面から挑んでいる。

作者の思想に、全面的に賛同する訳ではないが、精神的な格闘を紡ぎ上げた著者の言葉の軌跡を、味わいながらたどるような読書には、充実感がある。
やはり、労作にして秀作なのだと思う。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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