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そこに日本人がいた!: 海を渡ったご先祖様たち 単行本 – 2007/12/1
熊田 忠雄
(著)
- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104103057718
- ISBN-13978-4103057710
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 285ページ
- ISBN-10 : 4103057718
- ISBN-13 : 978-4103057710
- Amazon 売れ筋ランキング: - 766,705位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 677位明治維新
- - 10,813位日本史一般の本
- - 71,922位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年6月23日に日本でレビュー済み
太古の時代から人間は生活の為に世界中を移り歩き、蒙古斑のある同胞が南米大陸南端にまで定住するし驚きは多い。本書は残存する記録を基に、世界各地に最初の(と思われる)邦人定住者を中心に22話に纏めた。あの不便な時代にここまで日本人は行ったのかと驚きで一杯である。定住する理由も様々で、海難事故で漂流、拉致は多かったはず。しかし著者は原則的には、生きる為に、海外で一旗揚げる為に等々、自らの意思で邦人未踏の国・地域へ飛び出した人の足跡を記した由。最初の日本人の渡航動機、経路、裏に秘められた人間ドラマを紹介している。しかし漂流して帰国できず新天地で新たな生活をせざるを得なかった先達のことももっと掲載してもよかった。1866年(慶応2)「海外渡航差許布告」にて留学や商業目的の渡航が許され、記録も確かになった。本書に紹介の先達は、漂流、密航、農商業、鉱山、留学、官吏、使節団等々と幅広いが、特に悲惨さと逞しさを感ずるのが「からゆきさん」だ。明治半ばのシンガポール在留邦人は約1000名、内女性は900名、その殆どが娼婦であったようだ(当時領事の藤田敏郎談)。熊本の天草、長崎の島原出身に集中し、極貧の家族を楽にさせたい一心で日本を飛び出し、日本人経営の売春宿に入った。世界に出たどの日本人も、当時の状況下で海外の未知の世界へ踏み出す勇気、逞しさに正直感心させられた。本書巻末の「主な参考・引用文献一覧」の多さにも感銘している。ところで各話の冒頭に著者の各地渡航や滞在経験話を記しているが、これが本書の品格を落としている。全く必要ない。特に第11話チリの冒頭紹介に「アニータに14億円を貢いだ」事件まで書いているが、その感覚を疑う。チリなら他にいくらでも紹介情報はあるだろうに。
2008年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外渡航がとても難しかった明治時代や鎖国中の江戸時代に、自分の意思で世界中に出向いていった日本人を紹介する本。明治時代に海外、といえば夏目漱石や森鴎外のような文化人がヨーロッパに留学していたことは有名だが、この本はいわゆる著名人の留学紹介ではなく、無名の(現地では有名な人もいる)日本人の様子を描いているところが興味深い。特に、ヨーロッパ以外の驚くほど様々な場所に日本人が進出していたことに驚かされる。例えば南アフリカ、エジプト、マダガスカル、パナマ、ニュージーランド、セーシェル、サウジアラビアなど。
この本はいわばダイジェストの総集編のような感じで、21の場所に出かけていった日本人の話が掲載されている。1つ1つの話はそんなに詳しく書かれていないが、それぞれに印象深いエピソードが紹介されている。例えば、日本からはるか遠く離れた国に渡り、そこで成功して根を下ろした人たちが、愛国心をとても強く持っていたことが分かるエピソード。南アフリカのケープタウンに住んだ古谷駒平という人のお店の名前は「ミカド商会」、そして日本人の乗った船がケープタウンを訪れたときには日章旗を持って必ず迎えに行ったという。また、マダガスカルに住んでいた赤崎伝三郎という人は、日露戦争の折にロシアのバルチック艦隊がマダガスカルに寄港すると、戦艦の種類や隻数、兵員数などを調べてボンベイにある日本領事館に知らせた。同じように、トルコのイスタンブールに住んでいた山田寅次郎という人は、海峡を通過するロシア黒海艦隊を監視し、日本に情報を送っていたそうだ。皆、日本人であることを誇りに思い、日本という国をとても愛していたようだ。
他にも、イタリア人と結婚して渡航した女性画家の清原玉(ラグーザ玉)、アラスカの少数民族であるイヌイットに魅せられ、苦境に陥っていた彼らのために村を作って生涯彼らと共に暮らした安田恭輔(フランク・ヤスダ)、そしてアラビア半島を横断し、日本人で最初にイスラム教の聖地メッカに巡礼した山岡光太郎の話など、いずれも興味深い話ばかり。どの話にも関連の書籍が引用されているので、気になった地域や人に関してさらに詳しい話を知ることも可能。読み応えのある、お勧めの1冊です。
この本はいわばダイジェストの総集編のような感じで、21の場所に出かけていった日本人の話が掲載されている。1つ1つの話はそんなに詳しく書かれていないが、それぞれに印象深いエピソードが紹介されている。例えば、日本からはるか遠く離れた国に渡り、そこで成功して根を下ろした人たちが、愛国心をとても強く持っていたことが分かるエピソード。南アフリカのケープタウンに住んだ古谷駒平という人のお店の名前は「ミカド商会」、そして日本人の乗った船がケープタウンを訪れたときには日章旗を持って必ず迎えに行ったという。また、マダガスカルに住んでいた赤崎伝三郎という人は、日露戦争の折にロシアのバルチック艦隊がマダガスカルに寄港すると、戦艦の種類や隻数、兵員数などを調べてボンベイにある日本領事館に知らせた。同じように、トルコのイスタンブールに住んでいた山田寅次郎という人は、海峡を通過するロシア黒海艦隊を監視し、日本に情報を送っていたそうだ。皆、日本人であることを誇りに思い、日本という国をとても愛していたようだ。
他にも、イタリア人と結婚して渡航した女性画家の清原玉(ラグーザ玉)、アラスカの少数民族であるイヌイットに魅せられ、苦境に陥っていた彼らのために村を作って生涯彼らと共に暮らした安田恭輔(フランク・ヤスダ)、そしてアラビア半島を横断し、日本人で最初にイスラム教の聖地メッカに巡礼した山岡光太郎の話など、いずれも興味深い話ばかり。どの話にも関連の書籍が引用されているので、気になった地域や人に関してさらに詳しい話を知ることも可能。読み応えのある、お勧めの1冊です。